アジサイの花って本当はどこ!?〜素材/アジサイ〜
本当はどこが花なのか、知っていますか?
本当の花「真花」は、実はこんな場所にあるんです。
使う素材は…「アジサイ」です。
エピソード
私の住んでいる鎌倉市には、梅雨になると多くのアジサイが咲き、多くの観光客で賑わいます。
アジサイで有名なお寺を見に行く人が多いようですが、実は街中にも沢山のアジサイが咲いています。
そんなアジサイですが、本当はどこが花なのか、知っていますか?
今回はアジサイの本当の花「真花」(しんか/両性花)を観察してみました。
観察の仕方
アジサイの花房をよく見てみましょう。このように、多くの小さな花が集まって、ボールのような形の花房を咲かせるアジサイが「手まり咲きアジサイ」。
この、表面に見える、小さなお花のようなもの。これ、実は花ではなく「装飾花」というガク片が変化したものだそうです。
この「装飾花」を、そっとかき分けてみると…
もっと小さなお花がありました!これが本当の花「真花」です。おしベとめしべも観察できますね。この「真花」から、アジサイの種が作られるようです。
こちらは、額縁のように縁取られた「ガク咲きアジサイ」。
外側の額縁に当たる部分が「装飾花」。
そしてこの額縁の内側に、沢山集まった小さな花が「真花」です。
(「真花」については、こちらに説明が載っていました。)
まだ蕾のものと、咲いているものが観察できました。こちらも、おしべとめしべも見ることができます。
ちなみに、この「装飾花」の中心にある小さなお花も、花ではあるのですが、その多くはおしべもめしべも退化した中性花。咲いたとしても、種を作ることはできないそうです。
ポイント
- 梅雨時期に咲くアジサイの葉っぱなどのなかには毒の成分が含まれているかもしれない植物もあるため、採取して観察する際には口に入らないようにするなど配慮すると安心です。
アジサイの毒性についての参考資料:[厚生労働省 自然毒リスクプロファイル:高等植物:アジサイ] - 公園など身近な場所に咲いていることもあると思うので、危険の可能性もあることなどを子どもたちに伝えたり、実際に図鑑で調べたりすることも、自然に興味を持つ一つのきっかけになるのではないでしょうか。
- 参考資料[紫陽花の“花”はどこにあるか知っていますか?]の記事はこちら