なぞってあそぶ「なんのかたち?」〜せんから始まるかたちあそび〜
1回目のコラムで紹介した「見立て」に続き、今回はかたちあそび第2弾!
からだやモノのりんかくをなぞる、かたちあそびです。
3歳半くらいから、年長さんまで楽しめます!
材料
・画用紙
使うもの
・クレヨン または 芯が柔らかめの色鉛筆(落としやすいカラーペンでも◯)
・身の回りのモノ または おもちゃ(平な面があるものがオススメ)
・雑巾や濡れティッシュ
準備
カラーペンやクレヨンの汚れが気になる場合は、机の上にシートをはって、養生しておく。
あそびかた
1. 自分の利き手ではない方の手を、パーにして紙のまんなかあたりに固定します。
ガチーン!と固めて動かなくするのがポイントです。
2. 利き手でクレヨンをもち、1の手の周りをなぞる!
このとき、クレヨンと固定した手が離れないことがポイント!
3. ぐるりと一周したら、ガチーンと固めた手をといてあげよう。
紙の上に、もうひとつの手が現れます!
自分の手の形、どうかな?大きい?小さい?いろいろ観察してみよう。
いろいろあそびかたプラス!
その1:手がつくる、いろんなかたちをみてみよう!
ガチーンと固める手を、いろんなポーズにしてみよう。
さっきはパーだったから、今度はグーやチョキ、人差し指をたてるポーズもいいかも◎
新しい紙にかえてもいいし1枚の紙に、いろんな色のクレヨンで描いてもかっこいいよ!
その2:いろんなモノの、かたちをみてみよう!
今度はおもちゃや文房具など、身の回りにあるいろんなモノでやってみよう!
ポイントは自分の手の時とおなじ。
紙の上に置いたモノを、利き手ではない手で動かないようにしっかり抑えることと、モノとクレヨンが離れないこと。
平らな面があるモノだと、ぐらぐらしないので固定しやすいよ!
同じものでも、向きをかえると新しいかたちに出会えるね!
その3:まる、さんかく、しかくを探してみよう!
いろんなものが持つかたちが、だんだんと見えてきたね。
まる、さんかく、しかくをお部屋の中で探してみよう!
しかくくみえないものも、向きをかえたらしかくになるかも!?
見つけたかたちを紙の上で組み合わせると、新しい形も作れちゃう◎
その4:切り貼りに発展!
最後に、ここまでのあそびかたを、好きな色の折り紙の上でやってみよう!
描いたかたちを、はさみでカットすると、色付きのかたちが出現!
画用紙の上に貼ると、おもしろい作品になるよ。
その5:みんなのみつけたかたち、見せ合いっこしよう!
できあがった絵を、壁にならべて見せ合いっこしてみよう。
同じ手でも、いろーんなかたちがあるし、あのかたちは、どんなモノかな?と、あてっこするのもおもしろいよ◎
片付け
クレヨンは、モノに付着しやすいので、制作後は雑巾や濡れティッシュで拭き取ってください。
***
輪郭をなぞって描く技法は、普段わたしたちが目にしている体や身近なモノが持つかたちを、改めて認識させてくれます。
向きを変えてなぞった時のふしぎなかたちは、おとなも「なんだろう?」と思うものになると思います。
また、「見たモノそっくりに描きたい!」という気持ちが芽生えるお年頃にも、おすすめです。手軽に本物らしく描ける技法なので、こどもたちのリピート率高めな裏技になっている保育園も多いようです。
さらに、利き手ではない手の力加減がポイントとなるため、身体的な発達の練習にもなります。活動を重ねるほどコツがつかめてくるはずなので、ちょっとした空き時間などにもぜひやってみてくださいね^^