【書籍紹介】おじいちゃんの小さかったとき / おばあちゃんの小さかったとき

ほいくる編集部が保育者のみなさんにおすすめしたい本。
今回は『おじいちゃんの小さかったとき』『おばあちゃんの小さかったとき』のシリーズ本をご紹介します。
誰にでも子ども時代があって、世代が変わっても変わらない遊びの楽しさはあるはず。
以前に出版された「父さんが小さかったとき」「母さんが小さかったとき」という本を今の世代の子どもたちに合わせて作り直された2冊です。
おじいちゃんおばあちゃんの子ども時代はどんな暮らしだったのか、何をして遊んでいたのか。タイムスリップしたような気分で子どもたちと楽しんでみるのはいかがでしょうか。
この書籍について
おじいちゃんの小さかったとき
文:塩野 米松 / 絵:松岡 達英
出版社:福音館書店
おばあちゃんの小さかったとき
文:おち とよこ / 絵:ながた はるみ
出版社:福音館書店
こんな人におすすめ
- 伝承あそびや、昔ながらの自然あそびの引き出しを増やしたい人
- 子どもたちのおじいちゃんおばあちゃん世代のあそびを知りたい人
- 昭和の時代の文化やあそびや暮らしの歴史を知りたい人
ほいくる編集部のおすすめポイント
おじいちゃん、おばあちゃんの子どもの頃を追体験しているような楽しさ
この本では昔の町並み、家族や友だち、食べていたものなど、おじいちゃんおばあちゃんが過ごしてきた子ども時代の暮らしとともに遊びが紹介されています。今の時代を生きる子どもたちが見たら驚くことばかりかもしれませんが、素朴さの中に詰まったたくさんの豊かさを感じる事ができそうです。
おじいちゃんやおばあちゃんが『昔はこんなことをしていたんだよ』と話してくれるように、会話調の文章やイラストを通じて、昔のことを知ることができます。
たくさんの身近な遊びや、自然との遊び
- ビー玉やメンコで遊んで、必死に競い合っていた。
- 石けりはうまかったけど、その石をお母さんに捨てられちゃって、泣いたことがあった。
- 紙芝居屋さんが来て、10円のお菓子を買って食べながら紙芝居を楽しんだ。
- おままごとは外でやるもので、近所の小さな子を面倒見ながら遊んでいた。
- 沼に行って魚や貝をとっていて、水は膝まであって冷たかった。
- くもの巣で虫取り網を作って、いろいろな虫を捕まえた。
- イナゴをとって佃煮にして食べてたけど、本当は嫌いだった。
など、思わずイラストと話に引き込まれ、自分もタイムスリップしておじいちゃんおばあちゃんと一緒に遊びを楽しんでいるような気分に…。
「メンコって何?」「沼って?」「イナゴって?」と、今の暮らしにあまり馴染みが無いからこそ、子どもたちが知りたいことがたくさん湧いてきそうです。
遊びや暮らしからの学び
この2冊の本では、実際に昭和の時代の暮らしや遊びについて子ども目線で書かれています。その中には、宿題をしないで学校の廊下に立たされたこと、きょうだい喧嘩をして心も体も痛い思いをしたこと、スズメバチの巣を叩き落として刺されてしまったこと、馬とび(長馬)という遊びをしていたけど、危険だから後に学校では禁止されたことなど、遊びや暮らしの楽しさの中にある、厳しさや危なさについても書かれています。
こんなことを子どもが知ったら真似してしまうのでは?という心配も浮かぶかもしれません。でも、昔の文化から知識を得ることや、危なさを知っているからこそ安全に遊ぶことができるようになる、そういうことこそが生きる力につながるのでは…と、大人でも考えさせられることがあります。
この2冊の本の冒頭では
“この絵本から、おばあちゃんとの楽しい会話が広がりますように・・・”
“次の時代の話し手は君たちです。”
という一文が書かれており、この本から、おじいちゃんおばあちゃん、お父さんおかあさん、そして子どもたち…とずっと時代が続いていき、人が年を重ね、暮らしや遊びが変化していくということを自然と感じながら学ぶことができそうです。
出版社からの内容紹介
令和時代に、昭和時代の話をお孫さんとしてみませんか?
ビー玉、めんこ、チャンバラ、イナゴとり……どれも昭和の懐かしい暮らしの一つ一つです。この本は、1950年代から1960年代ごろの子どもたちの暮らしを描いた『父さんの小さかったとき』(1988年刊行)をあらためて作り直した本です。ぜひ、お孫さんと一緒のときにこの本を広げて、一緒に読みながら、ご自身の昭和時代の体験を語ってあげてください。大好きなおじいちゃんの言葉が子どもの心に深く染み渡ります。★★★本書は1988年刊行の『父さんの小さかったとき』待望の改定版です。
書籍名:おじいちゃんの小さかったとき
文:塩野 米松 / 絵:松岡 達英
出版社:福音館書店
▶購入はこちら
令和時代に、昭和時代の話をお孫さんとしてみませんか?
石けり、おままごと、紙芝居屋さん、お手玉、お風呂屋さん……どれも昭和の懐かしい暮らしの一つ一つです。この本は、1950年代から1960年代ごろの子どもたちの暮らしを描いた『母さんの小さかったとき』(1988年刊行)をあらためて作り直した本です。ぜひ、お孫さんと一緒のときにこの本を広げて、一緒に読みながら、ご自身の昭和時代の体験を語ってあげてください。大好きなおばあちゃんの言葉が子どもの心に深く染み渡ります。★★★本書は1988年刊行の『母さんの小さかったとき』待望の改定版です。
書籍名:おばあちゃんの小さかったとき
文:おち とよこ / 絵:ながた はるみ
出版社:福音館書店
▶購入はこちら