室内時間が長い日のみんなの過ごし方アイデア〜保育者さんアンケート結果より〜
外に出るのが難しそうな日や、室内で過ごす時間が長い日など。
みんなのオススメの遊びアイデアや、工夫していることを聞いてみました!
「室内での子どもたちとの過ごし方」をテーマにしたアンケート結果を、ご紹介していきます!
実施期間:2021年06月17日〜2021年6月21日
回答数: 152件
室内時間が長い日や時期、どんなことに気を配っている?
「室内で身体を動かす時間をどう作るか」という回答がちょうど半数。
続いて、「室内活動をどう充実させるか」という回答が多く寄せられました。
雨や猛暑など、天候によって室内で過ごす日が続く時期は特に、体を動かす環境づくりや室内時間の楽しみ方が気を配るポイントになるようです。
では、気を配っているポイントを踏まえて、みなさんはどんな風に室内遊びを楽しんでいるのでしょう…?
室内時間が長い日や時期におすすめの遊びアイデア
ここからは、たくさん寄せられた遊びのアイデアを分類しながらご紹介していきたいと思います!
体を動かす遊び
・好きな曲でダンス
・リズム遊び
・盆踊り
・体操
・雑巾掛けリレー
・トンネル
・ボールプール
・斜面上り
・サーキットトレーニング
・トランポリンや室内用滑り台、マットやトンネルなどを並べて運動遊び
・机や布団、ボール、ちょっとした台等、ある物を使ってプチアスレチックを作る
ゲーム遊び
・フルーツバスケット
・椅子取りゲーム
・風船を使った的当て
・マジックテープの的当て
・ボーリング
・なんでもバスケット
・森のくまさんゲーム(猛獣狩り的な遊び)
・ハンカチ落とし
・「猛獣狩りへ行こう!」ゲーム
お絵かきや製作遊び
・お絵描き
・模造紙に自由にお絵描き
・絵の具遊び 大きな紙に自由に描く
・シール貼り
・塗り絵
・折り紙
・製作
・素材あそび
・粘土
・新聞紙びりびり→水に浸して新聞紙ねんど作り
・子どもたちが自由に作って遊びが発展する廃材遊び
感触遊び・感覚遊び
・絵の具をポリ袋にいれて感触遊び
・風船をポリ袋にいれて感覚遊び
・寒天、片栗粉、小麦粉などを使った感触遊び
・小麦粉粘土、片栗粉遊び
玩具など
・パズル
・風船遊び
・LaQ
探検!
・園の中を散歩する
・園内探検、おばけ探し(おばけが流行っていた時に保育者が切り抜いたおばけを園内に貼りグループごとに探しに行きました)
・新聞紙で帽子やマントを作って、画用紙でかざりつけ、園を探検する探検ごっこ
その他のいろいろな遊びアイデア
・異年齢交流
・新聞遊び
・大きな布遊び
・バスタオルに乗って引っ張ってアラジンごっこ
・段ボールなどを用いて秘密基地作り
・テーブルや新聞紙、段ボールなど使って迷路作り
・お店屋さんごっこ (商品を作るところから)
・忍者ごっこ
・ピザを制作して、ピザ屋さんごっこ
・宝探し
・魚釣り
・ボディペイント
・カプラで車、お城など大きいものづくり
・カプラ積み大会
・風船マット
・ダンボール踏切
流れや展開などがわかる遊びアイデア
・いくつもの星型に切った画用紙(画用紙でなくても何でも良い)を、もう1人の担任の先生に部屋中に隠しておいてもらい、星探しゲームをした。
・七夕製作があり、提灯を作るところから連想して屋台ごっことなり、夏祭りの模擬店なにがある?と話が盛り上がり、綿あめやチョコバナナ、かき氷やさん等やっている。
・子どもたちの興味のあることを楽しめるように、一斉活動ではなく、主活動の時間に自由あそびを入れてたくさん集中してできるようにする。そこから発展できる遊びはクラスで楽しむ。
・ごっこあそびを時間をかけてつくり、他クラスも招待する。最近はおばけやしきをしてるクラスがあり、みんなで交代に行きました!
年齢やクラスにあわせた遊び
0歳児クラス
・他のクラスの保育室に遊びに行く。異年齢と触れ合ったり、新鮮なおもちゃで遊ぶ。階段の昇り降りをして体を動かす。0歳児保育室は、0歳児の静の活動の場として保障する。
・一人ひとりと触れ合い遊び
預かり保育
・半日保育だった雨の日は、午前中に柄のない傘(画用紙、4種類)を宝探しゲーム感覚で、部屋中にちりばめ、子ども達が探し、探した傘にガラを描き、ストローで柄をつけて完成!
身体を動かして楽しむもの、友だちと楽しめそうなゲーム遊び、室内時間が長い分じっくり楽しめそうな製作遊びや感触遊び、大人もおもわずワクワクしそうなごっこ遊びや探検など…
さまざまなアイデアが寄せられました。
ちなみに、みなさんがこれらの遊びをオススメする理由は…?
おすすめの理由についても聞いてみました
一番多かったのが、「室内でもたくさん身体を動かせるから」。
続いて、「何日間かに渡って、遊びが広がる(展開する)から」「いつもと違う特別感が感じられそうだから」。
最初の質問の“室内時間が長い日や時期に気を配っているポイント”と同じように、体を動かすこと、遊びを長く続けられることなどが、オススメする理由にもなっていました。
環境づくりで工夫・配慮していることは?
遊びアイデアと合わせて、工夫や配慮が必要なのが「環境づくり」。
みなさんの園ではどんな取り組みをしているのでしょう?
伸び伸びと遊びを楽しみやすいスペースや時間の工夫・配慮
・物を減らして部屋を広くしている(3つの拠点が見てすぐ分かるように)。
・1つのコーナーを広げてより伸び伸びあそべるようにしている。
・子どもの遊びの広がる過程を見て、教室内のスペースの使い方を変える(机の配置など)。
・走って良い時間や、天井から風船を吊るしてジャンプしてタッチする時間など、身体をつかって楽しんで遊べる時間を作る!
・廊下も活用してサーキット遊びをする。
・普段しない遊びをしたり、子どもの意見を聞いたりする。
・廃材などを集めておき、好きな時好きなように制作できるようにしておく。落ち着く環境を作るため、囲まれた空間を作る。
・子どもたちの成長や、興味関心に合わせて、その都度、環境設定を行っていく。仕切りがなくても、ロッカーで仕切りを作り、コーナーわけをすることで、集中して遊ぶことができたり、一時的にそのまま残しておくこともできる。
玩具や遊具に関する工夫・配慮
・いつも出さない玩具を出したりする。
・おもちゃの入れ替え。
・興味がある遊びを、自分達で発展ができるような玩具として作り提供する。
安全面への工夫・配慮
・コーナーを作って、ケガ防止や子どもが密にならないように、選択ができるようにする。
・1つの遊具に集まらないように2~3個設定することで、分散させる。
・室内で十分に体を動かせるよう、部屋を広げ安全性に考慮する。
・保育室内の温度湿度管理、体調面に配慮。
戸外に比べて、体を動かすことに制限が出てしまったり、限られたスペースの中で過ごす時間が長くなったりしてしまう室内。
その中でも子どもたちの姿に合わせ、できるだけ伸び伸び過ごせるような、さまざまな工夫が集まりました。
寄せられた回答のなかには、室内時間を通して生まれた子どもたちの作品を保護者からも見える場所に展示するなど、保護者との共有にまつわる環境づくりの取り組みもありました。
雨の日に外に出ること(外で遊ぶこと)ってある?
さてここからは、「雨の日」に関するテーマでお届けしていきます。
「雨の日=室内遊び」というイメージがある、という方も少なくないと思いますが、みなさんはいかがですか?
今回のHoiClue[ほいくる]アンケートの結果では、約85%の方が「雨の日に外に出たことがない!」という回答でした。
安全面や体調などが気になるポイントの一つなのではと思いますが、「雨の日に外に出たことがある!」と答えた方は、どんな風に雨の中での外遊びを楽しんでいるのでしょう?
雨が降るなか、外でどんな風に遊びを楽しんでいる…?
お散歩
・傘をさして園庭をお散歩する。
・傘をさしてお散歩、雨の音を聞く。
・雨の日散歩。普段見ない虫の姿を発見できたり雨の音を感じたりできる。
・小雨の日に手作りレインコートで散歩。
・かっぱを着て水溜りに入ったり雨の散歩を楽しむ。
・カッパで森あそび
・カラーポリ袋でポンチョを制作し、小雨のときに園庭やテラスに出て、雨あそびを楽しむ。(カラーポリ袋なので、油性マジックで、それぞれが絵を描いたり、カラーポリ袋の色も自分で決めるなどオリジナルのポンチョを制作する。)
・カラーポリでカッパを作って、鍋やボウル、お皿などに落ちる雨音を聞いたりおたまじゃくしなどを探したり、水たまりに入って楽しんでいます!
テントを出して…
・運動会とかで出てるようなテントが園庭にあるので小雨程度なら(全クラスは無理だけど)全く問題なし!
・テントの下で雨に触れたり水溜りで遊んだ。
・テントを立てて泡あそび
・ウッドデッキ(屋根がある部分とない部分がある)に出て、雨を観察したりちょっと手で触れてみる。
テラスで…
・小雨であればテラスに出て雨観察。シャボン玉するなど。
・テラスで缶など準備して音を楽しむ。
・マンションの一室なので、屋根のある廊下で絵の具の原液をつけた画用紙に雨のしずくをたらす。絵の具の変化を楽しんでいる。
傘をさしたり、カッパを着たり(作ったり!)、テントを出したりと、雨を感じながら戸外遊びを楽しむための工夫や準備をされていることがわかりました。
もちろん、体調や安全面に注意が必要な天候の日もあると思いますが、子どもたちに無理のない範囲で外に出てみると、雨ならではの発見や楽しみに出会えそうです。
ほいくるサポーターさんたちの、雨の日の戸外遊びエピソード
ほいくるサポーターさんが教えてくれた、雨の日の戸外遊びにまつわるアイデアやエピソードもここで少し、ご紹介したいと思います!
・雨の日もカッパを着て、散歩に出かけています。裸足で入る水たまり、温かくて気持ちがいいです。
・水たまりに入ってジャンプしたり、屋根の下で滝に打たれるみたいに立っていたり…
汚れてもいい着替え(シャツとパンツ)をカッパの下に着て遊んでいるので、濡れても汚れてもOK。保育士も子どもに負けないくらい遊んでいます!
・年長さんは、就学に向けて、カッパを自分できたり、濡れたものを拭いたり、濡れないように歩いたり、時には思いっきり濡れたりと、楽しんでいます!
・乳児クラスの担任なのでお散歩車に子ども達を乗せて雨散歩。軒下や木の下ならOK。多少濡れるのも雨を感じることができて気分転換にもなります。雨漏りを見つけて手を伸ばす1歳児もいます。
・雨降り散歩は、園庭でも十分楽しめます。保護者には、ドキュメンテーションでもお伝えして、子どもの姿からご理解とご協力をお願いしています。長靴が濡れそうな時は、裸足で遊んでいます。
・雨上がりには、水たまりに入ったり、木の下で保育士が枝をゆすり葉っぱから落ちるしずくに大喜びています。
雨だからこそ楽しめる室内遊びアイデア
室内でも、「雨だからこそ楽しめる遊びアイデア」はたくさん!
寄せられた回答をご紹介していきます。
音を楽しむ
・雨垂れが落ちるところにミルクの空き缶を逆さまに置いて、音を聞く。
・降ってくる雨に下敷きやお鍋など当ててみて、異なる雨音を楽しんでみる。
・バケツやお皿を置いて音を楽しむ。
・金タライを置いて雨の音を聞く。
・色々な素材を雨の下に置いて、音の違いを楽しめたらなと思ってます!
・雨水を小瓶に溜めておき、ある程度溜まったら小瓶の音を鳴らしてみる。
・雨音でうたう。
雨の観察
・外の景色や濡れた窓ガラスを見る。
・窓越しに雨の観察をする。
・雨粒が水溜りに落ちる様子を見る。
・テラスから雨を見る、地面に落ちる雨粒を見る。
・雨粒集め。
雨をつかった製作遊び
・雨を見ながら、絵の具を紙に垂らして持ち上げてザザーと雨のように垂らし、製作につなげる。
・雨を見ながら、お絵かき。降ってくる様子や水溜まりに落ちる丸い様子などを描く。
・たらし絵、にじみ絵。
・色水遊び。
その他
・てるてる坊主を作る。
・雨音を聞いたり、雨にちなんだ歌をうたう。
あめふりくまのこやあまだれぽったん、かえるのうた。
・梅雨時期はお天気調べをしてます。みんなで雨や晴れ、曇りを調べて統計を出しています(笑)。
窓越しの観察、音、雨を使った製作などの遊び…
「雨」と「室内遊び」を切り分けずに、「雨」をきっかけにすることで広がる遊びもたくさんありそうだなぁ…!と感じる回答ばかりでした。
ほいくるサポーターさんの雨の日の製作遊びエピソード
・折り紙でぴょんぴょんカエルをつくりました。画用紙の池を用意すると、池の上のはっぱにカエルを飛ばしたり、家族ごっこが始まりました。おたまじゃくしの赤ちゃんがかえるのを楽しんだりして、会話も膨らみ楽しそうでした(4歳)
アンケートに協力してくださった方の属性について
お立場
勤務先
ご協力くださったみなさん、ありがとうございました!
室内で過ごす日が続くと、ちょっと息が詰まってしまったり頭を悩ませたりしてしまう場面もあるかもしれませんが、今回集まったアイデアが、子どもも大人もより楽しい時間を過ごすヒントやきっかけになればと思います。
***
HoiClueでは今後も様々なテーマでアンケートを実施し、みなさんの声を共有していく予定です。
今後もお楽しみに…!
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