スプーンが出てくる!?ネズミモチの実を割ってみよう〜素材/ネズミモチの実〜
その実を割ってみると、なんと中から、小さな白い「スプーン」が出てきます!
使う素材は…「ネズミモチの実」です。
エピソード
私が通っていた小学校はちょっとした山の上にあり、下校の時は、友達とのびるを掘ったり、桑の実を取ったり、セミを捕まえながら帰りました。コンクリートで舗装された道ではありましたが、道を挟んで緑があるだけで、ずいぶん楽しく豊かな環境だったなと、今になっては思います。
さて、その中に9-10月頃になると緑色の小さな実をつける木がありました。
何気なしにその実を割ってみると、なんと3mmほどの、小さな白い「スプーン」が出てきたのです。
当時ミニチュアなど小さなものが好きだった私は、とっても驚き、またそのスプーンが大好きになりました。毎日のように「スプーンの実」を割っては、その精巧なスプーンを眺めて楽しんでいたことを思い出します。
先週、緑地を歩いていると、久しぶりに「スプーンの実」と再会できました。
画像検索で調べてみると「ネズミモチ」という植物だったことが判明。スプーンに見える部分は、胚(種子の中にある植物の幼体)でした。
今回は、山林や公園でも見かけるネズミモチの実から、小さなスプーンを取り出す方法をご紹介します。
材料
ネズミモチの実
ネズミモチの実を取りに行こう!
緑地を歩いていたら、ネズミモチの実を発見しました。
1房摘んできました。これが、ネズミモチの実です。
虫食いなどがなく、形の良いものを一粒選んでみましょう。
ぐっと力を入れて、爪で実を割ります。
すると実の中心に、白いものが見えます。
取り出してみると、小さな白いスプーンが出てきました!
他の実の中にもあるか、確かめてみます。こちらの実も爪で割ってみると、中に白いものが見えます。
取り出してみると、やっぱりスプーンの形をしています!
並べてみても楽しいです。子どもたちと眺めてみたら
「こびとのスプーン屋さんみたい!」
「この小さいスプーンに乗る、ごはんはどんなものだろう?」
そんな楽しい想像も生まれてくるかもしれません。
ポイント
特別保護地区や、私有地など、植物を採取してはいけない場所もあります。ネズミモチの実を採取する時は、事前にその場所のルールを調べましょう。
※ネズミモチの実は漢方にも使われることがあるようですが、匂いが気になって子どもたちが誤って鼻から吸い込んだり、誤飲したりしないように十分気を付けて下さい。
ネズミモチについて詳しくは[生薬の花/公益社団法人 日本薬学会]の記事を御覧ください。