雨の音を奏でる楽器、レインスティックを作ろう〜素材/ペーパー芯〜

今回は、ラップやキッチンペーパーなどの中心にあるペーパー芯とつまようじで、レインスティックを作る方法をご紹介します。少し手間がかかりそうですが、制作時間は30分程度(ボンドを乾かす時間・ラッピングの工程を除く)。とても素敵な雨の音がする、レインスティックが出来上がります。
子どもが1人で作るのは難しい製作ですので、大人と協力して作る、または大人が作って、子どもと一緒に音を楽しんだり、ラッピングの絵を書くのを子どもが楽しめるように工夫するのもおすすめです。
雨模様の絵を描いてラッピングすることで、世界に1つだけのレインスティックを作ることもできますよ。
使う素材は…「ペーパー芯」です。
材料
- ペーパー芯(ラップやキッチンペーパーなどの紙製の芯)
- つまようじ 50本程度
- ボール紙(お菓子やアイスの空箱を使用)
- お米 大さじ2杯
- 画用紙
使うもの
- 鉛筆
- はさみ
- カッターまたは千枚通し
- 木工ボンド
- ニッパー
- セロハンテープ
- 絵の具
- キッチンペーパー
- クレヨン
レインスティックの作り方
レインスティックのキャップ作り
1. ペーパー芯を1本用意します。今回は35cmのクッキングシートの芯を使います。
2. ペーパー芯の周りをなぞり、ボール紙に円を2つ描きます。
3. 「2」の外側1cmくらいのところに、円を描きます。(フリーハンドでもOKです)
4. 外側の円に沿って切り抜きます。外側の線から内側の線まで、一周切れ目を入れます。
5. 内側の線に沿って折ると、キャップの完成です。
レインスティックを組み立てる
1. ペーパー芯のらせん状の繋ぎ目に沿って、1cmおきに鉛筆で点を打っていきます。
2. 点にカッターの先端で、小さく穴を開けていきます。カッターで開ける穴あけ作業は早く終わりますが、この次のつまようじを穴に刺す工程を子どもたちに作業してもらう場合は、千枚通しなどで小さな丸い穴を開けるのがおすすめ。軽い力でもつまようじを通しやすくなります。
3. つまようじの先端にボンドをつけます。
4. そのまま「3」で開けた穴につまようじを刺します。
5. ペーパー芯の反対側の壁にぶつかるまで、つまようじを差し込みましょう。
6. 全て差し込んだら、ボンドを乾かしましょう。
7. ボンドが乾いたら、つまようじを根本からニッパーでカットします。つまようじの先端を手で持って切り取ると、カットの衝撃でつまようじが飛んでいくのを防げます。
8. 全てカットできました。
9. ペーパー芯の片端にキャップをつけます。端をキャップで覆います。
10. テープでキャップをペーパー芯に固定します。
11. 空いている方の端から、お米をペーパー芯の中に入れます。
12. 両端をキャップで塞ぎ、レインスティックが完成しました。
レインスティックの飾りつけ
はじき絵で雨を描く
1. つまようじの突起が気になる時や、一人一人オリジナルのレインスティックを作りたい時は、ラッピングをするのがおすすめです。ペーパー芯と同じくらいの幅の画用紙に、雨の絵を描きます。
どんな画材で描いてもOKですが、今回はクレヨンで雨を描き、上から絵の具で塗る「はじき絵」で雨の絵を描きます。まず、白いクレヨンで画用紙全体に雨粒を描きます。
2. 筆に水をつけ、画用紙全体を濡らします。
3. 水で溶いた絵の具を筆に含ませて、「2」の上から塗っていきます。
4. 水色・青・濃い青の絵の具で塗ってみました。色と色が少しずつにじんで、水たまりのような雰囲気になります。
5. 雨粒をもうちょっと描き足したいな、というときは、折り畳んだキッチンペーパーの端を、絵の具の上に押し当てます。
6. すると、雨筋のような模様ができます。
7. 雨筋もたくさん入れて、雨の絵ができました。
レインスティッのラッピング
1. 絵をレインスティックに一度巻いてみて、一周より少し余るくらいの幅にカットします。
2. 絵の裏の、両側の長編に、両面テープを貼ります。
3. 片側の両面テープを剥がし、レインスティックにつけます。
4. もう片側の両面テープも剥がし、レインスティックにつけます。
5. これでラッピング完成!世界で1つだけの、すてきなレインスティックができました。
レインスティックを鳴らしてみよう
レインスティックをゆっくりと傾けます。ポツポツ・サラサラと優しい雨の音が聞こえます。
今度は急に・早く傾けてみましょう。ザー・ザー、と大雨のような音が聞こえます。色々な傾け方を試して、どんな音が聞こえるか楽しんでみてくださいね。
ポイント
- レインスティックの中には、お米の代わりに小豆や小石、ビーズなどを入れてもOKです。
- 一人一本レインスティックを作る場合は、中身を自分で選べるようにしても楽しいと思います。
- 全員で使うものを一本だけ作る場合は、蓋を閉じる前に、色々な素材を入れてみて、音の変化を比べてみてもいいですね。
参考資料:
レインスティックについて詳しくは[レインスティックの使い方・演奏方法やメンテナンスなど/TIRAKITA CO.LTD]をご覧ください。