保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

室内あそびから考える、子どもの姿と遊び -Hoiclue♪キャンプ #006-〈開催報告〉

ほいくる編集部
掲載日:2012/07/02
「遊ばせる」「やらせる」のは嫌だけど、室内あそび、これでいのかなぁ。

簡単に楽しめる室内あそびの引き出しがたくさんほしい!

子どもと関わる上でのそんな色々な思いを元に、子どもや遊びに対する意識の幅や見方がわくわくと広がってしまうようなワークショップ、

Hoiclue♪キャンプ#006「室内あそびから見える隠れた子どもの姿〜保育士だからできること〜」

を開催しました!(6月29日)

出前表現ワークショップDONUT代表の矢生秀仁さんを講師にお招きし、なかなか聞けない「あそびから見える子どもの姿」の本質部分にせまったお話を聞いたり、おもしろ実践を通して様々な立場の方との交流を楽しんだりと、最後まで濃〜いワークショップになりました♪

ワークショップの内容と様子

さて、お待ちかねの講師の矢生さんのワークショップの始まりです☆

保育士とはまた一つ違った、第三者的な立場からたくさんの子どもたちに接している矢生さんのお話はとっても新鮮。

参加者たちにお話する講師の矢生さんの写真

今回は、「おおきなカブ」の遊びうたも教えてもらいました!

なんと参加者の中には一人も知っている人がいないという、ちょっとレアで笑いポイントもつまった歌でした♪

きっと保育園で遊んだら盛上るだろうな〜

参加者に「おおきなカブ」の遊び歌を教える矢生さんの写真

さて、いよいよ本題へ。

まずは、「遊びの捉え方」について。

ここでは、今回のお話の中に出てきた大きな3つのポイントのうちの1つをご紹介。

「本人の興味・関心・好奇心」

このポイント部分では、子どもを主体として考えた時に、その時のその活動が子どもにとって本当に「遊び」になるのか、ということを中心にお話を聞きました。

その活動は「遊び」?「任務」になりうる?

「活動の一貫としてやらなければいけなくなっている」時の子どもの姿を思い出してドキッ…
制作の場面でも、保育をしている中でよくある場面な気がします。
そんな、どうしてもやらなければいけない活動があった場合の遊び方についてのヒントもいただきました。

ポイント2つ目と3つ目も、とても考えさせられる深ーい内容でした!

そして後半は、「遊びの仕組み」について。

「そうか!そんな考え方があったのか〜!!!」という仕組みに思わずワクワク!
「ゴール」「ルール」「リメイク」をいう3つのキーワードを元に、みんなで遊びを作ることに♪

新聞紙などで遊びを作る参加者たちの様子

矢生さんのお話とポイントを元に、新しい遊びがどんどん生まれます!

お面!

新聞紙のお面を顔に当てる参加者の写真

これは美容師さんごっこ(カットもカラーもパーマもできる!)☆

画用紙と新聞で作った美容師さんごっこの写真

こちらはシャワー!シャンプーハットも作ってお風呂ごっこ。

新聞紙を細長くしたシャワーを作る参加者の様子

ボールを転がすことからどんどん発展していった長い長い滑り台。

新聞を丸めたボールと長い滑り台を支える参加者の様子

その他まだまだ色々。

今回の限られた時間(15〜20分ぐらい)と限られた材料だけでも、遊び方の違いも入れれば、なんと20個以上の遊びが生まれました!

捉え方一つでこんなにもたくさんの遊びが生まれるとは…

そして、それぞれの遊びには、

「きっとこの遊びから発展してこんな遊びも楽しめると思うのでそのために…」

という子どもたちが楽しむ姿が浮かんでくるような、そんな子どもが主体となって遊ぶ姿を思う気持ちや楽しさがたくさん感じられました。

ワークショップを通して

今回、全体の内容を通して最後に講師の矢生さんが強くお話しされていたのが、

子ども>保育士 ということ。

これは当たり前のこととして理解していることなのだけれど、こうしてじっくりと考え向き合ってみると、どれだけ大事なことかを再認識すると同時に、そこから離れてしまっている保育の現状と向き合ったり…。

そして、改めて「保育士だからできること」の一つ一つをじっくりと捉え直すことができたように感じます。

今回のワークショップの時間が、それぞれの保育へ、そして子どもたちへ伝わっていったらいいなと思います。

参加してくださったみなさん、講師の矢生さん、ありがとうございました!
 
参加者と講師の矢生さんの集合写真

このワークショップに参加してくださった方の感想(一部)


・ワークショップならではの学び方が良いなと思いました。
・保育は“子どもが育つのを保つ”という想いに出逢えて本当に良かったです。
・“子どもの遊ぶ力”を引き出していけたらいいなと思います。
・遊び1つとっても、「これを学ばせなきゃ」と考えていたので、「やらされていると」と子どもたちに感じさせていたのではないかと思いました。遊びに対する自分の見方がすごく変化したと思います。
・ヒントとやる気をもらった。
・Hoiclue♪キャンプの一番良い所は、講師との距離間が近いところ。質問もおしゃべり感覚で密にできるので、すごく嬉しいです。

今後のHoiclue♪キャンプもお楽しみに!

ありがとうございました☆

今回のワークショップに関するご意見ご感想、お問い合わせはこちら

室内遊びから見える隠れた子どもの姿〜保育士だからできること〜
Hoiclue♪キャンプ#006



2012年6月30日(土) 13:00〜15:30(受付12:45〜)

CARREFOUR(カルフール)

JR「恵比寿駅」東口より徒歩3分
東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」1番出口より徒歩5分

東京都渋谷区恵比寿4-6-1 恵比寿MFビルB1



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