吸水ポリマーで海のオブジェを作ろう〜素材/吸水ポリマー〜
吸水した後のポリマーを使って、可愛いオブジェ作りもできますよ!
使う素材は…「吸水ポリマー」です。
エピソード
先日、「南海トラフ地震臨時情報」が発表された時、家にある災害用の備蓄品を見直していたのですが、災害用トイレのセットの数が足りないことに気づき、インターネットで探してみました。すると、多くの商品は売り切れ。数ヶ月後に配達予定と表示されています。
セットの中身を調べてみると、ビニール袋と吸水ポリマーが入っている様子。セットで購入しなくても良いかなと思い、その2つを購入してみました。
実際災害時に使用する前に使用してみようと思い、吸水ポリマーに色水を吸わせてみると、思った以上の吸水力にびっくり!独特の質感も面白く、実験に使用したポリマーで、オブジェを作ることもできました。
災害用に備蓄されているトイレには、吸水ポリマーを使用するものが多いと思います。子どもたちもこの実験で「こんな風に水分を吸収するんだね!」と経験していれば、いざというときに安心して、災害用トイレを使用することができるかもしれません。
災害時への心構えにも役立つ、楽しい実験遊びです。
材料
- 吸水ポリマー(100円ショップ・ホームセンター・ネット通販などで購入できます)
- プラスチックカップ 2つ
- 色水 100ml(水に食紅や絵の具をといたもの)
- 空き瓶(120-150ml程度のサイズのもの)
- 貝殻
※吸収ポリマーは、目に入ったり誤飲・誤食したりすると、炎症や窒息するなどの危険があります。安全管理には十分注意して使用して下さい。(詳しくは「ポイント」にある参照記事をご覧ください。)
使うもの
- 小さなスプーン
- ピンセット(安全のため先端が丸いものがおすすめ。割り箸でもOK)
遊び方
1. まず吸水ポリマーがどんな物か、袋から出して見てみましょう。
細かい白い粒々が沢山入っていました。
我が家で購入したものは、消臭用の炭が入っているため、黒い粒々も見えます。
2. 実際にどれくらいの量を使えば尿を固められるのか実験してみましょう。
5歳児のトイレ一回分の尿量は100ml程度のため、同量の色水を使用します。比較のため、プラカップを2つ用意し、それぞれ100mlずつ色水を入れました。
3. 小さなスプーン1杯分(約1g)の吸水ポリマーを、片方のカップに入れてみます。
4. 割り箸でやさしく混ぜます。すると…
5. あっという間に固まり始め…
6. モロモロした状態になりました。
7. 上から見ると、かき氷のようですね。
8. 傾けてもこぼれないし…
9. 逆さまにしても、こぼれません!
10. スプーンで触ってみると、プニプニとした触感です。
11. この固まった吸水ポリマーを使って、オブジェを作ります。
小さなスプーンで、空き瓶に吸水ポリマーを詰めます。
12. ポリマーの中に、ピンセットを使って貝殻を入れます。ポリマーの粘度で、貝殻はピンセットを離した位置に固定されます。浮かんでいるように置くこともできますよ。
13. 貝殻を入れ終わったら、瓶の蓋を閉めましょう。海のオブジェの完成です!
14. 窓際などに、インテリアとして置いても可愛いですよ。
ポイント
- 「みんなの1回分のおしっこは、これくらいの量だよ!」と説明しながら実験を進めると、実際に使用するときのことを、具体的にイメージできるかもしれません。
- 口や目に入れないよう、子どもの年齢に合わせ、気をつけて実験してください。手や肌についた場合は、まず紙タオルなどでふいてから、水で洗いましょう。
- 吸水ポリマーは保冷剤にも使用されています。実験に使った吸水ポリマーを捨てる時は、保冷剤と同じく可燃ゴミとして廃棄してください。排水管が詰まる可能性があるため、排水口やトイレには流さないでください。
※吸収ポリマーは、目に入ったり誤飲・誤食したりすると、炎症や窒息するなどの危険があります。安全管理には十分注意して使用して下さい。
- 人体の安全性について
詳しくは[紙おむつ・軽失禁/一般社団法人 日本衛生材料工業連合会]・[幼児が水で膨らむボール状の樹脂製品を誤飲/独立法人国民生活センター]をご覧ください。 - 保冷剤の捨て方について
詳しくは[保冷剤の中身は取扱注意!保冷剤の種類・中身・処分方法について徹底解説/株式会社リダクションテクノ]をご覧ください。 - 5歳児の尿の量については、こちらの記事を参考に計算しました。
詳しくは[乏尿/日本小児腎臓学会]をご覧ください。