ちゅんちゅん!スズメのあれこれ〜身近な野鳥について知ろう!〜
ころんっとしたフォルムがなんとも可愛い、茶色と白い毛の持ち主、スズメ。
スズメの特徴やちょっとした豆知識など…
子どもたちに話したくなる、スズメのあれこれをご紹介。
スズメってどんな鳥?
世界中に広く分布していて、もちろん日本でも馴染みの深い鳥として知られているよ。
種類
日本にいるスズメは主に2種類!スズメ(里のスズメ)
オスメス同じ柄で、人家のない深い森などにはいないよ。人のそばを好むのは猛禽類など、天敵から身を守るためとも言われているよ。
ニュウナイスズメ(山のスズメ)
旅鳥で、冬は南日本や東南アジア、夏は北日本へ渡るよ。
スズメとの違いはホッペの黒マルがないこと。
オスメスで模様が違うよ。
スズメの1日
毎日朝早くからネグラの近くで食べ物を探して、お昼頃あちこちでいろんなものを食べてから、夕方になるとネグラに帰るよ。
水浴びも砂浴びも両方する珍しい鳥で、1日に1度どちらかをするんだって。
「巣」は卵を産んで子育てをする場所。「ネグラ」は眠る場所だよ。
葉のしげった木や、やぶの中などをネグラにして、巣のように手を加えることはないよ。
スズメの豆知識
どれくらい生きるの?
野生のすずめはおよそ1年、長くて2~3年と言われているよ。
人間の飼育だと、5~6年、長いと10年以上生きることもあるんだって。
※野生では、温度や食事などの環境を整えることが難しくて、病気などにも対処できないので、大きくなる前に死んでしまうことが多いんだそう。
歩き方
両足でチョンチョンと素早く飛び跳ねるよ。
飛び跳ねながら移動することから、その歩き方は「ホッピング」と呼ばれているんだって!
みんなの「ジャンプ」と似ているね。
何を食べているの?
スズメは雑食性で、穀物や木の実・虫など、自分より小さいものであれば好き嫌い無く何でも食べるよ。
食べ物のありかを見つけると、チュンチュン鳴いて周りの仲間に教えてあげるんだって。
飛ぶ準備?
そーっと近づこうとしてもすぐにチュンチュン飛んで行ってしまうスズメ。
飛び立つまでに一定の距離を保っていて、警戒心が強い鳥だからなんだって。
…近寄れるのは5mまで!
ホッペの黒マルのひみつ
実はこの黒マルの中には、耳があるよ!
羽毛をめくるとちゃんと耳の穴があって、この黒マルは耳羽という名前がついているよ。
頭や顔がかゆい時はどうするの?
つばさの上から足を出してかくよ。
羽のヒミツ
いつも同じ模様で分かりづらいけれど、夏は涼しい夏羽に、冬はより暖かい冬羽に生え変わるよ。
ふくらすずめ
冬になると、毛を膨らませてまんまるになったすずめを「ふくらすずめ」と言うよ。
羽毛を膨らませて空気の層を作って、暖かくしているんだって。
“ふくらすずめ”は俳句の季語になっていたり、着物の帯結びや家紋にもなっていて、昔から親しまれていたんだね。
冬になったら、“ふくらすずめ”を探してみよう!
スズメ×ことわざ
すずめの涙
意味
とても少ないことの例え(お金が少ない例えに使われることが多い)。
由来
スズメは小さく、流す涙もほんの少しだということから。
使い方
「あれだけ頑張ったけれど、スズメの涙ほどのお金しかもらえなかったよ。」
スズメ×言い伝え
スズメが鳴くと晴れる?
スズメが朝早くからさえずる日は「晴れる!」と言われているよ。
雨が降っていても、小降りに(または止みそうに)なると、スズメはいち早く行動を開始するんだって。
スズメのさえずりが聞こえたら、もうすぐ雨が止むことが分かるよ!
平和の象徴
日光・東照宮の有名な「眠り猫」の裏側には、スズメが2羽掘られているよ。
「猫が寝ているからスズメが楽しく暮らしていられる!」という平和の象徴なんだって。