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「こどもの“にんげん力”を育てたい」どろんこ会 安永愛香さんが保育で大切にしていること

ほいくる編集部
掲載日:2015/12/13

実際に保育の世界に飛び込んでみて、思ったことは?

自分も保育士になり、やってみて思ったのは「保育の仕事って大変だ!」と。
注意力だったり精神力だったり、体力だったり…。
手を抜けないですし、大変だなぁと思いましたね。

でも、やっているうちに気づいたのは「決められたことを、そのとおりに回していく」だけでいいんだろうか?ということ。
せっかく夢を持って保育の世界に飛び込んできた保育士さんが、これでいいのかな、と。

受け身でこなしている大人が、子どもに対して能動的に何かをさせることはできないですよね。

子どもにとってより良い学習方法だったり、環境だったり、ということを考えて提案できる人が評価をされて、きちんとお金をもらえる。
保育の世界を、そういう業界にしたかったんです。

平成10年に会社を辞めてこの世界に入って、真っ先にしたかったことは、そういう評価制度を導入することでした。

子どもの「にんげん力」を育てたい、という想いについて

「大人の言うことを聞いて、そのとおりにする子ども」イコール「いい子」という風潮が、私が幼かった時代にはありました。

そうではなくて、子どもが自分で考えて、わからなかったら周りに相談したり質問したりして、自分で行動していく。

そういう子がたくさん増えていくといいな、という考えは、はじめからありました。
それは今でもブレていないですし、保育の世界に入ってみて、その考えがより強くなっていった気がします。

例えば「子どもの年齢ごとに、どういう風に接していけばいいのかな」など、より具体的に考えていくようになりましたね。

遊具で遊ぶ子どもたちの様子