保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

「おなかすいたね!たのしかったね!」ーごはんを食べながら、4日目。

三輪ひかり
掲載日:2020/10/31
「おなかすいたね!たのしかったね!」ーごはんを食べながら、4日目。

たっぷり遊び、笑い、泣き、戸惑い、時にぶつかりあって、また遊ぶ。そんな子どもたちが一日のなかで一度立ちどまる、「お昼ごはん」の時間。

仲間と食卓を囲み、ごはんを食べながらおしゃべりをする。その時間で子どもたちは、お腹だけでなく心も満たす。

『ごはんを食べながら』は、そんなお昼のおしゃべりに耳を澄ませる企画です。

「いただきます」のその先に。どんなやりとりが広がっているのだろう?

「おなかすいたね!たのしかったね!」

10月19日(月)。
第4回目の「ごはんを食べながら」。

朝の集いで、各学年ごとにわかれて運動会について話をしたこの日。年少児は、「運動会って知ってる?」という問いと、運動会を題材にした絵本の世界をきっかけにイメージを膨らませ、年中・年長児は、去年の運動会を思い出しながら「今年はどんなことをしたい?」「どんなことにチャレンジしたい?」と会議をしました。

その後、散歩に行った海では、朝の集いで子どもたちから出た、運動会につながるようなタネ(遊び)が、いろんなところで展開されていました。

***

ナギ「ああ、おなかすいたー!でも、きょう たのしかったなー」

メイ「たくさん はしったもんね」

ナオヤ「ナオヤ、はやかったよ!」

ハヤト「ハヤトちゃんも、いっぱい はしった」

メイ「メイは、ほんとうに“まほう”つかったくらい、はやかったよ」

ナギ「まほうって?」

メイ「あしに、“はやパウダー(砂)”をかけると はやくはしれるって、ケイがおしえてくれて、ケイとかヒビとかいっちゃんといっしょに、かけてから はしったの。」

カズト「ええ、そんなのないよー!」

メイ「あるよ!おそパウダーもあって、ひかちゃんは “おそパウダー”かけたんだよねぇ!!」

私「そうそう。そうしたら、(腕をゆっくり動かしながら)こーんなにゆっくりになっちゃってこまっちゃったよ」

ハヤト「えーーーーー!!!」

ナギ「ナギもつぎ、それやろっかな!」

メイ「うん、いいよ!いっしょにやろう!!」

ナオヤ「ナオヤはね、つぎ、こーーーーんなに とおくまで はしるんだよ」

私「遠く?」

ナギ「ドイツくらい?」

ナオヤ「うちゅうくらい!!」

カズト「ユウくんはこのまえ、おおふなまで はしったって いってたよ!すごいよね!!」

ハヤト「ハヤトちゃんも、とおくまで はしれるよ」

私「じゃあ、またかけっこする時は、もっとゴール遠くにしてみよっか?」

ナオヤ「いいよ。うみの はじっこまで!そしたら、ナオヤ ぴゅーんっていくから」

私「オッケー!」

カズ「メイ、カズくんはね、“チャレンジ”でなわとび…」

ナギ「チャレンジってなんだっけ?」

カズ「じぶんで やりたいこときめて なんでもやっていいんだよ!」

メイ「てっちゃんとかタッキー(共に卒園児)は、たけのぼりやってたよね」

私「そうそう。うみのこの運動会には、“チャレンジ”って競技があってね、『これにチャレンジする!』って自分で目標を決めたり、『こんなことが好き、こんなことができるよ』ということをみんなに披露したりするんだ」

ナギ「へぇー!!ナギは、なにがいいかなぁ」

メイ「メイは、ユイナに おしえてもらって チアリーディング するー!!」

私「いいねいいね!カズ君は、なわとびするの?」

カズ「ひかちゃんには、まだないしょ!!」

私「えー!でも、じゃあ 楽しみにしてるね」


***

ここから当日まで、こんな風に「遊び」や「おしゃべり」など日常の中に、自然と運動会につながるようなことが繰り広げられていくといいなあと思う。

ちなみに、カズはこの日から毎日なわとびを跳んでいる。

メイとナギは、チアの踊りをユイナに教えてもらったり、手に持つポンポンをつくったり、どんな衣装を着ようかと話したりしている。

みんな、いいなー!いいぞー!
当日までの時間を、まずは楽しみたいね。

【今日の献立】

・ビビンバ
・すまし汁
・甘煮豆レバーの胡麻ソースからめ
・オレンジ

あー、美味しかった。ごちそうさまでした。

ごはんを食べながら、の舞台:「うみのこ」
http://sokka.world/projects_list/uminoko/

「今日は、どこで何をして過ごしたい?」そんな問いから、一日の生活をはじめる、認可外保育施設。神奈川県逗子市の森里川海と海のじどうかんを生活のフィールドに、暮らし、遊び、日々を重ねています。



連載「ごはんを食べながら」

「なまえ、なに?」 ーごはんを食べながら、1日目。

「なまえ、なに?」 ーごはんを食べながら、1日目。

4月16日(木)。
新年度が始まって、ちょうど2週間が経ちました。
新型コロナの影響でなんだかバタバタと落ち着かない毎日。そんな中でも、日々、自分のこころに真っ直ぐに生きている子どもたち。

今回は、春ならではのやりとりをお届けしようと思います。


「じゃあ、なんだとおもう?」 ーごはんを食べながら、2日目。

「じゃあ、なんだとおもう?」 ーごはんを食べながら、2日目。

6月2日(火)。
自粛期間もあけ、子どもたちの賑やかな声が一日中響き渡るようになってきました。

さて、第2回目の「ごはんを食べながら」。
今回、同じ食卓に集まったのは、5歳児のユウとケン、4歳児のメイ、チヒロとナオト。午前中にでかけた散歩にまつわるおしゃべりが始まります。


「おくまんきゅうひゃくさい!」ーごはんを食べながら、3日目。

「おくまんきゅうひゃくさい!」ーごはんを食べながら、3日目。

7月21日(火)。
第3回目の「ごはんを食べながら」。

今回、同じ食卓に集まったのは、5歳児のヒノキ、ケイタ、ケンと3歳児のハヤトとワコ。
この5人は午前中、森で遊んでいた人たち。海に行っていた人たちよりも一足先にお昼ごはんを食べ始めました。