【書籍紹介】わくわく音遊びでかんたん発表会
ほいくる編集部が保育者のみなさんにおすすめしたい一冊。
今回は『わくわく音遊びでかんたん発表会』をご紹介します。
声も、手拍子も立派な楽器。生活の身近なところから音、楽器、リズムに触れて、子どもたちの中に「たのしいね!」が溢れる音楽あそびが詰まった一冊をご紹介します。
この書籍について
わくわく音遊びでかんたん発表会
著:細田 淳子
出版社:鈴木出版
こんな人におすすめ
・毎日の保育の中で、少しずつ音楽あそびを取り入れたいけど、音楽が苦手でどうしたらいいか分からないという方。
・気がついたら教えることや発表会自体に必死になっていて、自分自身が楽しめていないかも…と思っている方。
・子どもも、保育者自身も楽しいと思える音楽あそびや発表会を作っていきたいという方。
ほいくる編集部のおすすめポイント
音楽ってこんなに身近に溢れているんだ…!という気づきを与えてくれる。
園庭や通園の道ではどんな音が聞こえるかな?空を飛ぶ鳥の声、飛行機の音、車の音、挨拶の声…。
この本を読み始めて、まず出てくるのは音符や楽譜ではなく、子どもたちの暮らしの中から音を探し、“音への興味を育てる”ということ。
少し感覚や意識を耳に寄せるだけで色々な音を見つけられ、木の枝で遊具を叩くとどんな音?葉っぱを踏んだらどんな音?と遊んでいるうちに、気づいたら音が完成します。
「音楽が苦手…」と思う方もきっと、安心感を感じられるはず。音って音楽ってこんなに身近なところにあるんだ、気負わないでいいんだ、と気づかせてもらえそうな本です。
日常で積み重ねた 音遊びが音楽発表会へつながる
・園庭や室内にどんな音があるか、音マップを作ること。
・子どもたちが自然と口にする言葉からリズムを作り、そこに楽器で音をつけるだけで素敵なリズムのついた合奏になる。
・子どもたちと、絵本のある場面に音をつけるとしたら、どんな音がいいか考えてみる。
・自分の体を叩いて、色々な音を見つける。
・楽器を手作りして作った楽器の音を聞きあってみる。
そんな日々の遊びや、子どもたちから出てくる発想が積み重なって発表会になったら、子どもも大人も笑顔あふれる時間になるかもしれません。
音楽の本当の楽しさを感じる カール・オルフの「音と動きの教育」
この本は、ドイツの作曲家カール・オルフ(1895〜1982)の音楽メソッドに基づいて書かれた本です。
オルフメソッドは、音と動きを大切にし、譜面を読んだりリズムを正確に守ったりするのではなく、子どもたち自身が表現したいように表現し、本当の音楽の楽しさを感じられるように…という考えのもと作られたメソッドだそうです。日本語で「音楽」という文字は、「音を楽しむ」と書きますが、この本からその言葉の意味を感じられるかもしれません。
出版社からの内容紹介
音を使った楽しい遊びと 発表会向けの演目がぎっしり!
楽しくやさしく音楽を伝える本・決定版!
普段の遊びがそのまま生かせるので、先生も子どもも発表会前のストレスとはもうお別れ。
園庭や室内でどんな音が聞こえるか、耳をすませて聞いてみよう!…という遊びでスタート。
身体を打楽器にして遊んだり(ボディパーカッション)、楽器を手作りしたり、絵本に効果音をつけたり、劇遊びを演出したりと、遊びながら少しずつ自然に音や楽器に親しみ、それをいつのまにか発表会に発展させていく。……という構成。子どもたちにリズム感をつけるにはどうしたらいいのか?
毎年、発表会が近づくとストレスがたまって… と悩んでいる先生方、必読!
「さよならぼくたちのほいくえん」など、発表会ですぐに役立つ合奏曲を多数紹介。
手拍子、足拍子だけを使った合奏や、カスタネットのみの4部合奏、ほか、発表会ですぐに役立つ演目も満載です。また好きな歌をだれでもかんたんにアレンジできる、カラーマーカーを使ったオリジナルの編曲法もご紹介しています。
※本書はドイツの音楽教育家カール・オルフの理論に基づいたものです。
書籍名:わくわく音遊びでかんたん発表会
著:細田 淳子
出版社:鈴木出版
判型/頁:AB判/104ページ
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言葉とリズムを使った遊びのアイデア
書籍の紹介とあわせて、楽器をつかわずに日々のちょっとした時間で楽しめる遊びをご紹介します。