保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

つなげて通して作る世界〜ストロー工作〜

田中 令
掲載日:2023/10/05
つなげて通して作る世界〜ストロー工作〜
自在性のある素材と道具、技術のポイントを伝えることで、こどもたちはどんどん自分の世界をつくっていきます!

こどもたちが持っている「遊びと創造の力」を引き出す、ストローを使った工作をご紹介します。

材料

・A5サイズくらいのコピー用紙
・ストロー(紙またはプラスチック。プラスチックの場合は、いろんな色があると楽しいです)
・セロハンテープ
・アルミ素材のやわらかい1-2mmの太さの針金 (いろいろあそびかたプラスで登場/100円ショップで購入できます)
・段ボール (いろいろあそびかたプラスで登場)

使うもの

・はさみ
・ニッパー(大人用)
・キリか千枚通し(大人用)


準備

・コピー用紙を使って、切ったストローを入れる人数分の箱をつくります。
箱の簡単な作り方はインターネットでも載っているので、そちらを参考にしてください。
カップやケースなどでもかまいません。

・【紙ストローの場合】
事前にクレヨンや絵の具で、ストローを好きな色に塗っちゃおう!

・【針金を使う場合】
針金を人数 × 2〜3本、ニッパーで30cmくらいの長さに切っておいてください。

・【段ボールを使う場合】
A5-A4サイズにカットしておいてください。いろんな形があっても面白いです!
または、ネットで定型サイズの板段ボールを購入できます。

遊び方

1.  ストローを、好きな長さにはさみでどんどんカットします。
パチンパチン!と切れる感触と、カットしたストローがピョーン!と飛んでいくのも楽しんでくださいね。
小さくなったストローは、コピー用紙で作成した箱の中に集めます。
(今回は事前にえのぐで色を塗った紙ストローを使っています。プラスチックの場合は、好きな色を選べると楽しいです◎)

2.  こどもたちに、ストローのつなぎ方を伝授!
ストローの先を折り畳むように細くして、もう一本のストローの穴にぐっと刺し込みます。

3.  いろんな色のストローを、直線でひたすら繋いでもよし。
長いストローを折り曲げながら、端と端をつないでもよし。
つなぐことで生まれる、さまざまなかたちを楽しんでください。
プラスチックストローの折り曲がる特徴を生かして、曲がりくねった形を作るのも面白いです◎
接続が弱い場合は、セロハンテープでくるりと留めてくださいね。


いろいろあそびかたプラス!

その1:小さなストローを、針金に通してみよう!

★ここから先は、針金が登場!
針金の先がお友達の目に入ると危ないのでこどもたち同士の間隔を離した上で、振り回したりしないよう、こどもたちによーく注意してから使い始めてください。

カットした針金の片方の端を、2cmほど折り返して小さな輪っかを作り、ねじります。

折り返していない方の針金の端に、ストローを通すと...
ビーズのような使い方もできます!
ストローを細かく切ると、よりビーズらしくなりますよ。
ストローを通した針金の端と端を繋いで輪にしたり、その輪を繋げたり。
いろんな世界を作ることができます。



その2:段ボールを使って、ストロー作品を立ててみよう!

1.  段ボールのこどもたちが作品を立てたい位置に、キリや千枚通しでおとなが穴を開け、その1でできた針金の端を、段ボールに刺します。
段ボールの裏側で針金をキュッと折って固定すると...
つなげたストローを立てることもできます!

2.  はさみで細かい作業ができる子は、ストローに対して、縦にはさみで切り込みをいれ、パカっとひらき、花のような部分をテープで留めると立てることができます。

3.  2の工程で作ったお花を生けたり、構造物を立てたり、段ボールの地面があるだけで、いろんな発展に繋がります。



その3:みんなの世界を、見せ合いっこしよう!

できあがった作品をならべて、見せ合いっこしてみよう。
ストローと針金、そして段ボール。
たった3つの素材だけど、ひとりひとりのいろんな工夫が見つかるはず。

お友達の工夫を次回は真似っこしてみると、自分の世界がさらに広がります。


***

こどもたちの月齢も進んだ秋。
手先を動かし、頭を使う工作をご紹介しました。
モノとモノをくっつけること。
そこに、曲げる、立てる、繋げる、が加わって、自在性が広がります。
自在性が広がると、こどもたちは自然と見立てが進み、どんどん工夫を始めます。

これは、泥遊びに始まり、レゴなどのブロック遊びなど、自然に創造的な活動に発展する遊びだと思います。
遊びの楽しみ方が、感覚的からだんだんと理論的になり始める年中さんくらいからがオススメです!

これまで紹介してきた感触遊びと見立て遊びでイメージする力を伸ばし、今回の工作でそれを思いっきり発揮していただきたいです◎