子どもの“やりたい”に寄り添おう!ほいくるが選ぶ8つの「手作りおもちゃ」アイデア
一口に「手作りおもちゃ」と言っても、その数はとってもたくさん。
いざ作ろう!と思っても、今目の前にいる子どもたちにとって、どんなおもちゃが良いのだろう?と悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「改めて、考えたい。子どもとおもちゃ、保育について」の特集で取材に行った「くらき永田保育園」の園長、鈴木 八朗さんのお話を元に、ほいくるにある、子どもたちの“あそび”が広がりそうな手作りおもちゃをピックアップしてみました。
手作りおもちゃの“良さ”ってなんだろう?
保育者の「だめ」「やめなさい」という声がなく、子どもたちが生き生きと遊び、生活する姿がとても印象的だった「くらき永田保育園」。
どうしたらそのような環境が作れるのか気になり、園長の鈴木八郎さんに、「子どもがしてほしくない遊び方をしていたらどうしますか?」と質問すると、こんな答えがかえってきました。
子どもたちの全ての発達は、遊びを通して育まれると考えています。
例えば乳児さんが、何でもかんでも投げて、困るなぁって時期とかあると思うんですけど、それはつまりその行為を獲得したい時期なんだということなんですよね。
だから、「投げちゃダメ!」で終わらせるんじゃなくて、投げられる場所を作る、投げられるものを用意してあげるようにしています。
つまり、子どもたちを変えようとするのではなく、
- 子どもの“やりたい”という意欲に寄り添う
- 子どもが獲得したいと思っていることを体現するモノを用意する
ということが、子どもたちが生き生き遊べる条件のひとつとして、大切なことなのだと感じました。
しかし、子どもたち一人ひとり、発達や興味が異なる中、それぞれの子どもに合ったおもちゃを用意することはなかなか簡単なことではありません。
そこで、心強い味方になってくれるのが、「手作りおもちゃ」です。
手作りおもちゃは、
- 身近な材料でパッと簡単に作ることができる
- 子どもの姿に合わせてアレンジしやすい
- おもちゃを購入するよりコストがかからない
- 繰り返し遊んだりたくさん使われたりして壊れてしまっても、作り直しやすい
といったメリットがあり、子どものやりたいに寄り添う環境のひとつとして、とても活用のきくモノだと思います。
実際に、くらき永田保育園にもたくさんの手作りおもちゃがありました。
子どもたちの「やりたい」気持ちに寄り添うおもちゃ
子どもたちの「やりたい」気持ちを大切にできるのではないかと思う手作りおもちゃを、ほいくるからピックアップしてみました。
乳児さんの「引っ張りたい」時期に楽しめそうな手作りおもちゃ
⇒くるくるフェルトロール〜引っ張って楽しい!乳児さんが楽しめる手作りおもちゃ〜
子どもたちの「投げたい」気持ちを尊重し、室内でも思いっきり投げることを楽しめる手作りおもちゃ
⇒決めろ!ダンクシュート〜ダンボールで楽しむワクワク製作遊び〜
子どもたちが今楽しんでいることはなんだろう、もっとやりたいと思っていることはなんだろうという視点を持つだけで、新しくクラスに取り入れる手作りおもちゃは、大きく変わるかもしれませんね。
遊びから生活が豊かになる
もうひとつ、くらき永田保育園で印象的だったのが「ふりかけ」のお話。
皆さんもよく、子どもがマラカスなどの音のなるおもちゃで遊んでいる姿を目にすることがあるかと思います。
くらき永田保育園では、たまたま手に持ったマラカスが揺れて偶然音が鳴るのではなく、子どもたちが意図的に振って音を鳴らして遊ぶようになると、そのマラカスを食材を入れたペットボトルに変え、ふりかけ作りをすることがあるそうです。
おもちゃを通じた子どもたちの遊びが、生活へと繋がっていく。
生活のなかでできることが増える。とても素敵な考え方だなと感じました。
そこでほいくるでは、子どもたちの遊びが生活へと広がりそうな手作りおもちゃはどんなものがあるだろうと考えてみました。
“振る”という行為から、ジュースやドレッシング作りへ繋がりそうな手作りおもちゃ
⇒ペットボトルdeマラカス〜作る工程から楽しめる!乳児さんにぴったりの手作り楽器〜
片付けや、ゴミ捨てなど手先を使うきっかけになりそうな手作りおもちゃ
「干す」という行動にも繋がりそうな手作りおもちゃ
⇒ライオンの洗濯ばさみホルダー〜たてがみの秘密は?挟んで楽しい製作遊び〜
手作りおもちゃから生まれる遊びが、生活をもっと楽しく豊かにするきっかけになっていくといいですよね。
ご紹介した8つの手作りおもちゃ以外にも、ほいくるには手作りおもちゃのアイデアが盛りだくさん。ぜひのぞいてみてください。
⇒詳しくはこちら
先週公開した、くらき永田保育園の取材記事はこちら
⇒園取材:「“時間・空間・ヒト・モノ”で保育を考える」—くらき永田保育園(神奈川県 横浜市)