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第3回 「ちょっと話そう」で対話がスタート〜「振り返り」の共有、どうしていますか?〜

新 幼児と保育
掲載日:2021/01/19
第3回  「ちょっと話そう」で対話がスタート〜「振り返り」の共有、どうしていますか?〜

振り返りの共有の仕方、 対話の時間の設け方は園によってそれぞれ。
「どんな話をしている?」「どんな時間に対話の時間を持つ?」。

今回は、めぐみ第二保育園(東京・府中市)の取り組みを聞きました。

(この記事は『新 幼児と保育』(2021年2/3月号)に掲載された記事を、3回連載でお届けしています。)

「ちょっと話そう」で対話がスタート 日々の振り返りはクラス単位で

レポート:めぐみ第二保育園(東京・府中市)

お話:内藤孝子 園長


認可保育所。園児は0〜5歳まで89名。
いろいろな場面で振り返りを行っている同園では、問題があったときには「改善策まで話す」、そして必ず「笑顔で終わる」ことを意識しています。そのベースにあるのは、子どもの笑顔は職員の笑顔がないと生まれないという園長の考えです。


【回数・時間】
休憩前に各クラスで行うほか、「即話そう会」を随時開く。

【参加者】
常勤・非常勤の保育士、看護師、給食担当など、 そのときのテーマに応じて参加。

【もとにするもの】
各クラスの日誌や「振り返りノート」。

【内容】
「即話そう会」は、気になることや、相談されたことを解決したいときに話します。


クラスごとの「振り返りノート」で共有

月2回のカリキュラム会議は全員参加で行いますが、日々の振り返りは午睡中の休憩前にクラスごとに集まって話します。
各クラスに、子どもの様子や気になることなどを書き留めておく「振り返りノート」を用意していて、これを話し合いの場に置いています。子どもの姿を全員で共有できるのはもちろん、ノートを1冊はさむことで話がしやすくなる場合もあるからです。
気になることが起こったときは「あのときはどうしてた?」とノートを見直すことで、気づきを促すツールにもなっています。

https://images-hoiclue.s3.amazonaws.com/photo_manabi_opinionaire_800011801_1.JPG
毎日午睡の時間を利用して振り返り。クラス単位なので本音で話しやすい。


「即話そう会」で問題があればすぐに対話を

「その日のことはその日のうちに解決する」をモットーにしているので、「ちょっと話そう」と声をかけて、関係者に集まってもらいます。あらかじめ解決策を考えてから話すようにし、その日の出来事はその日のうちに解決します。


0歳児の離乳食について、看護師や栄養士も参加して話し合い。問題点とその解決策はすべての職員で共有する。


めぐみ第二のキーワード

ちょっと話そう

「ちょっと」なら、構えずに気楽に話しやすく、荷物を片づける必要もないので集まりやすい。軽く声かけをして、対話を始める。

だからどうする?

明日の保育につながる解決策を見つけることが大切。現状の問題点を挙げるだけで終わらず、「だから どうする?」まで、話し合い、問題を持ち越さないようにする。

非難する場ではない(評価ではない)

振り返りの目的は、保育の「自己評価」であり、非難の場ではない。内容によっては、クラス内だけで話をとどめるなど、注意が必要。話し合いは笑顔で終わることが、仕事への意欲につながる。




振り返りの ポイントをチェック!

それぞれの振り返りができていてこそ、対話によって課題が明確になったり、解決策も出やすくなります。

日誌、記録による振り返りのポイントを渡邊暢子先生に聞きました。


お話を聞いた人

渡邊 暢子(わたなべのぶこ)先生

元東京都公立保育園園長。退職後、保育士養成校講師、電話相談員などを経て、NPO法人パラ・ピアカウンセラー協会理事。

◆日々の振り返りに大切なこと

実践レポートの2園(めぐみ第二保育園とまちのてらこや保育園)でも行っていますが、振り返りは、日誌や振り返りノートをもとに話し合われています。この記録が大切です。記録を書くということは、子どもの理解を深めることにつながります。子どもは遊びを通して成長するので、その日の子どもの遊びの様子を書き留めることで、子どもの興味や関心を読み取ることができます。また、子どもの言葉やしぐさ、表情、行動などの記録も、発達から見たらどういう意味があるのかを考える材料になります。
保育についての、これでよいのかという迷いや悩みを記録することも、子どもと自分の関係や保育実践のあり方を見直す材料になります。


◆「今日の保育を話す」この積み重ねが子ども理解を深める

今日の保育は子どもにとってどうだったのか……その視点を忘れずに、話の輪に加わり、子どものエピソードや自分の保育の話を恐れずに話すことから始めてみましょう。日々の振り返りのくり返しが、次の保育のヒントとなり、子どもを見る目を広げます。そして、チームワークを作り、同僚性を育み、子どものおもしろさや保育の楽しさを実感させてくれるのではないでしょうか。

◆振り返りの「視点」「観点」「ポイント」

記録を書くのは保育がいち段落してからです。この「思い出しながら振り返り、客観的に考える」時間こそが重要で、このことが、遊びの展開方法や援助の可能性など、明日の保育を考えることにつながります。また、保育者の視点で見たり考えたりしたことを、子どもの視点で見直すと、まったく違ったものになります。保育の振り返りを通して、子どもの生活や実態を改めて把握するとともに、子どもの視点から保育をとらえ直すことが、保育の質の向上につながります。



この記事の出典  『新 幼児と保育』について 

新 幼児と保育
保育園・幼稚園・認定こども園などの先生向けに、保育をより充実させるためのアイデアを提案する保育専門誌です。

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