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たまごパックでレタスの種を育ててみよう〜素材/たまごパック〜

吉田麻理子
掲載日:2025/01/22
たまごパックでレタスの種を育ててみよう〜素材/たまごパック〜
たまごパックに種を蒔いて、子どもたちとレタスを育ててみましょう。
水やりは霧吹きやペットボトルで行います。
パックから芽が育つ様子は、小さな畑のようでとてもかわいいですよ。

使う素材は…「たまごパック」です。

エピソード

私は近所の友人たちと小さな畑を営んでおり、昨年の秋「レタスを育てたいね」という話になりました。

園芸店に苗を探しに行ってみると、苗が一つ100円程度で売っています。種も見てみると、こちらは沢山の種が入って、200円程度。
今まで苗から育てたことしかありませんでしたが、種から育てた方がコスパがいいなと思い、数種類のレタスの種が入ったミックスレタスの種を購入しました。

以前、種からレタスを育てるなら、たまごパックを使い、大きくなったら移植すると良いと聞いたことがあったので、早速たまごパックに植えて育ててみました。
種が入っている袋に書いてある、育て方を読んでみたところ、本来レタスの種まきは、一般地では2-3月または8月頃にすると良いとのこと。種を買ったのは10月でしたが、今年は暖かったので、育成に挑戦してみました。

実際に育ててみると、思った以上に気軽にできて面白く、たまごパックで育っている様子は、ミニチュアの畑のようでかわいいです。お世話好きの子どもたちなら、きっと楽しんで育ててくれると思います。

材料


使うもの

  • 千枚通し
  • 霧吹きやペットボトル(水やりに使用)
  • 黒マルチ(農業用の黒いビニールシート。移植後に使用。黒いビニール袋をカットして代用することも可)
    ※千枚通しを使う工程は安全面に配慮し、子どもの姿に合わせて大人が行ってください。


作り方

1.  10月5日、たまごパックを用意して、レタスの種まきをしました。
プラスチックと紙、両方の素材のたまごパックを使用してみました。

2.  水はけを良くするため、千枚通しでたまごパックの底に穴を開けます。

3.  たまごパックに土を入れたら、子どもたちに種を蒔いてもらいましょう。
たまごパック一つの凹みに対し、種を4-5粒ずつ蒔き、ごく薄く土を被せます。

4.  種が水で流れないよう、霧吹きで水やりをします。土の表面が黒っぽい色になるまで、水をあげてください。シュッシュと水をかける作業はなかなか楽しいので、こちらも子どもたちと一緒にやってみましょう。
雨が直接当たらない、風通しの良い場所に置き、時々観察して、土の表面が乾いていたら、水やりをするのがおすすめです。

5.  種を蒔いたら、子どもたちと毎日成長の様子を観察してみるのはどうでしょう。何か変化があったら教えてもらいましょう。
種まきをしてから2日後、早速変化がありました。土の下にあった種から小さな根っこが生え、土の上に出てきました。

6.  3日後、小さなかわいい双葉ができています!

7.  12日後、双葉の間から本葉が出てきました。これくらい成長したら、霧吹きではなく、ペットボトルを使って水をやっても良いでしょう。一度にドバッと水をかけないように、チョロチョロと水をやるのがポイントです。

8.  16日後、プラのパックと紙のパックで、成長の差がつきはじめました。プラのパック(写真下)の苗は、大きく育っています。

9.  23日後、やはりプラのパックの苗の方が、成長が早いようです。同時にプラの方は、根が腐ってしまい、枯れてしまう苗も出始めたので、近々畑へ移植することにしました。
地植えする環境が無い場合は、プランターなどに移植しても良いでしょう。

10.  26日後の10月31日、たまごパックで育てた苗を畑に移植します。土と苗を優しく手に取って…

11.  畑に植えます。

12.  寒い時期でしたので、保温のため黒マルチを敷き、穴を開け、レタスの苗を全て植えました。植えられたら、子どもたちと「大きくなぁれ」と声をかけてあげてください。

13.  移植してから35日後の12月5日、小さかったレタスの苗はここまで大きく成長しました!

14.  移植して40日後、更にもりもりと大きくなっています。

15.  移植して70日後、後ろの方にあった小さなレタスも、立派に大きくなりました!

16.  そこで、レタスの一部を収穫しました。葉を根本の近くから摘み、必要な分だけ収穫すると、長い間収穫を楽しむことができます。
ぜひ子どもたちに収穫してもらってください。

17.  色々な種類のレタスが収穫できました。美味しいサラダができそうです!

ポイント

レタスを収穫する前に、どんな風に食べたいか、子どもたちと話し合うのもおすすめです。
サラダにする、サンドイッチに入れる、スープに入れるなど、色々な食べ方ができます。
また、レタスをちぎって調理する簡単なクッキングを、子どもたちと楽しんでも良いでしょう。

参考資料:レタスの育て方について詳しくは、[サカタのたねタネ/レタスの育て方・栽培方法]をご覧ください。

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