クサギの実で、青い手拭いを作ってみた〜素材/クサギの実〜
天然の青い色素で、媒染剤を使わず、簡単に染め物をすることができます。
使う素材は…「クサギの実」です。
エピソード
クサギとは、低山や緑地で見られる植物。
葉を摘んで匂いをかいでみると、ナッツのような独特の香りがします。
以前から、野草好きな友人や、染め物好きな友人から「クサギの実で染め物をすると、キレイな色に染まるよ!」と耳にしていました。
そして先日、我が家の前にあるクサギの木を見上げてみると、ターコイズブルーの実がたくさん。10〜11月に実をつけるのです。
早速採取して、さらしを染めて、手拭いを作ってみました。
材料
- クサギの実
- 水(クサギの実100gに対し水300mlを2回分)
- さらし 1枚(35cm程にカットしたもの。染める用。ハンカチなどでもOK。35cmは手拭いの一般的な長さです)
使うもの
- 鍋
- ザル
- ボウル
- さらし(実を漉す用)
- 菜箸
- マッシャー
作り方
1. クサギの実を採取します。濃いものや淡いもの、様々な色合いのブルーがとてもきれいです。
2. この実を1つずつ取って、ザルに集めます。
採った葉っぱ、実、花はどんな匂いか子どもたちと確かめてみても楽しそうです。
3. 集めた実を洗い、測ります。
今回は150gの実が集まったので、450mlの水を用意しました。
4. 1粒つぶしてみると、水に溶いた絵の具のような、青い汁がにじみます。
5. 実を水と一緒に鍋に入れ、20分ほど煮出します。
6. 20分経つと、水が染まりました。
7. 鍋の中身をザルで漉し、ボールにあけると、濃いブルーの液体ができていました。
8. クサギの実をもう一度煮出します。まず、色がよく出るよう、マッシャーなどで実をつぶします。
9. 十分につぶれたら、再度分量の水を加え、20分煮出します。
10. ザルの上にさらしを置き、漉します。
11. 更にこのさらしを使って、残った水分を絞ります。
12. すると、こんな緑がかったブルーの液体ができました。
13. 「7」と「12」の液体を鍋にあわせて、さらしを入れ、20分煮ます。沸騰したら、焦げないように弱火〜中火で煮てください。また、染めムラを防ぐために、時々さらしを菜箸で動かしましょう。
14. さらしを水で洗い、干します。
15. 淡いブルーに染まった、素敵な手拭いが出来上がりました!
ポイント
- 染めるさらしの枚数は、水の量に合わせて増やしてください。
- 自然素材の毛糸や糸も染めることができます。
- 火を使う工程は安全面に配慮し、子どもの姿に合わせて大人が行ってください。
※クサギの葉は食用、実は染料として使われることがあるようですが、子どもたちが誤って花や実を口や鼻に入れないよう十分気を付けて下さい。
クサギについて詳しくは[クサギの興味深い食文化と伝統的な食べ方/ 養命酒製造株式会社]の記事をご覧ください。
スタッフのつぶやき
「わたしはクサギの葉っぱの匂いを嗅いだときは、香ばしさの向こうにカメムシがイルような匂いがしました(笑) 匂いの感覚は人それぞれなので、子どもたちがどんな匂いに感じるか聞いてみたい!」
(HoiClue編集部 ミズオカ)