コロナ禍での不安。今、保育者が求める支援は…?〜新しい取り組みを紹介します〜
新型コロナウイルスの感染拡大により、この一年、社会や私たちの暮らしは大きく変化しました。
保育現場でも、変わったこと、変わらざるを得なかったことがたくさんあったと思います。
保育者さん自身の働き方や環境にも、影響があったのではないでしょうか。
コロナ禍での仕事の変化、そこから生まれる不安。
HoiClueユーザーのみなさんの本音をうかがいながら、保育者の皆さんが求める支援はどんなものなのか、考えてみました。
またコロナ禍での保育者さんを応援する、新しい取り組みについても紹介します。
※本取り組みは、2022年7月を持って終了いたしました。
保育者が感じている、コロナへの不安は…?
2021年1月、新型コロナウイルス感染症の急速な感染拡大があった11都府県で再び、緊急事態宣言が発出されました。
再び全国的な感染拡大が心配された時期。
保育現場はどんな様子なのか、保育者さんたちが感じていることは…?
HoiClueでは、ユーザーのみなさんへのアンケートで、質問してみました。
Q.新型コロナ感染が拡大するなかで、「不安」に感じていることはありますか?
アンケートの結果からは、回答者の98%以上の方が何かしらの「不安」を感じている、ということがわかりました。
現場のどんな状況が、保育者さんたちの不安の要因になっているんだろう。
もう少し詳しく知りたいと思い、HoiClueサポーターである22名の保育者の皆さんに質問をしてみました。(※)
コロナ禍での保育、不安に感じていることは?
Q、コロナ禍での保育現場で一番たいへんだったことは…?
コロナの中でも保育の仕事は変わらず。消毒や、保護者との距離をとっても、子どもとの関わりは距離を取ることなんてできない!
もし私が感染したら…の恐怖はずっと続くつらさ。(認可保育所/50代)
パートなので、自粛期間は不安しかありませんでした。
私は小学生の子どもがいるので国の特別有給で休むことができ、給料も入りましたが、該当しないパートさん方は会社からの補償もなく大変な思いをされていました。(小規模保育施設/30代)
Q.もしも園でコロナ感染者がで出て休園となった場合、どんなことを不安に感じる?
休園の間の、保育の機会を失った子どもたちの生活と、共働きの保護者の方々のお仕事の都合。(こども園/20代)
子どもたち自身で密にならないように遊んだり園で生活することは難しいこともあり、園の中でクラスター発生の可能性があること。
あとは給与面も心配です。(認可保育所/50代)
自分も感染してしまい、大切な家族にまで感染が広がること。(認可保育所/40代)
自分がコロナに感染した時、園は自分を守ってくれるのか。(幼稚園/20代)
例えば園児で感染者が出たら、きっかけが保育園じゃなくても、その時のクラス担任の先生たちはまず「自分たちのせいでは…」と責めてしまうことが心配です。(こども園/30代)
Q.あなたご自身がコロナに感染し休職した場合、どんなことを不安に感じる?
受け持つ子どもたちへの感染がないか。(幼稚園/20代)
子どもやいろんな方にうつしてしまったら、もう職場に戻れないのでは?という不安。
私自身も完治するのか?生活の不安。(認可保育所/50代)
園の子どもたち、先生方、保護者のみなさま、たくさんの方に迷惑をかけてしまう。(小規模保育施設/30代)
収入。復帰ができるか。(認可外保育施設/40代)
常にマスクを付けて生活することは難しい年頃の園児たち。保育の中で完全な感染防止対策をとることは難しく、保育者さんも常に感染のリスクと隣り合わせ。
そんな中でも、もしご自身が感染したら、園児や保護者、職員など周囲への感染拡大を一番に心配されている方がとても多かったです。
また、もし園が休園、もしくはご自身が休職になった場合の、収入や生活に対する不安の声もあがっていました。
…そこで。
保育者のみなさんに、さらに2つの質問をしてみました。
Q.あなたの園では、園で感染者が出た場合、あなたが罹患した場合の、休園・休職に対する手当や費用負担、補償などはありますか?
Q.もしもコロナによる休園、休職になった時のために、あなたはご自身で金銭面での備えをしていますか?
勤めている園で休園、休職時の給与補償、特別休暇の取得や見舞金制度があるという方は全体の半数ほど。
一方で、「ない」「わからない」と答えた方も半数を超えました。
またご自身での備えについては、「している」という方が全体の1/4だったのに対し、7割以上の方が「していない」と回答。
厚生労働省に問い合わせをしてみたところ、現在(2021年3月時点)、国から園もしくは保育者のみを対象とした新型コロナウイルス感染症にまつわる給付金や慰労金等の支給予定はない、とのことでした。
コロナ感染へのリスクや不安を常に抱えながらも、いざという時の補償や備えは十分でない環境で現場に立っている保育者さんが多い現状が、見えてきました。
保育者さんを応援するサービスについて
コロナ禍に突入したこの一年あまり。
ユーザーアンケートやおしゃべり会、SNSなどで、保育現場に立つみなさんのリアルな声を聞いてきました。
そのたびにHoiClueも常に悩み、悶々としては立ち止まり、考えては模索して…を繰り返しながら、今にいたっています。
そして、この春。
保育者のみなさんに向けた、新たなサービスを紹介します。
HoiClue代表・雨宮みなみより
コロナ禍で現場に立たれている保育者のみなさんへ
新型コロナという初めての状況下での保育。
「どうなるんだろう」という先の読めない不安、負担、そして緊張感のなかで過ごす一年だったと思います。
そんな状況でも、保育者のみなさんはいつも子どもを優先して考えてくれている。
本当に頭が下がる思いです。
でもきっとその分、自分自身のことは、後回しにされている保育者さんも多いのでは…?
保育者のみなさんの心の負担が、少しでも軽くなることにつながれば。
みなさんにとって、自分のことも大切にするための備えや安心の一つとして、“おまもり”のような存在になれれば、と思います。
しばらく、コロナと付き合いながらの暮らし、そして保育は続きそうです。
不安や心配が尽きることはないかもしれません。
それでも、ちょっとでも心おだやかに子どもたちと向き合う毎日を送っていただけたなら。
そんな思いのもと、お届けするサービスです。
ご興味のある方、のぞいてみてくださいね。
※本取り組みは、2022年7月を持って終了いたしました。
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