やぶいて見立てる「なんのかたち?」〜かたちあそび〜
芸術は、想像を楽しむ世界!
たまたま生まれた、ふしぎなかたち。
「◯◯にみえる!」とスイッチが入ったら、どんどんイメージが広がります。
今回は、シンプルだけど奥深い、かたちあそびをご紹介します。
材料
・おりがみ(色数の多いものがオススメです)
・画用紙(最初はA4サイズくらいから)
使うもの
のり
あそびかた
1. 好きな色の折り紙を、1枚えらぶ。
2. なにも考えずに、やぶく!ちぎる!
勢いよくやぶくと、まっすぐに…
ちまちまゆっくりちぎると、まあるいかたちに。
指の動きによって、生まれる形の違いも楽しんで◎
3. たくさんうまれた、ふしぎなかたち。
この中から、お気に入りを一つ選びます。
ここではそれを、「はじまりのかたち」と呼ぶことにしましょう。
4. 画用紙の上に、「はじまりのかたち」をいろんな向きにしながら置いてみて。
何に見えるかなー??
5. 「◯◯に見える!」「△△だ!」
スイッチが入ったら、その向きにきまり★
のりを使って、画用紙に貼ります。
(わたしは、しっぽを振っている犬に見えました)
いろいろあそびかたプラス!
その1:かたちから、世界を広げてみよう。
なにかに見えた、はじまりのかたち。
そこからさらに世界を広げるべく、2で生まれたほかの形も画用紙に貼ってみよう。
(わたしは、犬の目の前にごはんと、「待て!」している人間の手を追加!)
その2:一緒にあそぶお友達が、生んだ「かたち」も見てみよう!
欲しい かたち があったら、交換してみてもいいね。
新しい色の かたち が加わると、世界がまた広がります。
その3:じぶんの世界を、よりかっこよく!
ペンやクレヨンで描き足したり、欲しい形をハサミで作っても◎
その4:想像は人それぞれ。
できあがった作品を並べて、みんなの世界について話し合ってみよう。
同じかたちでも、見える世界はみんなちがうかも!?
***
今回のベースになっているのは、こどもたちが大得意な「見立て」あそび。
目の前の何かから、実際には目の前にないものを想像してあそぶことです。
「見立て」ることが大切なので、スタート時にハサミなどは使いません。
抽象的な、ふしぎなかたちから発想することが大切です。
そして、想像がふくらむと、より具体的に表現したくなってきます。
こどもたちの様子をみながら、ハサミやクレヨンなどの道具を出してみてくださいね。
「作りたい!」という気持ちがエンジンになり、もりもり制作すると思います。
このあそびを重ねることで、こどもたちの想像力はどんどん鍛えられていきます。
一方で、「何か」に見立てない子がいても、大丈夫。
やぶくだけ、貼り重ねるだけ、その行為を楽しむだけでもきっと、その子独自の創造の世界ができあがります。
紙をちぎる時の、いろんな指使いや力加減も、発達練習になるはず!
想像/創造の世界は、みんな違うことを体験し、その違いを、おとなも一緒に面白がる時間になったら素敵だなあと思います。