「こどもの“にんげん力”を育てたい」どろんこ会 安永愛香さんが保育で大切にしていること
インタビュー編では、どろんこ会が保育園を開設するにいたったきっかけや、子どもや保育士に対する想い、保育の世界についてなど、理事長の安永愛香さんにたっぷりお話を伺ってきました♪
保育園運営に至った「きっかけ」は?
大学時代に学生結婚をして、就職してすぐに出産。働きながら我が子を保育園に預けていたんですが、仕事後にお迎えに行くと子どもは決まってビデオを見せられていて。
既にしっかり歩けるようになっていたので「もう少し外で遊ばせてみることはできませんか」と頼んでも、お散歩は週一回と決まっています、という答え。
保育の場が単に子どもを預かるだけの「託児」になっていて、人間らしく元気な子になってほしいという親の願いからは大きくかけ離れている、と思いました。
そして、もしかしたら保育士の側にも、保育への想いや、親の気持ちに応えたい部分がありながら、いろいろな制度や環境に縛られてもどかしい毎日を送っているんじゃないか、とも思って。
だったら、自分がやろうと。
子どもを預ける親も、預かる保育士も、何より子どもが幸せになれるような…。
お迎えに来た親がびっくりするくらい、子どもが元気いっぱいで待っている保育園を実現させたいと思ったんです。
私が会社員をやめ、保育園を立ち上げたのは、そんな理由からでした。
なので、「保育園を作る」というのが目的ではなく、「保育そのものを変えていきたい!」という目標がありました。
そのための第一歩として、まず保育園を作って、保育とはどういうものかを知る必要があった。
そんな背景があるので、今のどろんこ会は周りから見れば大きいと思われるかもしれないですが、自分ではそういう感覚はないんですよ。
大きな企業の中のひとつの事業部、としての保育園ではなく、ゼロから保育園を作り上げてきたという感じ。
まだまだ道半ばだと思っていますし、やりたいことはたくさんあります。
どろんこ会が運営する、三原どろんこ保育園。