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ドリンクバーを作ってあそぼう!〜子どもたちのアイデアから生まれたごっこあそび〜

水岡香
掲載日:2025/06/04
ドリンクバーを作ってあそぼう!〜子どもたちのアイデアから生まれたごっこあそび〜
「ジュースがたくさん出てくるやつ、レストランにあるでしょ?あれを作りたいの」という子の声をきっかけに、子どもたちと一緒に試行錯誤しながら作った、ドリンクバーをご紹介します。

このドリンクバーを作ったことで、子どもたちのイメージがどんどん広がり、有名ファミリーレストランのごっこあそびになり、子どもたちは数ヶ月楽しんでいました。
子どもたちのアイデアをもりもり取り入れて、オリジナルのドリンクバーやレストランごっこを楽しむのはいかがでしょうか?

保育者が「ジュースは何にしようか?」と聞くと、「これでしょ〜!」とある子が持ってきたのがスズランテープ。 実際に子どもたちのアイデアから生まれた、スズランテープを使ったドリンクバーを作っていきますが、現場の子どもたちのアイデア次第で、素材は変えてみるといいかもしれません。

材料 (ジュース3種類分)

  • スズランテープ 数種類
  • ダンボール 3〜4枚(縦30cm✕横45cm)
  • 画用紙 (八つ切り1枚)
    ※ダンボール・画用紙は今回使用したサイズです。スペースに合わせて自由に変えてください。
  • 折り紙など(飾り用)

使うもの

  • ハサミ、カッター
  • セロハンテープ
  • ペン
  • 養生テープ、ガムテープ

作り方

ドリンクバーの、飲み物が出てくる部分を作ろう

 1.  小さく切った四角い画用紙を用意する。
(今回は画用紙を横向きにし、縦に3つ折りにして切り、更に半分に切りました。作るジュースの種類の数に合わせて画用紙を使ってください。)

2.  切った紙を丸めて筒状にして、セロハンテープで留める。

3.  片側にハサミで切り込みを入れていく。(だいたい3〜4cmくらいの深さ)

切り込みを入れた部分をタコの足のように外側に折る。

4.  ダンボールに筒を当て、ペンで縁をなぞって型をとる。

型を取った部分をくり抜く。
※カッターを使うので、子どもの姿に合わせ大人がサポートしてください。

5.  開けた穴に筒を差し込み、タコの足のような部分をダンボールに貼って、筒を固定させる。

6.  ダンボールをテーブルや台などに固定する。

7.  ダンボールの上に好きなジュースの色のスズランテープを置き、筒に通す。

何色か通して、好きなジュースを作る。

台に固定したダンボールを囲うようにダンボールを貼る。



ドリンクバーの表示を作ってみよう

ドリンクバーらしくするには、どんな表示を作ったら良さそうか、子どもたちの声に耳を傾けてみるのがおすすめです。(大人が気づかないような細かな点もよく観察しているんだなぁ…というアイデアがたくさん出てくるかもしれません)
今回は、画用紙を使って「おす」ボタンを作成。

タッチパネルや、ジュースの種類の絵も画用紙や折り紙に描いたら、できあがり。

ジュースを入れてみよう

ぶどうジュースを選んでピッ!と押して…

「おす」ボタンをピッと押し

ぶどうジュース色のスズランテープを引っ張って、好きな量をコップに入れ、ハサミで切る。(子どもたちの頭の中にイメージが膨らんでいるからこそ、ここが手動なのがまた楽しいところ♪)

いろんなジュースを入れてみよう〜!



「おす」ボタンの感覚を追求した子のこだわりのアイデア

縦5cm横幅1cmほどの画用紙を2枚用意し、短いじゃばらを作る。

じゃばらの作り方はこちら:じゃばらで作る、ぴょんぴょんうさぎ〜素材/画用紙〜

できあがったじゃばらを、画用紙の裏に貼り、ダンボールにつける。

できあがり。
押した感触が少し変わって、よりリアルなボタンに!
(実際にアイデアを絞り出して作った子は「ねぇ、触って!どう?」と周りの子にボタンを押してもらって喜んでいました。)


ポイント

  • 今回はスズランテープを使いましたが、毛糸やリボンなど他の紐状のものでも楽しめそうです。
  • いろいろなドリンクバーがあるので、子どもたちの思うドリンクバーのイメージが微妙に違うかもしれません。作るときにはまずよく子どもたちのイメージを出し合えるような時間を作ると、子どもたちでどんどん製作を進めていけそうです。
  • カッターを使う場面は、子どもたちの姿によっては、大人が手伝ったり代わりに行うなどして安全に十分気をつけてください。
  • とことん作り込める時間や空間を大事にし、ドリンクバーをきっかけに、どんなものがあるとレストランになっていくか、子どもたちのイメージに委ねてみると大人もびっくりなレストランが作られるかもしれません。
  • ジュースに使ったスズランテープは、子どもたちの発想次第で、かき氷やゼリー、三つ編みにしてバッグの持ち手にしたり、髪の毛につけておしゃれにしたり...いろいろなものに変身するので、捨てずにごっこや製作に使えるよう工作コーナに置いたり、遊びが広がりそうなタイミングまでとっておくのがおすすめです。
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