保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

HoiClue編集部が出会った、保育の“まなざし”

水岡香
掲載日:2024/04/17
HoiClue編集部が出会った、保育の“まなざし”

HoiClueで紹介している、インタビュー記事。
これまでの取材を通して、すてきな園や子どもに関わるお仕事の方々にたくさん出会い、記事が生まれてきました。

4月19日の保育の日に寄せて…
HoiClue編集部が出会った保育の"まなざし”を、今回は過去3年間の取材記事の中から、ほんの少しだけ摘みとらせていただき、ご紹介します。

「こっそり…」の空間にそっと向けられた保育の“まなざし”

暮らしの中で、ほっと少し気持ちを抜ける場所は、大人だって子どもだって必要なもの。
誰かに邪魔をされず、一人や、友達との世界にどっぷり浸かることの意味…。そんな子どもたちの存在や気持ちを保障する空間から、保育の“まなざし”を感じました。

三方を壁に囲まれた小さなスペース。大人の死角にはなるが、子どもたちには大事な「子どもだけ」の場所。”   
(風の丘めぐみ保育園 取材記事より)
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絵本の部屋には自分で好きなタイミングで来ることができる。この日も何人かの子ども達がゆっくりと絵本を楽しむ姿が見られました。” 
 (ゆうゆうのもり幼保園 取材記事より)
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「食」から感じる保育の“まなざし”

心と体がぐんぐんと育つ時期の子どもを想い注いだ愛は、形にも細かな記憶にも残らずとも、そこで味わった味、匂い、感触とともに子どもの心と体の確かな栄養になっていく。食を作り、感じる風景の中に“まなざし”がありました。

「食べることは生きること」
昔から日本人が食べてきた野菜、乾物や豆、漬物、味噌汁を中心にした食事とおやつを、毎日台所で手作り。・・・食材にもこだわり、天然自然のもの(低農薬・無農薬・無添加)を選んでいる。 台所から聞こえてくる音や匂いに、自然とお腹もすいてきます。

子どもたち自身も、毎月自分たちで調理や畑仕事をしたり、毎年味噌を仕込んでいる。自分たちの食べるものは、自分たちでつくるのも、大切なおひさまの暮らしの一つ。” 
 (おひさま保育室 取材記事より)
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「出汁ってなんだろう?」という疑問から、出汁の研究が始まります。
昆布、鰹節、煮干し、干し椎茸。どの出汁のどの組み合わせが美味しいか、みんなで飲み比べていました。”  
(うみのこ 取材記事より)
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今、毎日日替わりで「今日の献立」を子どもたちが書いてくれているんですけど、それも保育士が書いてとお願いしたのではなく、デバイス好きな5歳児の男の子が漢字の構造の面白さにハマったところから始まって。・・・そうやって、子どものやることを一緒に楽しんだり、面白がったりする中で、あなたに愛情を注ぐのは親だけじゃないというのが、子どもたちに伝わるといいなとも思ってます。あなたのことを大切に思っている人がいるよと思えたら、強くなれるんじゃないかなって。 
(まちのこども園よよぎこうえん 取材記事より)
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保育者の“まなざし”から考える「じかん」

子どもたち自身で楽しむ、感じきる。あそびの中で感じていること、成長していることは数値化できないからこそ、子どもたちの育ちに添って、必要な「じかん」のあり方を考える。見えないけれど、子どもの中、保育の中に流れる「じかん」はとても大切なものだなと感じました。

感じきる時間って大切。それと、子どもたちがそれぞれに感じていることが響き合っていく余白も大事にしていたいと思います。 “うみのこ”だと特に、3〜5歳児だけじゃなくて、小学生から大人まで地域のいろんな人が出入りをしている。そういうちょっと上の人や大人たちがしていることを見て、自分なりに感じて、自分たちで自然に何かをはじめるということがよく起こるよね。あの自然にはじめちゃう感じ、すごくいいなって思って見ています。” 
(うみのこ 取材記事より)
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(必要な時間はその子によって違う)そういう子どもの姿から、何か特別な体験をするよりも日常がすごく大切だと思うようになりました。

ここで過ごす日々が、子どもたちの土壌になっていると信じています。0歳から6年間こういう暮らしをしているから、豊かな土壌ができていると思うんですよ。だから、仮に小学校や中学校がその子にとってのトンネルの時代になったとしても、「あなたは大丈夫」とその子や保護者の方に伝えたいし、伝えています。” 
(もあなキッズ自然楽校 取材記事より)
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生きもの(人・動植物)との出会いと保育の“まなざし”

五感をめいっぱい使いながら、人、動物、虫、植物に出会って過ごした子どもたちにはどんなものが芽生えていくのか。子どもも、保護者も、保育者も、いろいろな出会い一つ一つを通過していく中で、造られていくものがあるということを、じっくり感じられるあたたかな“まなざし”がありました。

うちも牛や鹿など展示のみの動物もいますけど、やっぱり触れられるって大きいなと思います。ああやって触ると、匂いや温かさ、噛まれると痛いって、本当に五感をフルに使って動物のことを感じられるので、子ども一人ひとりの反応が違うんですよね。
(柴田愛子さん ✕ 移動動物園指導員 山本直輝さん 取材記事より)
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ついこの間、5歳児の子どもたちが幼虫を見つけて観察していたんだけど、保育者の一人がそれに気づかないでその虫を踏んじゃったことがあったんです。保育者はすぐ「本当にごめん!」と謝ったけど、子どもたち怒るかなー・・・と思ったら、誰一人それを咎めなかった。なんだよーとか、なにするんだよーとかも言わないんですよ。そのあと、死んでしまった幼虫をみんなで埋めてお墓もつくって。”  
(もあなキッズ自然楽校  取材記事より)
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一緒に迎える気持ちになるというのも、素晴らしいことよね。保育の仕事もある意味同じでね、0歳児から預けちゃうと初めて立ったとか初めて歩いたというのとかも、お母さんよりも先に保育者が出くわしちゃうことがあるのよ。その時に、「お母さん大変よ!今日〇〇ちゃんが歩いたの!!!」と、こっちがすごく感動して伝えると、「え、そうなんですか!」って、お母さんもすごく喜ぶのよね。でも、「おたくのお子さん歩きましたよ」くらいだと、「ああそうですか」って。そう思うと、その子どもの姿や成長に対して喜べるかどうかって、やっぱり脇役の人がすごく大事だと思う。” 
(柴田愛子さん×助産院バースあおば 取材記事より)
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「試行錯誤」から感じる“まなざし”

子どもたちの「たのしい」は単純そうに見えて、実はいろいろな理由があってのこと。
一人ひとりの育ち、興味、関心…そういうことをよく捉え、子どもたちの「楽しい」のきっかけが散りばめられているってすてきなことだと思える“まなざし”に出会いました。

0歳児クラスで見せていただいた、環境ノート。環境を変える度に写真と文章でその時の子どもたちの反応や遊び方を記録して残している。”  
(宮里暁美さん 取材記事より)
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水彩絵の具を使っての活動だったんですが、「落ち着いた環境でやらせてあげたい」という村上の思いが強かったようで・・・子どもたちは突然となりの部屋に呼ばれて「さあ、絵の具で遊ぼう」と言われてもなかなか気分が乗らなくて。本人が思っていたよりも子どもたちが楽しそうでなかったことに悩んでいたようなんです。それで、アート係の先輩たちに相談したり、次にやる時は、みんなが見える場所にテーブルを用意したり、前日に絵の具の量を細かく調節したり、とても丁寧に、一生懸命準備をして。
当日は、一人ひとりの絵の具の活動にじっくり関わりたいという彼女の想いもあり、子ども2人に対して大人1人で活動をしたんですけど、子どもたちもですが、彼女自身がすごくいい表情をしていました。”  
(風の丘めぐみ保育園 取材記事より)
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きっと、皆さんの過ごす現場にも子どもを見つめる保育者の数だけ、すてきな“まなざし”がたくさんあるんだろうな…と想像しています。

これからも、日々いろいろな場所にある保育の“まなざし”を、みなさんと分かち合えたらと思っています。