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フキの収穫〜春の味覚を味わってみよう〜

水岡香
掲載日:2024/05/24
フキの収穫〜春の味覚を味わってみよう〜
春から少しずつ初夏を感じる頃、フキがぐんぐん伸び始めます。
子どもたちと歌う「おべんとうのうた」に出てくる「すじ〜の通ったフーキ!」のフキ。

本当に筋が通っているのかな?
収穫の様子やアク抜き、筋取りの様子を見てみよう〜!

使うもの

【収穫時】

  • 軍手
  • ハサミ(園芸用)

【アク抜き・筋取り】

  • 新聞紙
  • ボウル
  • 包丁

フキを収穫してみよう

フキは、ある程度湿気のある土地、空き地や畑などによく生えています。
全国各地に自生している植物です。
葉っぱの下にスッと伸びているフキの茎を見つけたら、収穫してみよう。

土からすぐ上の、茎をチョキっと切る。

葉っぱの部分を切る。

雨上がりの収穫だったので、葉の裏にはナメクジがこんにちは。

根っこの色はきれいな赤紫・・・。


アク抜き・筋取り

アク抜きの前にフキについた泥をしっかり洗う。

フキに塩をまぶす。(今回は大さじ1くらい使いました。)

ゴロゴロと手のひらで転がし、板ずりする。
(こうすることで、茹でたときにいい色になったり、筋が取りやすくなるようです)

鍋のサイズに合わせて、フキを切る。

たっぷりのお湯を沸騰させ、フキを3〜5分ほど茹でる。

茹でたらすぐに水に入れる。
火の通ったフキはとてもきれいな色になりました。

しっかり水に入れたら、一本一本筋をとっていく。
茎の上の方を持って、薄皮を剥がすように引っ張る。
スーッと筋が取れてとても気持ちいいです。
まさに筋の通ったフーキ。

たくさん剥くと、フキの筋もこんなに山盛り。

水を変えながら2時間ほど、アク抜きをする。
(フキは水にしっかりつけることでアクが抜けやすくなるそうです。)
水を変えながら5日ほど保存して食べることができます。


〜おまけ〜簡単に煮てみよう

筋をとったふきを食べやすいサイズに切って・・・

油揚げ、きのこ、醤油、みりん、砂糖で10分ほど煮たらフキの煮物のできあがり。
子どもたちにとっては独特の風味かもしれませんが、採れたてのフキはシャキシャキしていて、いい食感です。

ポイント

  • フキの葉や、茎には細かな毛が生えてるので、長袖を着て軍手をつけて収穫したり、かゆくなったら水で洗い流すなどして対処してください。
  • 園芸用のハサミは切れ味がいいので、子どもたちが使う際は十分気をつけてください。
  • フキは、ピロリジジンアルカロイド類という天然毒を含んでいるので、しっかりアク抜きをして食べてください。
    フキの毒性、アク抜きについて詳しくはこちらをご覧ください。[農林水産省]

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スタッフのつぶやき

息子が5歳のときのこと。ふと思い出したように「おべんとうばこのうた」を歌い出したのですが…

 ♪これくらいの おべんとばこに
(中略)
にんじんさん、さくらんぼさん、しいたけさん、こぼうさん、あなーのあいたレンコンさん、すじーのとおった…
すじーのとおった…
えーと、すじーのとおった…
ふ…ふ…
ふじいさん…?(首をかしげながら) 

みんな「さん」がつくから、「さん」をつけて考えちゃう気持ち、確かに分かる…!

(HoiClue編集長 アメミヤ)