保育につながる本〜ほいくる編集部の本棚より〜
保育のそばに置いておきたい一冊は、ありますか?
ヒントや手がかりが詰まった本。思考を耕してくれる本。心に響いた本。道を照らしたり寄り添ってくれるような本。
4月19日のみんなの保育の日に寄せて…
今年は、これまで編集部で紹介してきた書籍をもとに、“本”という視点から保育に向き合ってみました。
何度も開きたくなる、実践につながる本
心を育てる保育環境
園や保育者の「思い」を子どもたちの育ちにつなげていくには、どんなふうに「環境」に落とし込んでいけばよいのか。
全国、海外の園のたくさんの実例紹介を通して大切なポイントがわかりやすく解説され、気軽に挑戦できる環境づくりについてのヒントやアドバイスがいっぱいです。
美育文化ポケット(造形・美術教育雑誌)
子どもに寄り添いながら“つくる”という一つの表現活動を共に楽しみ、味わい、大切にしていくためのヒントや学びがたっぷり詰まっています。
さまざまな保育観に触れられる本
エデュカーレ(保育者と親のための学び&交流誌)
“子どもの人間性を深く育む”という意味の名(educationとcareが一つになったことば『エデュカーレ』)が示しているとおり、子どもの人間性に触れる大人自身が豊かな学びを得ることができる定期刊行誌です。
日々の保育を見つめ直すきっかけになりそうな本
暮らしの保育:異年齢保育の先に見えてきたもう一つの保育論
学校をモデルとした年齢別保育とはひと味違う、おうち(家庭)をモデルとした1〜5歳の子どもたちが共に過ごす異年齢の暮らしの保育には、“見よう見まねで子どもが自ら育とうとする姿や、互いに助け合ったり育ち合ったりする姿”が日常の風景となってあらわれてきます。その日常のようすが園の安心感に繋がり、思ったことをありのまま表現できる場になっていきます。
暮らしの保育の実践のようすから、子どもが安心して自分らしく過ごすためのヒントが得られそうな一冊です。
0歳児から5歳児 行動の意味とその対応
大人から見てつい叱ってしまいそうになる子どもの行動。
その裏にある心身の発達や子どもからのサイン、そして対応のしかたを、乳幼児の育ちの専門家である今井和子先生が教えてくれます。
「遊び」の本質(ちいさい・おおきい・よわい・つよい)
“いま、こどもに「遊び」が必要な理由”からはじまり、「遊び」ってなんだろう?育ちにどう影響するんだろう?、それらを踏まえて「遊び」の環境をどうつくっていけばいいんだろう?ということを考えていくための学びやヒントがぎゅっと詰まっている書籍です。
子どもとたのしみたい本
子どもと一緒に覚えたい 道草の名前
草花の名前や特徴を楽しく知って、毎日の子どもたちとの散歩や遊びが、今までよりちょっと充実した時間になりそうな一冊。
おじいちゃんの小さかったとき_おばあちゃんの小さかったとき
誰にでも子ども時代があって、世代が変わっても変わらない遊びの楽しさはあるはず。
以前に出版された「父さんの小さかったとき」「母さんの小さかったとき」という本を今の世代の子どもたちに合わせて作り直された2冊です。
ときどき、立ち返って読みたくなる本
『インクルーシブって、なぁに?〜子どもを分けない場づくり はじめの一歩〜』
“一部の子どもたちを「特別」と考える視点から、すべての子が自分の居場所だと感じられるような環境づくりにどうすればシフトできるのか”を明らかにしてくれる書籍です。
ヘルシンキ 生活の練習
本書は、社会学者の朴沙羅さんが、二人の子どもとともに暮らしたフィンランド・ヘルシンキでの生活を綴った記録です。
現地で出会い、関わりを持ったさまざまな人から掛けられた言葉を手がかりに、社会のありようや、人間の営み、そして子どもの育ちについて静かに問いかけていきます。
当たり前だと思っていることも、一歩外に出ると違って見える。
朴沙羅さんの体験をたどるように読み進めるうちに、自分の中の見方や価値観が少しずつ揺さぶられていく。そんな一冊です。
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本を通して出会う学びやそこから生まれる変化が、より豊かな保育へ繋がっていくのではと思います。
紹介できていない書籍がまだまだたくさんあるので、記事は今後も更新予定です。
ほいくる編集部