第2回 「失敗」に学びあり。〜柴田愛子先生(りんごの木子どもクラブ代表)の場合〜
保育が本格的にスタートする春、ドキドキしているのは子どもだけじゃないかも…。
保育者もまた新しい環境、新しい園児との出会いに、ドキドキしていることでしょう。
特に新人保育者のみなさんにとっては、なおさらでは、と思います。
そこでこの連載『「失敗」に学びあり』では、先輩保育者たちからの「失敗を恐れないで」という熱いメッセージをお届けしていきます。
第二回目からは、保育界でおなじみの先生がたの経験談。りんごの木子どもクラブ代表・柴田愛子先生のおはなしをご紹介します。
この記事は『新 幼児と保育』(2018年 4/5月号)に掲載された記事『「失敗」に学びあり』を、6回連載でお届けしていきます。
ゆりこちゃん、ごめんね…
お話:柴田愛子先生(神奈川・横浜市 りんごの木子どもクラブ代表)
東京の私立幼稚園で10年保育をしたあと、りんごの木子どもクラブを発足。『それって保育の常識ですか?』(すずき出版)『あなたが自分らしく生きれば、子どもは幸せに育ちます』(小学館)など、著書多数。写真は30代半ばのころ。
私って、全部「体験学習型」なのですよね。失敗して、初めて学習するタイプ。
たとえば服装。保育者になりたてのころは、保育とふだんとで洋服を変えるという発想がなくて、超ミニスカートで保育をしていました。すると、子どもが足の間を通るのです。ストッキングの感触が好きな子どもが、電信柱のようにさわるのです。「いやだな~」と思って、じゃあジーンズにしようと学習したわけです。
1年目は幼稚園に勤めていましたから、夏休みはまるまる休みだと思っていました。ブラジルにいた兄を訪ねようと、8月31日までしっかり旅行の計画を立ててしまったのです。直前になって日直があると知ってビックリ。「じゃあ休ませていただきます」と。もう仕方がありません。旅行会社の手違いで、31日の便がとれていなかったときにはさすがに青くなりましたが(幸い、航空会社のご厚意で乗ることができました)。
もともと、人よりも常識というものがないのだと思うのです。でもね、手遅れはありません。困ったときに初めて身につけていくものだと思うのです。
聞き書き/木村 里恵子
イラスト/ホリナルミ
この記事の出典 『新 幼児と保育』について
新 幼児と保育(小学館)
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この記事の連載
第1回 「失敗」に学びあり。〜『新 幼児と保育』 ✕ HoiClueアンケートより〜【新 幼児と保育】
保育者もまた新しい環境、新しい園児との出会いに、ドキドキしていることでしょう。
特に新人保育者のみなさんにとっては、なおさらでは、と思います。
そこでこの連載『「失敗」に学びあり』では、先輩保育者たちからの「失敗を恐れないで」という熱いメッセージをお届けしていきます。
第一回目は「新 幼児と保育」✕HoiClueコラボのアンケート企画。HoiClueの先輩保育者のみなさんから寄せられたおはなしをご紹介します。
第3回 「失敗」に学びあり。〜井桁容子先生(非営利団体コドモノミカタ代表理事)の場合〜
第三回目は、井桁容子先生(非営利団体コドモノミカタ代表理事)のおはなしをご紹介します。
第4回 「失敗」に学びあり。〜羽田二郎先生(あんず幼稚園園長)の場合〜
第四回目は、羽田二郎先生(あんず幼稚園園長)のおはなしをご紹介します。
第5回 「失敗」に学びあり〜島本一男先生(諏訪保育園園長)の場合〜
第二回目は、柴田愛子先生(りんごの木子どもクラブ代表)のおはなしをご紹介します。
第6回 「失敗」に学びあり〜中瀬泰子先生(おおぎ第二保育園園長)の場合〜
第三回目は、井桁容子先生(非営利団体コドモノミカタ代表理事)のおはなしをご紹介します。