保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

【アンケート結果】子どもにしわ寄せがいく保育にならないために必要なことってなんだろう?〜保育者さんアンケート〜

雨宮みなみ
掲載日:2023/02/28
【アンケート結果】子どもにしわ寄せがいく保育にならないために必要なことってなんだろう?〜保育者さんアンケート〜

「そもそも“不適切な保育”ってなんだろう…みんなはどう感じている?」アンケートに続いて実施させていただいた、今回のアンケート。

漠然と広がる靄のなかで、これからの保育について考え向き合っていくための手がかりの一つとして…
アンケートに寄せられた、子どもを大事にした保育を守っていくための、みなさんの率直なご意見や声をご紹介します。

【保育者さんアンケート】
子どもにしわ寄せがいく保育にならないために必要なことってなんだろう?〜保育者さんアンケート〜

実施期間:2023年2月14日〜2月20日
回答数:164件

このアンケートの目次

1)保育現場が今置かれている状況は、子どもたちに何かしらのしわ寄せを及ぼしていると思いますか?

2)1)で選んだ理由を具体的に聞かせてください。

3)どうしたら、子どもを大事にした保育を守っていける(子どもにしわ寄せがいく保育にならない)と思いますか?

4)子どもを大事にした保育を守っていく(子どもにしわ寄せがいく保育にならない)ために、自分が踏み出せる一歩はなんだと思いますか?

5)社会にぜひ知ってもらいたい、保育者としての誇りや、保育の魅力や醍醐味、プラスの側面を教えてください!

6)アンケート回答者の属性について

1)保育現場が今置かれている状況は、子どもたちに何かしらのしわ寄せを及ぼしていると思いますか?

「思う」と回答した人が全体の8割を越える86.6%。
続いて、「どちらともいえない」と回答した人が11.6%、「思わない」と回答した人が1.8%という結果でした。


2)1)で選んだ理由を具体的に聞かせてください。

子どもにしわ寄せが及んでいると「思う」と回答した人の理由

保育者のゆとりのなさに関すること

・国の規定の保育人数が、どうしても子どもへの負担を感じざるをえない(人員不足)。

・人手不足で仕事量が増大してるから、心ある人は、自分を犠牲にして何とかするけど…。みんながみんなではなく手を抜く人は、抜くので(休憩もほとんどなく持ち帰りの仕事…保育準備など)。

・職員的、時間的余裕がないのでイラついてしまうこともしばしばある。

・職員配置が安定せず大人の余裕のなさや忙しさが伝わっているから。

・日々の業務に追われてしまい、ゆとりをもった保育や関わりができない、準備をする時間がない、楽しい保育ができない。

・人件費削減と言われ、派遣も高いからダメだと言われ、結局人手不足での保育になっています。保育者がいないことで、子どもを待たせてしまう場面があります。

・保育士が少ないので子どもを待たせる時間が多い。

・特に0.1.2歳は大人1人当たり5人ないし6人の子どもを見ることになっているが、かなり難しい状況で、その間子どもを待たせたりするのはしわ寄せになっている。

・子どもの興味に真摯に付き合う時間がないため。

・職員の人数がギリギリなため、手厚く関わってあげることができない。

・保育士の数に限りがあるので、欲求全てを受け止めてあげられない。

・手が足りず泣いている子をそのままにしてしまうことがあるから。

・人手不足のため、したいことをさせてあげられない。

・保育者にゆとりがなく、子どもと遊べない。

・職員の体制により、遊びの制限をしているため(夕方の園庭遊びが出来ない等)。

・保育士の数が足りないために散歩に行けないなどの活動を制限させてしまう。

・好きな時間に水も飲めずに、トイレも時間で行かされる。

・保育者が業務に追われていたり、人手不足だったりで、保育が作業的になったり、効率優先になってしまう事が多々ある。例えば、子どものやりたい事を優先出来ずに、片付ける手間等を考えて、活動内容を決めざるを得ないときがある。

・おやつや主活動、昼食、時間や段取りが優先されてしまう、子どもを急かすという皺寄せが起きている。

・子ども達の主体性の大切さをわかりながらも、保育士の都合によって日課が変わったり、場面の対応が変わってしまうところ。

・障害者受給者証を持っている子が数名いるのに、保育士が足らず、加配が付けてあげられず、以上児が1人担任でまわしてる。

・保育士が少ない事でゆっくりとした時間が取れず、バタついてしまう事がある。その分、子どもたちにストレスを与えていると感じる。

・先生の余裕のなさ、仕事の多さ、それに見合ってない給与のせいでプライベートも余裕ないのでよけいに子どもにきつい先生をよく見る。

・仕事量による余裕の無さや女社会での人間関係による精神的負担などの影響で、虐待や寄り添いきれない保育が起きているから。

・子どもの中身ではなく、定数・人数でみろと言われる。しかし、支援児も多く、グレーゾーンの子も多い中(気にならない子の方が少なかったりする)事務時間はとれない、業務過多だがヘルプは見込めない、休憩が取れないどころか残業が当たり前だといくら子どもが好きでも疲弊してしまう。

・余裕がない為か、園内の保育士の関係性も良くない。新人がすぐに辞めていき、結果、担任がコロコロと代わり、子どもにしわ寄せを及ぼしている。

・子どもに対して保育士が足りない、新人を育てる環境が整っていない、保護者の対応や子どもの対応が辛い時に保育士のメンタルを支えるものが少な過ぎる。

・保育士不足と言われる中(うちの園だけかもしれないけど)、複数人を一人で見ないといけない状況が多い。複数担任のはずなのに、欠勤が出たらそのクラスのサポートにまわり、一人で見ないといけない状況。一人一人の欲求や想いに寄り添いたいけど、『後でね。』『今は出来ない。』ということが多く、結果、集団で行動しないとまわせない。主体性、共主体どころか保育者主体の保育になっている。

・保育士が足りなすぎて「こども主体」どころか正直、保育士主体じゃないと安全を守れないレベルです。子どもたちが可哀想です。

・役所からの書類の提出の量がものすごく増え、そのためにそこに時間が割かれ、体力も消耗するため、子供達への対応の寛大さ、柔軟さが狭まる。つまり心に余裕がない。

・子供達が保育園にいる時間が保育士の勤務時間より長く、当番をこなすのに精一杯で事務処理をする時間や会議などみんなで集まって話し合う時間を持つことが難しい。結局、残業したり、持ち帰って仕事をしたりしなくてはならず、時間的余裕がないこと。保育士にも家族があり、子育て中の人も多い。時間的、精神的な余裕がないことが1番の理由だと思う。

・子どもの人数に対しての保育士の数がもっと増やせるなら子供達一人一人にじっくり関わることができると思う。

保育内容や方針に関すること

・保育士の関わり方や、スキンシップの時間が取れておらず、カリキュラムの為に子どもを急かせてしまう場面が多い。

・見せる行事ではなく、たくさん体験出来る行事があるのはいいのだが、1年間で調整していくと1つずつ消化できないまま次の事に移るところ。

・現場にもよると思うが、うちの保育園は行事に振り回されてゆとりがない。

・発表会が多く親ファーストになってる。

・書類、行事が多すぎて、保育士にゆとりがない。大人視点の『子どものため』により、やらせが増えていて、子どもによくない。


コロナ禍での保育に関すること

・コロナ禍での制限が色々とある。

・マスク生活の中で表情が読み取りにくい。

・マスクの着用、異年齢交流の停止、行事縮小など強いられているから。

・コロナ禍で、活動を制限される(交流、食事など)。体制が取りにくく、しっかりと子どもを見られないときがある。

・感染対策などの過度な実施により掃除(保育中に行う)など子どもに向き合う以外の仕事が増え、子どもに目、気持ちが100%で向けなくなっている。

保育を取り巻く(もしくは密接関係にある)環境、保育の現状に関すること

・人数の規定数と子どもや保護者の多様性が不釣り合い。

・周りの目や評価を気にしすぎてしまう。

・保護者の意向が強く要求されて、制約が多くなった。

・保護者からの度を越えたクレームに対応するあまり、本来の発達を促すはずの遊びが阻害されている。怪我するからとかの理由で抑制されている。

・昨今の報道で保育士に疑心暗鬼の保護者も少なくなく、注意を虐待と捉えかねないので野放しにされていたり、そうせざるを得ない状況も生まれていると思う。

・予算がないからと、必要な備品を用意できない。

・働き方改革もあって効率を求めることが多い。大事なことが抜け落ちていっていると思う。

・給料や地位か高いとはいえないので、誇りをもって保育することができないのでは?

・園が開いている時間が保育者が勤務する時間を大幅に超えているので、保育士不足と相まって、パズル合わせのように短時間職員の組み合わせになることが日常的になってきている。保育者同士のコミニュケーションが取りづらいことや、物理的に保育がブツ切れになりやすい状況にある。子どもの育ちに対して、長時間に及ぶ保育時間が、子どもの育ちに影響しているように思う。

「どちらともいえない」と回答した人の理由

・子ども中心に考えて動いている場合と、保育者が足りずにしわ寄せがいく場合がある気がする。

・こどもが思った事ができる環境がある場合と、できない場合がある。(行事があると制作を取り入れることになり、「まだあの子作ってない」と、作りたいという意欲の前に「ここにのりつけてここを切って」とやらせている。)

・大人の効率の良さや勝手で子どもたちにしわ寄せがいってしまうことはできる限りないよう心がけているが、他の子との折り合いがつかない時には我慢をさせてしまうこともあるので、100パーセントとは言えないように感じての"どちらとも言えない"にした。

・やらないといけない書類系が多くて、こども達との関わりの時間がとれない日もある(担任が書類を仕上げられるようにフリーの先生が保育して、担任が事務所に入る日があるが、本末転倒?誰が担任なの?と思うことが多い)。

・何かしらの影響があったとしても、保育士と子どもの間で、それ以上の信頼関係を築いていられて、受け入れていられるんだと思います。しかし、年々出来て当たり前のような事が増えてきて、その分の時間が不足しているんだと思います。

「思わない」と回答した人の理由

回答はありませんでした。


3)どうしたら、子どもを大事にした保育を守っていける(子どもにしわ寄せがいく保育にならない)と思いますか?

人員や勤務体制に関すること

・保育士の人数を増やす。

・正規人員と保育補助の確保。

・ゆとりある人数での保育。

・国が定める保育士の人数の見直し。

・職員の配置人数を見直す。待遇改善し保育士確保。

・個別の配慮が多い子に、個別対応できる職員がほしい。

・子どもの思いに寄り添えるだけの人員配置。時間と心の余裕。

・配置基準を考え直し、一人ひとりをもっと丁寧に見れる環境にする。

・保育士の人数を増やして、ゆとりある保育ができる職場環境が必要。

・保育士数の是正が前提条件だと考える。保育する時間が長くて、そこに見合った保育士がいないので、その辺りが変わればいいと思う。集中し続けることは無理であるので、保育時間と保育士を合わせなければいけないと思う。

・子どもを安全に預かれる人的環境の確保。今の子と15年前の子では全く育ちが違う。支援まではいかない支援を必要とする子も多く、人手が必要。

・子どもとじっくり楽しめる時間の確保。ノートや日誌、事務仕事を勤務時間中にしっかりと取れる勤務体制。

・余裕を持った職員配置の実現(子どもの遊びを制限せずにすむ、時間内に事務時間が取れたら、残業の必要性がなくなるので、自分の時間が取りやすくなりリフレッシュ出来る)。

・やはり保育士確保に余裕を持たせて、休憩時間がきちんと取れ、話し合いの時間が取れる環境。

・まずは保育者の給料を上げ、人手を確保することが大切。それから子どもと余裕を持って関わっていくために必要な時間を作る必要がある。

・先ずは現場の保育士の人数を規定より多く配置すること。そうすることで、保育士の労働環境改善や時間的・精神的にも余裕持て、共有したり話し合う時間、そして子どもからしっかり離れ休む時間も取れることでしょう。また、子どもにとっても一人ひとりに手厚く向き合い見守る体制をつくりやすくなり、発達障害だけでなく様々な特性を持つ子どもに対してもより良い対応がとれるようになると考えます。保育士側の都合等で様々なしわ寄せがある現状を改善する為には、絶対不可欠です。

・目の前の保育に専念できるように、事務や看護師など専門の方に専門業務をお願いする。


職場環境やコミュニケーションに関すること

・志しの高い仲間と働ける環境。語り合える場。

・したい保育が考えられる。語り合える場が持てる職場。

・お互いを認め合い、前向きに保育に向き合える仲間がいる。

・目指したい保育について語り合い共に改善していける仲間や職場環境がある。

・職員の負担が多過ぎず、保育活動に集中できること。またある程度の余裕を持って過ごせること。

・しっかりと保育について話す時間を設ける。

・子どものことを、スムーズに話し合える環境になれば気持ちにゆとりができるかもしれません。

・社員とパートが意見を言い合える。

・クラス内での、子どもの様子を含めての個々の対応について共有して、互いに困った時にフォローし合う。

・ゆとりある保育士人数と、振り返ったり話し合ったりできる時間の確保。

・語り合う時間の確保。日誌や言動から良い場面を伝える。そういう保育っていいよねと、認め褒める。具体的に知らせないと伝わらない。

・ノンコンタクトタイムの確保、保育の方向性を職員が共有できるそれを実現できて何でも言い合える環境。

・気づいた人ばかりが仕事を負うような環境にならないよう工夫すること。

・職員同士で助け合い、共に研鑽し合える環境の構築。そもそもとして施設のトップが保育に関して理解がなかったり、無知である状況の改善。

・仲のいい職場の人間関係があれば職員間で連携出来る→ゆとりを持った保育が出来る→無駄な時間も減る→休憩が出来る→心に余裕が持てる→子どもに対し穏やかに接することが出来る。

・子ども達って面白い!と感じる気持ちがあること。それを保育士みんなで話せること。どうしたら、大事にできるかな?ってみんなで相談して保育をすること。

・保育士としてのスキルを高め合える、理想の保育を話し合って、そこに向けて一緒に進んでいける仲間がいること。そこから余裕が生まれて、保育を楽しめる。保育を楽しめるようになると子ども達とも楽しく過ごせるようになると思う。


休息や労働環境に関すること

・事務と保育の時間をわけられる。

・休憩をしっかりとれる。

・1時間子どもを見ない仕事をしない休憩をとる。

・職員の休憩時間や有給などがきちんと確保され、精神的にも肉体的にも追い込まれない環境。

・検診の機会の充実。

・精神科以外の保育士のメンタルを支える何か。

・労働環境(人間関係良好、定時で上がれる、給与のup、休みやすい環境など)が良いこと。

・保育士の休憩時間の確保、定時での退勤、サービス残業を減らす取り組み。

・保育や書類、行事など仕事内容の整理整頓をし、必要でないものをやめる勇気をもつ。
持ち帰りの仕事を削減して、生活も充実できるようにする。

・こども達との時間を楽しみ心穏やかな状態でこども達を見守れる労働環境や職場環境が大事だと思います。


保育(保育内容)に関すること

・時間にゆとりがある保育。

・カリキュラムを予め組みすぎない。

・制作や毎月を決まりにしない、乳児の発表会は子の様子をありのままに伝える事を目的にし、きちんとやらせる事をやめる。

・日頃から子どもの主体性を大事にし、その中で身についた力や楽しんでいる遊びを取り入れた、無理のない行事参加を目指す。

・行事ばかりにならないこと(運動会など、種目が多すぎて練習ばかりになると、子供も保育士も余裕がなくなってしまう)。

・行事も大切だが、ゆったり遊んで過ごせる時間も大事だと思う。


学びの機会

・園内研修の充実。

そのほか

・必要な備品をそろえられる。

・書類の簡素化。

・書類業務を減らす。

・事務の簡略化、連絡のIT化。

・十分な保育室の環境を整えるだけの経済力と現場の力量にあったICT化。

・まず、園長、主任などが変わらないと思いが伝わらない。

・保育のベテランの変なプライドと、それぞれの価値観の枠をなくして子どもから学ぶ。

・保育士を守る上司の存在。

・保護者の理解と協働。

・保育士の業務負担を少しでも減らしていけるよう、園内の仲間みんなで一致団結し、改善していく必要がある。

・運営側と保育現場が今の現状を共通認識し、課題とする部分を『今は我慢』『良くなっていくから』という抽象的な希望・願望ではなく、どう解決していくべきか、できる事できない事の区別をはっきりし、課題解決に向けて話し合いや行動をおこしていくべき。

・育成校の力不足がある。実習の評価で単位不足になっている子でも、学校の方で単位不足にならないように評価してしまい、卒業させてしまう学校がある。保育者に相応しくない子が資格をもらい保育者になっている現状がある。

・学校を出れば、資格をもらえるというシステムの見直しも大事だと思う!実習での評価、人間性、せめて社会人としての一般常識などは、働く前に一人一人が備えていて、保育=子どもがより良い環境を意識して働いてお互いを高まる環境にしたい。

・世間からの保育士の仕事への理解。

・そもそも保育時間(開所時間)が長すぎる。保育園で過ごす時間は生活の側面が強いが、13時間開所を利用する子どももいる。親が子どもと向き合って、余裕のある生活時間を取り戻すことが、利用する保育施設の保育者の余裕にもつながるのではないか?ひいては、よい保育に向かう力となり、子どもを大切にする保育につながっていくのではないかと思う。

・行政、社会に対する保育の重要性、保育こそ人を育てているという意識改革が必要。仕事をするために預かってくれる場所があればいい、待機児童ゼロが目標、ではなく、子どもを宝として育てる環境が必要。教育するのではなくあたたかくのびのびと育つ環境が必要だと思う。

4)子どもを大事にした保育を守っていく(子どもにしわ寄せがいく保育にならない)ために、自分が踏み出せる一歩はなんだと思いますか?

保育や子どもとの関わりに関すること

・まず、目の前にいる子(クラスの子)の子ども理解。

・子どもが楽しく過ごすなかでいろいろな力を育んでゆくことをこころがけている。

・周りの職員と足並みが揃わない時もあるが、子どもを1番にする姿勢をブレないで持ち続ける。

・子どもたちの声を聞きながら、保育に取り入れていく。

・帰りの集いやゆっくり遊んでいるときに子どもの思いや話を聞く時間を作って、保育のなかに落とし込むようにしている。

・まず、一斉保育をやめる!!

・設定保育にゆっくり時間をかけられるようにする。

・第三者の方に保育を見てもらったり交流してもらい客観的なアドバイスをしてもらう開かれた保育!

・慣れを、安定や自分の慢心にしない。日々、変わりゆく、子どもたちの、保護者の環境を、試行錯誤して考えていきたい。


職場環境に関すること

・雰囲気のよい環境づくり。コミュニケーション向上。

・時間のある時に保育や良い保育にする為の話し合いをするようにする。

・職員間での情報共有、コミュニケーションをとる。

・職員同士話をよくし、情報を共有する。

・仕事でも雑談でもコミュニケーションをとっていくこと。

・職員間のコミュニケーションとお互いのリスペクト。

・周りの保育者とのコミュニケーションを大事にし、支え合える関係づくりをする。結果さまざまなクラスの子を見合って変化にも気づきやすいと思う。

・子ども理解や子どもの育ち、持っている課題など若手の先生たちにわかりやすく伝えて一緒に考えていっている。

・指導に対して相談(指導への共有)ができる。

・職員間の人間関係で、上司が後輩の意見に耳を傾け、発言しやすい環境づくり。

・上司は部下の声に耳を傾ける。決まった考えを一度捨てる。

・お互い声を掛け合い、その人その人の保育観を尊重しながら新しい保育観を作ろうとする仲間であること。

・保育士同士、子どものことや保育理念・より良い見守り方法等、話し合い共有し合い、違う考えを否定するではなく認め合い、あくまでも保育士の都合ではなく子どもにとってのより最善を最優先にどうあるべきか同じ方向性で進めるよう尊重し合うこと。


業務や労働環境に関すること

・書類の簡素化。本当に必要なものの選択。

・仕事の見える化をして誰かに片寄がいかないようにする業務の簡略化。

・余裕がある時は交代で事務時間をとり、残務を減らす。

・なるべく予定を詰めすぎず、時間と心に余裕をもって接すること。今できる範囲で最大限効率良く事務作業をし、なるべく子どもたちや職員同士のコミュニケーションの時間に当てる。

・業務の見直し。属人化している仕事が多いが、よく考えると仕事を標準化して頼めるところは誰かに頼んだり、相談したりして、仕事の進め方を見直していきたい。

・働き方改革をするための職員アンケートを作成中。

・子どもたちの成長にとって、本当に必要な事を改めて考える機会を設ける。職員一人一人にアンケートを行い、行事や製作などについて、何が本当に必要で、やり過ぎてしまっている事案について見直す機会を設ける。


休息に関すること

・休憩を取る。

・休息の取り方の工夫。

・よい保育を実践するための学習の機会や、自学できる時間の確保をしたい。知識とともに、知を力として、仲間と協働しながら実践する力を、自分自身で養う。

・休憩時間はきっちりとり、体を休める時間をとる。

・きちんと休息を取れるよう労働環境を変えてもらえるようにお願いをする。

・しっかりと休憩時間を確保できるよう上に訴える。

・休憩なんてなくて当たり前、だったのですが、最近なんとか順番に少しずつ休みを取れる時が出てきました(その分制作など簡単にする、など決めていける環境)。

・職員同士助け合える雰囲気つくり。(休息や有休をしっかり取れるように)

・年休取得の推奨,職員ひとりひとりが自分自身をしっかりリフレッシュし、心もからだも元気な状態で、しっかり子どもに返していく。

・保育者自身に心のゆとりがないと無理だと思うので、出来るだけ残業なしで毎日元気に働けるよう体調管理すること。


声に出していく

・あれはどうだろう…と思って見ていることを声にしていい方向へ変えていく。

・おかしいと思ったことは声を出し、他の保育士に相談する、できるだけかけ合ってみる。

・声を上げていくことだと思います。昔からそうだからとおかしいのに今までの保育士はしてきたからと我慢せず、きちんと話し合いをする。その為に話しやすい環境づくりをする。

・自分自身が困っていることを、他職員とも共有し、フォローをお願いする。

・自分がいっぱいいっぱいになった時は誰かに助けを求める。

・一人で抱え込みすぎてしまうので、周りの職員に甘える。コミュニケーションを沢山とって価値観や思いを共有する。

・サービス残業をせず、時間外をつけることで業務量を正しく伝えていくこと。大変なときは無理をせず声をあげていくこと。

・年に何度かある園長と面談の際に意見を伝える。


学びや情報収集に関すること

・保育指針など基本に戻る。

・時間のあるときに保育に関するコラムに目を通す、本を読む等情報を入れる。自分ばかりと思わずにみんなで支え会える保育の現場作りをしていく。

・発達についての研修を行い子どもの発達について知る。

・保育の質の向上を目指した園内研修の実施。

・情報収集をして、環境を整えたり工夫をしている。

・保育の知識、保育以外の知識を蓄え、アウトプットし、課題解決にむけて、職員間で共有していく。

・知識のアップデート。

・現状はなかなかすぐに改善は出来ないと思うので、まずは自分で情報収集→伝える、なら出来ると思います。

・大人が困っている時には「大変なのは子どもだ」という事を思い出しながら、実践している園の情報を集める。

・他の園のいいやり方を取り入れる。

その他

・どうしたら良いかわからない。

・転職。

・今いる職場を辞めること。

・自分自身の機嫌を自分で取れるようにする技やアイテムを整えておくようにする。

・残業せず、持ち帰りの仕事もなく、プライベートと仕事をわけて働く。

・働くために体を休める土日になってしまっているので、プライベートも充実させる。

・自分の考えをSNSで発信して共感してくれる仲間をふやす。

・共感し合える仲間を増やす。多様な保育園の中で自分のキャパに合う園を選ぶ。

・大人たちが、子どもたちのために考え、いい方向に進むために、相手の意見を認め合い、お互いに譲歩し合うことが大切であると思う。

・フロアーの保育の現状把握と、それをトップにしっかりと伝えること。

・見せかけではなく、法律に則った配置が出来るだけの在籍確保を会社に訴え続ける。

・笑顔!

自分の力だけではどうにもできないこと、難しいこともあるけれど…
愚痴をこぼし変化を待つだけでなく、「声に出していく」こと、「職員同士の連携を取ってみんなで向き合っていけるような環境をつくっていく」こと、そしてきちんと休息をとって「自分自身も大切にする」ことなど、みなさんそれぞれの“これからの一歩”が、たくさん寄せられました。

5)社会にぜひ知ってもらいたい、保育者としての誇りや、保育の魅力や醍醐味、プラスの側面を教えてください!

保育の専門性に関すること

・専門の勉強をし悩みながら実践して取り組んでいること、子どもの心を大事に深く観察して関わっていること!

・専門性の高い業種であること!

・保育士の資格は“国家資格”であること。

・人格形成の一番大事な時期を支えている。

・子どもたちの未来の土台を作る仕事、自分を大切だと思う、相手も大切だと思える礎を築く子ども時代を子どもとして、きちんと生きるために寄り添うプロフェッショナル。

・保育士は保育のプロである。子どもの発達、関わり、保護者支援、食育、衛生、障害児保育などの専門性が高い職種であり、またそのスキルを磨くことのできる、職業です。

・保育士はあらゆるジャンルにおいてオールマイティで、専門性の高い仕事だということの認知度を上げたい!そして、人間の土台をつくる大事な大事な時期を担っている仕事だということ!

・あそばせてるだけ、と思われていると思うけど、そのあそびをしっかりと保証し、成長に繋がる事が出来る環境づくりを日々考え実行しているスキルの高さ。子どもが普段と違う表情や雰囲気、保護者の仕草などの変化に気づき、それにあった個別の対応を臨機応変にアプローチ出来る観察力、行動力、コミュニケーション力の高さ。

・保育士って仕事は何にでもなれる仕事。時にはお母さんがわりになったり、歌のお姉さんやピアノの先生、大工さん、体操の先生、俳優など....普通の仕事ではできない経験がいっぱいできるのでスペシャリストよりもジェネラリストになれる!また、子どもの発達と関わりかたを知っているという専門性が子どもと保護者の架け橋にもなる。

保育・保育士という仕事を通して…

・子どもの成長を日々感じられること。

・子どもたちの成長を感じることができる。子どもと一緒に遊ぶ楽しさを知ることができる。

・子どもとの会話が魅力です。小さな自然の事象でも、一緒になって感動しあえて本当に楽しいです。

・子どもでしかできない発想や発見、驚き、喜びを一緒に味わえる。

・子どもの感性、想像力など、大人にはなかなか無いものを見たり聞いたりして、日々大人でも何かを感じられる仕事は、なかなかないと思う。

・日々の成長を一緒に喜べる。

・昨日できなかった事が、今日できるようになる。共に喜びを感じられる。

・子どもたちの「今」を、保護者の方と共有させて頂ける。1秒1秒が発見や面白さに満ちていて、子どもたちとわくわくを共有できる。

・子どもの成長を身近に感じられる。昨日できなかったことが出来たり、子どもたちに新たな発見があったりと、毎日違った1日になる。

・同じ日がなく、毎日がイベント。毎日がサプライズ。毎日が刺激的。

・初めての経験をした時のこどもの輝いた視線をみることができること。

・幼児期の大切な時期に関わり、成長を見守っていける素晴らしい仕事。

・子どもたちにとって初めての社会に出て集団生活の場となる、大切な時期に携われること。

・頑張ってきた時間やできるようになった喜びを一緒に味わえる。

・出来ないが出来るに、不安が期待に変わる瞬間が見れる事。子どもの持つ自分の力や良いところを保護者と一緒に喜べる仕事だと言うこと。

・人間の基本的人格を形成する大事な時期、可愛い時期を一緒に過ごせる楽しくて責任もあるがやりがいもある仕事です。

・心から笑える、泣ける、日々自身の保育を見直して反省して、変化する課題に取り組める醍醐味は、保育ならではです。

・子どもはおもしろい!

・こどもの世界は、とにかくおもしろいです!!!

・色々な子どもがいてこそ楽しい!子どもにたくさん救われている!

・毎日業務に追われて大変ではあるが、子どもの純粋な可愛さに癒されます。

・子どもたちと色んな経験を共有できる。子どもの何気ないことに癒され、笑顔にさせて貰える。

・保育中はとにかく楽しく、子どもたちも可愛いので元気を貰える。子どもの世界に触れさせてもらえるので、自分の中の小さな子どもが出てきて、解放される瞬間がある。

・子供達の笑顔から元気をもらえる。保育を通して自分を成長させることができる。

・心を開いてくれた瞬間、名前を呼んでくれたとき、信頼関係を築けたとき。とっても感動する仕事です。大変なこと、うまくいかないこともあるけど、子どもの笑顔や可愛い仕草で嫌なこと全部吹っ飛ぶような、そんなやりがいのある仕事です。

・日々こどもから教わる学びは大きい。

・こどもたちのそばで一緒に過ごすことで、ひとりひとりの成長を実感出来る!「せんせー!」と言われることは当たり前じゃない。信頼されることが嬉しい。

・子ども達が可愛くて可愛くて仕方がない。日々の成長が楽しみ。

・本当に個々と心から関わった時の子どもの愛おしさは何にも替え難い!!

・保育は、子どもと笑い合い、保護者と笑い合い、自分自身が幸せな気持ちになります。

・保育ってとても奥深くて同じことが通用しないこともある。こうかな、ああかな?と考えながら保育していくことが大変だけど、好き!大変な仕事だけど好きだから続けられる。好きな仕事ができて私は幸せです。

・人間の原点に戻られせてくれる天職だと思う。

・言葉では表せられないけど、他の仕事では体験できない毎日を過ごせていると思います!天職です!

・こんなにたくさんの可愛い子どもと触れ合えて、幸せを感じながら仕事できることが最高です!!!

・テレビで取り上げられてるような先生ばかりじゃない、毎日子どもたちと楽しめるにはとプライベートの時でもいい案があったら話をするようや先生もいます。子どもたちとの発見は大人目線では中々気付けないことがたくさんあります。そんな発見に一緒に一喜一憂できる素敵な仕事です。

・子どもの育ちを保護者と一緒に喜び合えること。自分の関わりで子どもの成長を目の当たりにした瞬間。子どもたちにとって遊び一つが一つが学びであること、それを真剣に考えていくこと、読み取っていくことは保育士にしかできない誇り。

・子どもたちや保護者の方から「ありがとう」と言ってもらえる職業は、中々無いと思う。未来ある子どもたちの基盤を担う仕事であることには誇りを持っていいと感じる。

・ありがとうと大好き、笑顔溢れる仕事だということ。

・未来を担う仕事。

やりがい にまつわること

・子ども達が目の前で笑っているだけで、パワーをもらえる。それだけで、保育士やってて良かったと思える。

・子どもの成長が見えたとき、「先生好きって」言ってもらえた時にやりがいを感じます。

・やっぱり、子どもたちの先生大好きの一言です。

・子どもから先生大好きって言われるだけで疲れがぶっ飛びます。

・大人になってから、家族でもない人に「大好き」って言われることはないと思います。どんなに厳しい指導をすることがあっても「大好き」と言ってくれるその子ども達の言葉で日頃の忙しい日々が救われます。

・保育士がやりがいを感じるのは保護者から嬉しい言葉が返ってきたとき。自分の子どもではないのに、こんなに愛情を注いでくれる人はいないと思う。

そのほか

・昨今、公園で子どもが遊ぶとうるさいと言われることが増えていますが、子どもが苦手な方の気持ちもわかりますが、子どもにとって外で身体を動かせることは、身体と心の成長にとても大切なことなので、いまよりほんの少しだけでいいので、元気だな~と思ってもらえるとありがたいです。(叫び声などはこちらも話をしていく必要があると思います。)お互いが歩み寄れたら、子どもたちにとっても過ごしやすい社会になるのかなと思います。

おもわず顔がほころんじゃったり、子どもと共鳴したり心が重なったり、動いたり。
体感することの多い保育の魅力や醍醐味を「言葉」として表現することは、とても難しいのではないか…
一方で、社会や、保育者を志している学生さんに保育のプラスな側面を伝えていくためには、言語化することも大事なのでは…
と、色々悩みながらさせていただいた質問だったのですが、たくさんの方が、それぞれが考えたり感じたりしている誇りや魅力を、とても丁寧に綴ってくださいました。

課題は尽きませんが、今回のアンケートが、「そうだよね、保育ってこういうことだよね」「大切にしたいことってこうだよね」と保育者同士で励まし合ったり確かめ合ったりできるような、そしてこれからの保育を考えていくうえでの手がかりになるような、そんな一つの機会に少しでもなれたら…と思います。

そしてこのアンケートに寄せられたみなさんの想いや声が、社会に広く届くよう、HoiClueでもより広く発信していきたいと思います。

***

6)アンケートに協力してくださった方の属性について

勤務先

お立場

経験年数

***

ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
HoiClueでは今後も様々なテーマでアンケートを実施し、みなさんの声を共有していく予定です。

関連アンケート

【アンケート結果】そもそも“不適切な保育”ってなんだろう…みんなはどう感じている?〜保育者さんアンケート〜

【アンケート結果】そもそも“不適切な保育”ってなんだろう…みんなはどう感じている?〜保育者さんアンケート〜

連日のようにニュースなどを通して目にする“不適切な保育”という言葉。

「保育所での保育士などによる子どもの関わりについて人権や人格の観点に照らし改善を要すると判断される行為」と定義されている手引きや厚生省の調査もありますが、子どもたちとの日々の一つ一つの関わりを考えるなかで、割り切れない思いや疑問を抱えている方も多いのでは、と思います。

もちろん、子どもへの暴力は許されることではありません。
一方で、「これは不適切な保育と捉えられるのだろうか…?」と萎縮してしまい、子どもに向けていた眼差しが外へと向いてしまわざるを得ない状況もまた、健全ではないように感じます。

今、みなさんがどのように感じているのか…
アンケートに寄せられたご意見や回答を、ご紹介します。