甘〜い干し柿を作ってみよう〜素材/渋柿〜
意外と簡単に作れて、子どもたちが楽しく参加できる工程も。
出来上がった干し柿でおやつはいかがでしょうか。
使う素材は…「渋柿」です。
エピソード
私の実家の庭の柿の木には毎年柿がなるのですが、去年は渋柿ばかりだったので、両親は干し柿作りに奮闘していました。私も両親から作り方を教わり、渋柿を何個か持ち帰って干し柿を作ってみたのですが、とても甘くて美味しい干し柿が出来上がりました。園に柿の木があったり、渋柿が手に入れば、ぜひ作ってみてください。
美味しく出来上がるだけでなく、干している柿を揉んだり、様子が変化していく柿を「いつ食べられるのかなぁ」と眺めたりと、子どもたちも干し柿ができるまでを楽しむことができます。
材料
- 渋柿
- 紐 60cmくらいのものを、干す柿の数÷2用意する。
使うもの
- 大きめの鍋
- 水
- ピーラー
- 包丁
- まな板
作り方
柿を干す準備をしよう
1. 渋柿を収穫します。干す時に紐をかけやすいよう、枝をT字型に残します。

2. ヘタの際まで皮を剥きます。子どもたちにピーラーで剥いてもらってもいいですね。

3. きれいに皮が剥けたら、紐の端と端に、柿の枝を1つずつくくりつけます。

4. 大きめの鍋に湯を沸かし、沸騰したら柿を10秒ほどつけ、殺菌します。

柿を干そう
1. 軒下などの雨に当たらない風通しの良い場所に、柿を干します。柿同士がくっついてしまうとカビの原因になるので、間隔を空けて干しましょう。

2. 10日ほど経ち、柿の表面が乾いて、固まってきたのを触って確認します。

3. まだ固まっていなかったら、数日置きましょう。十分に固まっていたら、手をよく洗うか消毒して、親指と人差し指で、中身が飛び出さないように優しく揉みます。簡単な作業なので、子どもたちと揉んでみるのも良さそうです。だんだんと、固い干し柿が柔らかくなっていく触感が、面白いですよ。

4. 揉み終わった干し柿は、シナっと柔らかくなっています。揉むことで、柔らかく食べやすい食感の干し柿が出来上がります。

5. 更に3-4日したら、もう一度干し柿を揉みます。

6. そのまま2-4週間ほど干して、好みの固さになったら、完成です!
私は少し固めの食感が好きなので、4週間干してみました。外側に糖分が染み出て白く固まり、美味しそうです。

干し柿を食べてみよう
干し終わったら、干し柿を紐から外し、食べてみましょう。

カットしてみたら、きれいなオレンジ色の干し柿が出来上がっていました!
とっても甘く、渋みも抜けて、美味しかったですよ。

ポイント
- 更にカビを防ぎたい場合は、熱湯を潜らせた後、焼酎をスプレーすると良いでしょう。
- 柿は気温が高いとカビてしまうため、気温が15℃を下回り、晴れの日が数日続く時が干し柿作りを始めるタイミングです。柿を収穫した時に気温が高ければ、冷蔵庫で保存しておき、気温が適温になってから干し柿作りの作業に入りましょう。
吉田麻理子