子どもたちの姿から遊びを考える(東京都豊島区ーこどもの王国保育園西池袋園)
ー 子どもたちとの日々の暮らしのなかにある“モノ” や “場(空間)”に焦点をあてて、そのひと場面をめぐっていく企画より。
子どもたちの姿から遊びを考える
0・1歳児クラスでの遊びの時間。 壁に貼ってある掲示物をはがそうとしてみたり、ドアノブに手を伸ばしてどうにかして開けられないか?と、色々試したりしている子どもたちの姿から、楽しく遊べることはないかと考えた時、以前研修で教わった遊びを思い出し、活動に取り入れてみることにしました。
取り入れたのは、ボールをくっつけたり剥がしたりできる遊び。手の届きやすい高さにシート(※)の接着面を表にして壁に貼り、新聞紙を丸めてビニールテープを巻いたものを用意してみました。何度もくっつけたり取ったりを繰り返し、楽しんでいました。
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遊びが繰り返される中で少し難易度を上げ、シートを貼る位置を上のほうにしたところ1歳児の子が背伸びをしてくっつけようとするようになり、全身を使った遊びに発展していきました。0歳児の子も真似っこをしてやってみようとする姿も見られました。
最初はカラーボールを使いましたが、粘着力が弱くすぐに落ちてしまい、子どもたちが残念そうにしていたので、新聞紙を丸めてビニールテープを巻いたものに変更しました。(写真は素材変更後の遊んでいる様子です。) 素材を変えてしっかりくっつくようになったことで子どもたちの笑顔がたくさん見られ、保育者も嬉しい気持ちになりました。
※今回は100円ショップで購入した「ペット用のひっかき防止シート」を使用しました。 種類によっては粘着力が弱く貼りにくいものもあったので、 他のものやブッカーを使うなど、 色々と試してみると良いかもしれません。
(西池袋園 冒険者チーム 市川)
テーマ:体を動かして楽しむ環境