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自分が掘ったさつまいもを描いてみよう〜色づくり楽しむ絵の具遊び〜

水岡香
掲載日:2024/10/25
自分が掘ったさつまいもを描いてみよう〜色づくり楽しむ絵の具遊び〜
さつまいも掘りに行ったあとのこと。
「見て!こんな芋が掘れたよ!」と、どろんこの手で保育者の目に入ってしまいそうな距離まで近づけて見せてくれた子どもたち。
子どもたちの手には、大きいもの、何個もつながっているものなど、いろいろなさつまいもがありました。
一人ひとりの自慢のさつまいも、お気に入りのさつまいもを、食べてしまう前に形に残しておくのはどうかと子どもたちに提案し、絵の具でさつまいもを描くことに。

4歳児の子どもたちは色を自分で選び、5歳児の子どもたちとは実際に色を作るところから遊びながら描いてみました。
ここからは、そのようすをお届けします。

使ったもの

  • さつまいも
  • 絵の具
  • バケツ
  • パレット
  • 画用紙


4歳児クラスの子どもたちがさつまいもを描くようす

このときは、保育者が作っておいた色(6〜7色)から、子どもたちが自分で(もしくは自由に)何色か選び、混ぜたり水を足したりして、濃さや色合いを調節してさつまいもを描きました。

何個も描きたいさつまいもがある子も。

それぞれのお気に入りのさつまいもは、みんな違う大きさと形で、絵でみても美味しそう。

子どもたちにとっては根っこまで大事なさつまいもの一部。「根っこまで美味しいよ」と言って、個性豊かなさつまいもや根っこを描いていました。

余談ですが…

実はこの活動をする数日前、たくさんの色の絵の具を使って、一からさつまいもの色を作る遊びをしたのですが、長い時間がかかってもさつまいもの色にはならず、色遊びで終わってしまいました(笑)
そんな経験から、子どもたちの発達の段階を考慮したうえで、さつまいもを描くことを楽しめるよう、事前に6、7色作ってみました。

ポイント

  • 子どもたち自身で色を作ったり、水を足したりするのが難しい場合は大人がようすを聞きながら手伝っても良いかもしれません。
  • たくさん試して納得がいく色に出会えるよう、画用紙やパレットやパレットの代わりになるお皿やカップなどをたくさん用意しておくと楽しさが広がりそうです。

5歳児クラスの子どもたちの三原色あそび

絵の具遊びをしていたとき、ある子がパレットの上で偶然に色が出来上がったようすを見て「ラッキー!俺の色ができた!」と言っていました。

そんな姿から、絵の具セットの色の他にも、自分で色を作ることができる楽しさを子どもたちが知ったら、もっとあそびの世界が広がるかも…!と思い、赤・青・黄の三原色を使った色遊びをしてみました。

子どもたちは、パレットの上だけでなく画用紙の上でも絵の具を混ぜて、色を作って好きなものを描いていました。

その経験のあとに、さつまいもの色作りをしたところ「赤と青で紫色ができるよね」と子どもたちから声があがり、自分だけのさつまいもの色づくりをして楽しみました。

ポイント

  • 繰り返し色を作って描くことを楽しめるよう、画材やお皿やカップ、画用紙などをできるだけたくさん用意しておくのがおすすめです。
  • 子どもたちが互いに作った色を交換して使えるようにすると、自分が作った色以外の色に出会えて、それもまた楽しそうです。


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芋掘り、焼き芋、さつまいも料理など…。子どもたちも色々な場面でさつまいもに出会うのでは?

今回は、さつまいもの“色”に注目して、赤と青の絵の具でさつまいも色を作ってみました。
それぞれ微妙に色が違うので、実際にさつまいもを見ながら色を作っていきます。

子どもたちと芋掘りを終えたあとなどに、お気に入りのさつまいもを選んで、自分が思うさつまいもの色を作るのがおすすめです。