じぶんの手形をつくろう〜形や色や特徴をじっくり観察して楽しむ製作遊び〜
いつもたくさん働いてくれる手を、じっくり観察してみよう。
顔が一人ひとり違うのと同じように、手の色や形も一人ひとり違います。
今回は、その違いを楽しみながら行う遊びをご紹介します。
材料
・白画用紙
・色画用紙(台紙として使います)
使うもの
・油性ペン
・絵の具、パレット、筆
・ハサミ
・のり
・A4用紙、チラシなど(油性ペンを使うときに下に敷きます。)
作り方
1. 白画用紙の上に利き手ではない方の自分の手を置き、油性ペンで手の形を描く。
2. 自分の手をじっくり観察して、爪、指の関節、シワなどを油性ペンで描き込む。
3. 手の肌の色を見ながら、絵の具を混ぜて、自分の肌の色を作る。(薄めた赤・黄色・青を様子を見ながら混ぜていくと、肌に近い色に)
4. 色が作れたら、2で描いた手形を塗る。
5. 色が塗れたら乾かす。
6. 乾いたら、手の形に沿ってハサミで切り取る。
できた!
7. 台紙に貼ったらできあがり!
手の甲の骨の凹凸をよく観察して描いたようです。
他の子の手形
自分の手の毛穴が気になり「毛穴を描きたい!」と取り組んだそうで、よ〜く観察して描いたのが伝わってきます。
ポイント
・子どもたちがじっくり手を観察できるよう時間を作り、子どもたち一人ひとりが見えるもの、気づくことを大切に見守ります。(どんな風に描いたらよいか迷う子に「シワや爪はどうかな?」などと声をかけたところ、親指は「他の爪より大きい」小指は「ちょっとちいさい」と言いながら描いていました。)
・肌の色を作るのが一回では難しい場合があるかもしれません。そんな時は、別の紙に作った色を塗って試せるようにすると、色の変化を楽しみながら、自分だけの手の色を作ることができます。
・出来上がったら、一人ひとりの手の違い、気付きの違いを紹介して楽しむのも良いかもしれません。手形の隣に子どもたちの写真を貼って掲示したところ、子どもたちは「〇〇くんの手かっこいい!」「〇〇ちゃんの手と〇〇ちゃんの手ちょっと似ているね!」とそれぞれの手を眺めて嬉しそうに話していました。
・新年度と年度末に製作遊びを楽しみ、1年の成長を見てみたり、卒園の時期の記念として作るのも、思い出になって良いかもしれません。