どれくらい降ってる?雨の量を測ってみよう〜素材/雨〜
ポツポツ、と降っている時は、雨の量はどれくらい?
ザーザー、と降っている時は、どれくらい?
雨音とあわせて観察してみても、楽しいですよ。
使う素材は…「雨」です。
エピソード
雨の多い季節になると、ニュースの天気予報で、こんなフレーズを耳にします。
「最大50mmの激しい雨が降るでしょう」
ふと、疑問に思いました。
どうしてmmなんだろう?
ミリリットルじゃないの?
調べてみたところ、「降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、mm(ミリメートル)で表している」そう。(詳しくはこちら:国土交通省 気象庁ホームページ)
なるほど、それでは底が平らな入れ物があれば、家でも雨量が測れるのかも!
そう思い、一日中雨が降っている日に、雨量を測る実験をしてみました。
雨の量を測定するだけではあるのですが、「今回はどれくらい溜まったかな!?」と、ワクワクする実験です。
雨量を測るのに定規を使いましたが、未就学の子どもたちは、ほとんどの子が長さを測る単位を知らないと思います。
ですので定規の1メモリが1mmであること、メモリの数を数えると雨の量が分かることを説明してあげてから、実験してみることをおすすめします。
あるいはシンプルに、mmの説明は省き、ただメモリの数を数えても良いでしょう。
使うもの
- コップ(透明で底が平らなもの)
- 定規
測り方
1. 雨が降っています。ザーザーと雨の音が聞こえ、少し強めに降っている様子です。
2. 透明なコップを外に1時間置いて、雨を貯めてみます。
3. 1時間経ち、これくらい貯まりました。
雨量を測ってみましょう。
4. コップの底に定規の0が来るように定規を添えて、水面が何ミリになるか測ります。
ちょうど10mm!これくらいの雨の強さが、10mmなんですね。
5. 今度は、雨が少し弱まってきました。
雨音は、サーサーと聞こえます。
またコップを1時間外に置いて、雨量を測ってみると…
6. 雨量は5mmでした。さっき測った時と、半分の雨量なんですね。
7. 今度は、ザーザーと、さっきより大きな音で、雨が降っています。また、コップを1時間外に置いて、雨量を測ってみると…
8. 今度は11mmと12mmの間でした!ザーザーの音が強いと、雨量も増えているようです。
ポイント
- 本来は、受け口から底面までの面積が変わらない、まっすぐな筒状の容器で計測することが望ましいのですが、今回は手軽さを重視して、身近に手に入るコップやバケツで計測する方法をご紹介しました。
「ザーザーと降ったら10mmなんだね。」
「じゃあもっと降ったら…20mmや30mmの雨が降ったら、どんな音がすると思う?外はどんな様子になるかな?」とイメージしてみるのもおすすめです。 - 子どもたちに雨量の増えた・減ったを分かりやすく伝えるため、 雨量を測る度に、 水面の位置にマーカー等で印をつけるのもおすすめです。
- 降水量は、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、mm(ミリメートル)で表されます。
詳しくは[国土交通省 気象庁 雨・雪について]をご覧ください。 - 雨量の観測は、小さなバケツでも大きなたらいでも、同じように雨が降っていれば溜まる雨の深さは変わらないので、雨量計の受け口の広さには影響されないそうです。
詳しくは[広島市江波山気象館 雨量の測り方]をご覧ください。