「わたしのねがいごとは…」ーごはんを食べながら、8日目。
たっぷり遊び、笑い、泣き、戸惑い、時にぶつかりあって、また遊ぶ。そんな子どもたちが一日のなかで一度立ちどまる、「お昼ごはん」の時間。
仲間と食卓を囲み、ごはんを食べながらおしゃべりをする。その時間で子どもたちは、お腹だけでなく心も満たす。
『ごはんを食べながら』は、そんなお昼のおしゃべりに耳を澄ませる企画です。
「いただきます」のその先に。どんなやりとりが広がっているのだろう?
「わたしのねがいごとは…」
7月13日(火)。
第8回目の「ごはんを食べながら」。
ささのは さらさら〜🎵
と、うたを口ずさみ、すっかり七夕モードだった7月上旬。
園児のおうちに生えている笹をもらってきて、七夕飾りをつくったり、自分たちで染めた短冊に願いごとを書いたりしました。
子どもたちがじっくりとこの季節の行事を味わえるといいなと思い、七夕の日以降も、しばらく笹の葉を室内に飾ったままにしていました。
今回のおしゃべりは、そんな願いごとを見ながらはじまりました。
***
ナギサ「ねぇ、ひかちゃん。わたしのねがいごとは、『6きゅうになれますように』なんだよ」
私「6きゅう?」
ナギサ「なぎちゃんぷーるならってて、いま5きゅうなんだけど、もうすこしで6きゅうになれるの!」
ハナコ「すごいね!!」
ナギサ「ふふふっ。ねー、わかちゃんはおねがい なにかいたの?」
ワカ「ワカはね、ひーみーつー」
ナギサ「ひみつでもしってるよ!!」
ハナコ「ハナコは、『はやくたんじょうびがきますように』って」
私「いいねぇ、その願い事。叶うかなぁ」
ハナコ「ハナコ、すぐ5さいになれるよ」
ハジメ「はじめちゃんのたんじょうびは まだまださき〜」
チカラ「ちーくんはね、『えのしますいぞくかんの しいくいんに なれますように』だよ」
ハジメ「えのしますいぞくかん いったことあるー!」
チカラ「ちーくん、りょうしになりたかったんだけど、えのしますいぞくかんにいったら、いるかのショーやってて、それがめっちゃすごかった!!」
ハジメ「はじめちゃんも みたことあるよ!」
チカラ「どうやったら、いるかのひとになれるのかな?」
私「どうやったらなれるんだろう?」
ハナコ「おさかなのこと よくしったらなれるんじゃない」
ナギサ「なぎちゃんみたいに およぐれんしゅうしたらいいよ!」
私「江ノ島水族館の人に聞いてみるのも 、いいかもしれないね」
チカラ「ちーくんこんどまた、えのしますいぞくかんいってくる!」
***
子どもたちのこの自由で、一見なんのことはないけれど充分に素敵すぎる会話のあとに、わたしの感想や考察をいれるのはなんだか野暮だなあと思うのだけれど、もし一つだけ言うとしたら。
わたしの願い事は、「子どもたちの願い事がどれも叶いますように」。
【今日の献立】
・ごはん
・すまし汁
・魚のカレー風味焼き
・ブロッコリーとコーンのサラダ
あー、美味しかった。
ごちそうさまでした。
ごはんを食べながら、の舞台:「うみのこ」
http://sokka.world/projects_list/uminoko/
「今日は、どこで何をして過ごしたい?」
そんな問いから、一日の生活をはじめる、認可外保育施設。神奈川県逗子市の森里川海と海のじどうかんを生活のフィールドに、暮らし、遊び、日々を重ねています。
連載「ごはんを食べながら」
「おにさん、かなしそうだった」ーごはんを食べながら、6日目。
先週の金曜日鬼から子どもたちに届いた手紙には、こうありました。
「つたえたいことがある うみでまってるぞ 2.2 」
そこで今日は、海に鬼がいるかどうかを確かめに行きました。
襲われた時のための豆と、何人かの子が鬼宛てに書いた手紙を手にして。
「なんてよばれるのがすき?」ーごはんを食べながら、7日目。
新入園の子どもたちも、進級した子どもたちも、それぞれのペースで、新しい環境、関係性、生活に出会い、自分を馴染ませてゆく姿が見られます。
今回は、これから始める当番グループごとに初めて集まって給食を食べた日のエピソードです。