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しぜんの国保育園 園長美和さんのわっしょい日記Ⅲ (第十二回)「おわらないしりとり」

齋藤美和(さいとうみわ)
掲載日:2026/03/13
しぜんの国保育園 園長美和さんのわっしょい日記Ⅲ (第十二回)「おわらないしりとり」

先日年長クラスのけやき組と近くの「小学校」に遊びに行った。

しぜんの国の子たちだけではなく、近くの保育園やこども園の年長クラスの子と、1年生が一緒に交流する会が開かれたのだった。体育館で待ってくれていた小学校の先生たちはとても明るく、親切で優しかった。校長先生もしゃがんで子どもたちに話しかけてくれる。

会が始まると、みんなでジャンボリーミッキーを踊ったり(私は初めてこのダンスを知った)、ジャンケン列車をしたり、普段しないレクレーションでお出迎えをしてくれた。一通り楽しんだ後、去年卒園したばかりの子が1年生となり、小グループに別れて小学校内を案内してくれる。「ここが行き止まりでーす!」などと時折ゆるく、楽しく案内する1年生。『相変わらず』にうれしくなる。「給食美味しいよ」「ここは本がたくさんある」みんなの好きな場所を覗くたびに、保育園から離れた卒園児の今の暮らしが垣間見れる。

小学校に行く道すがら聞いた、あっくんとすすむくんとの会話を思い出す。

「ねえ、いま『しりとり』しているんだよ」とあっくん。
「最後に『ん』がついてもいいんだよ。」
「同じことを何回言ってもいいんだ」

ふたりはクスクスと笑い合う。

「だって終わりたくないから!」
「おれらずっと『しりとり』したい!」

2人は4月からちがう小学校へ進学する。



春は出会いと別れの季節。卒園と入園がいっしょにまざってやってくる。保育園はお休みがないから、本当にこの時期は気忙しい。何回やっても慣れないし、慣れても仕方ないと思う。毎年違うのだから。そんな複雑な心のグラデーションを感じながらも、大事なのは今。そして子どもとの日々。

忙しい時期だからこそ、大事なものを見落とさないように走りながらも、笑っていたい。
ミモザの花が咲いた。

ー このコラムは『しぜんの国保育園 園長美和さんのわっしょい日記Ⅲ』の連載十二回です。

園長美和さんのわっしょい日記

園長美和さんのわっしょい日記

しぜんの国保育園の暮らしについて、園長という視点から綴られているコラム連載。“タイトルの「わっしょい」はさまざまあるようですが、語源である「和を背負う」という意味と、なんだか口に出すとうれしい気持ちになるところから名付けました。悩み揺れながら感じる日々の小さなあれこれを綴っていきたいです。”(園長美和さんより)

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