「自分のからだの好きなところ」ーごはんを食べながら、9日目。
たっぷり遊び、笑い、泣き、戸惑い、時にぶつかりあって、また遊ぶ。そんな子どもたちが一日のなかで一度立ちどまる、「お昼ごはん」の時間。
仲間と食卓を囲み、ごはんを食べながらおしゃべりをする。その時間で子どもたちは、お腹だけでなく心も満たす。
『ごはんを食べながら』は、そんなお昼のおしゃべりに耳を澄ませる企画です。
「いただきます」のその先に。どんなやりとりが広がっているのだろう?
「自分のからだの好きなところ」
10月19日(火)。
第9回目の「ごはんを食べながら」。
午前中に健康診断があったこの日。
大きくなったかな、元気かなと診てもらった「自分のからだ」について、みんなにあることを質問してみました。
***
ナギサ「これ、おいしいねぇ!」
私「スープおいしいね。今日寒いからあったまるなあ」
ユウイチロウ「おれ、これぜったいおかわりしようっと」
ナギサ「わたしもする!!あー、もうスープ たべおわっちゃった!」
ユウイチロウ「よぉ、ちーくん!いらっしゃい!!」
ハル「ここ あいてるよ」
(うみのこでは準備ができた人から、各自食べ始めます)
チカラ「いただきまーす。ちーくん、にく ごはんにのせちゃおうっと」
ナギサ「ええー、それ おいしそうだね!」
チカラ「だって、ちーくん きのうも にくどんしたから」
私「みんな今日もよく食べるねぇ!」
ハル「だって、おれきょう、げんきだねっていわれたもん!」
私「健康診断で言われたんだ?」
チカラ「ちーくんも、めちゃめちゃげんきだねっていわれた!!」
私「いいね!みんなはさ、今日からだ元気かなっていろんなところ診てもらったと思うんだけど、自分のからだで好きなところってある?」
ナギサ「んーーーー、あたま!いろんなことが かんがえられるから」
チカラ「ちーくんは、ぜんぶ!!」
ナギサ「ぜんぶ?!」
チカラ「でも、そのなかでもすきなのは、はな!」
私「鼻?」
チカラ「だって、いいにおいがわかるから」
ユウイチロウ「おれは、きのぼりできる て !」
ハル「おれはね、おれはね、しゃんぷー!」
私「シャンプー?…髪の毛ってことかな?」
ハル「ママに くるくるまんっていわれてる!」
私「ハルの髪の毛 くるくるして、いい気持ちだもんね」
ハル「おれね、パパにママのちいさいころにそっくりっていわれてる!あと、おにいちゃんにしょっちゅうチューされてる」
私「お兄ちゃん、ハルのことだいすきなんだね。ママも、ハルみたいに髪の毛くるくるしていたのかな?」
ハル「ひかちゃんは くるくるしてる?」
私「どう?そんなに くるくるしていないかな」
ナギサ「わたしは、すべりだいみたいにつるつる〜!みてみて、これが ひとで(片手を人に見立てて、髪の上を滑らせながら)シューーーー、ジャボン!!」
ハル「スープのうみに とびこんじゃう!」
ナギサ「ふふふ!!って、スープもうないじゃ〜んっ!!」
***
自分のからだに目を向けてみる。
他の人と似ているところもあれば、違うところもあるみたいという気づきも、
こんなところが好き、と嬉しそうにこたえる姿もすごく素敵でした。
自分を大好きで大切だと思えるみんなで、これからもあってほしいなあ。
【今日の献立】
・ごはん
・かぼちゃと大根の豆乳汁
・豚肉と茄子のなべしぎ
・きゅうりのゆかり和え
・バナナ
あー、美味しかった。
ごちそうさまでした。
ごはんを食べながら、の舞台:「うみのこ」
http://sokka.world/projects_list/uminoko/
「今日は、どこで何をして過ごしたい?」
そんな問いから、一日の生活をはじめる、認可外保育施設。神奈川県逗子市の森里川海と海のじどうかんを生活のフィールドに、暮らし、遊び、日々を重ねています。
連載「ごはんを食べながら」
「なんてよばれるのがすき?」ーごはんを食べながら、7日目。
新入園の子どもたちも、進級した子どもたちも、それぞれのペースで、新しい環境、関係性、生活に出会い、自分を馴染ませてゆく姿が見られます。
今回は、これから始める当番グループごとに初めて集まって給食を食べた日のエピソードです。
「わたしのねがいごとは…」ーごはんを食べながら、8日目。
子どもたちがじっくりとこの季節の行事を味わえるといいなと思い、七夕の日以降も、しばらく笹の葉を室内に飾ったままにしていました。
今日のおしゃべりは、そんな笹の葉の願いごとを見ながらはじまりました。