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「子どもが子どもらしく育つ場を」ー ゆうゆうのもり幼保園(神奈川県 横浜市)

三輪ひかり
掲載日:2023/03/17
「子どもが子どもらしく育つ場を」ー ゆうゆうのもり幼保園(神奈川県 横浜市)
今回訪れたのは、神奈川県横浜市にある“学校法人渡辺学園”が運営する「ゆうゆうのもり幼保園」。
ゆうゆうのもり幼保園の名称の由来は、「悠々自適」と「遊(ゆう/あそび)」。
その名の通り、子ども一人ひとりのペースで遊びをたっぷりと楽しめる環境が、そこにはありました。

ゆうゆうのもりの生活

「今日は、わざわざありがとうございます。」
温かな言葉と共に私たちを出迎えてくださったのは、今回お話を伺う渡辺 英則さん。

平成17年に幼保一体型の施設として「ゆうゆうのもり幼保園」を開園し、園長先生をしていらっしゃいます。

早速園内を見学させてもらうと・・・
まず目に飛び込んでくるのは園舎の中央の天井部にある「大きなネット」。




下から見た様子。

幼児の子どもたちに大人気のスポットで、ネットの上でごろごろすることはもちろん、身体をたくさん動かすことができます。あいにくの雨模様だった取材日も、多くの子どもたちがネットの上で走り回ったりしながら、元気に遊んでいました。

1階は、乳児の保育室、絵本の部屋、大ホールがあります。
1歳児の部屋では、電車ごっこや新聞プールを楽しむ姿が。ダンボールでつくった枠がいろんなものに変身するんですね。


友だちや保育者と“一緒に”の楽しさを遊びを通して経験。

絵本の部屋には、年齢に応じた様々な絵本が取り揃えられていました。保護者が読み聞かせをする会が行われることもあるのだそう。


絵本の部屋には自分で好きなタイミングで来ることができる。この日も何人かの子ども達がゆっくりと絵本を楽しむ姿が見られました。

絵本の部屋には、ゆっくりと自分のペースで過ごせる小部屋や、1階から2階へ登れる秘密の階段もあります。

秘密の階段で登った先(2階)にあるのは、幼児の保育室。
工作やお店やさんごっこなど、いろんな遊びが展開されていました。


秘密の階段を行き来する子どもたちの顔はなんだか得意げ。


バレンタインデー当日だったこの日。チョコレートをつくるコーナーが用意されていました。


廃材や画用紙を使って工作。


ピザ屋さんごっこ。サイドメニューにポテトもつくって本格的!

また、ゆうゆうのもりで過ごす子どもたちの姿で印象的だったのは、保育室の中だけに遊びが留まらないこと。大きなネットや秘密の階段はもちろん、園舎内の至る所で子どもたちの遊ぶ姿を目にしました。


1階大ホールの様子。


3階には、屋根裏部屋のような小さな部屋が。


階段や廊下で過ごす姿もたくさんありました。

取材日は雨だったため園舎内で過ごしていた子どもたちですが、園庭で遊ぶのも大好きなのだそう。後日、送っていただいた写真からも、楽しそうな子どもたちの姿と豊かな遊び環境があることが窺えます。

自分の気持ちに素直に過ごし、まさに子どもが子どもらしく過ごす姿があった、ゆうゆうのもり幼保園。子どもたちがそんなふうに過ごせるのには、何か理由があるのでしょうか?
じっくりとお話を伺ったインタビューは、後編でお届けします。



撮影:雨宮みなみ
(写真の一部ご提供:ゆうゆうのもり幼保園)

この記事の連載

「あなたはあなたでいいよと認められると、子どもは自然と外へ向かっていく」ゆうゆうのもり幼保園の子ども観と実践。

「あなたはあなたでいいよと認められると、子どもは自然と外へ向かっていく」ゆうゆうのもり幼保園の子ども観と実践。

神奈川県横浜市にある“学校法人渡辺学園”が運営する「ゆうゆうのもり幼保園」。

子どもたちの「やってみたい!」を刺激する環境。
園舎内を自由に動き回り、遊び込む子どもたちの姿。
自分の気持ちに素直に過ごし、まさに子どもが子どもらしく過ごす姿の背景には、どんな保育に対する想いがあるのでしょうか?園長の渡辺 英則さんにお話を伺いました。