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子どもの遊びを守るにはどうすればいい?ーIPA「危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド」を読もう

三輪ひかり
子どもの遊びを守るにはどうすればいい?ーIPA「危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド」を読もう

政府が4月7日に7都府県に緊急事態宣言を出して約1ヵ月。先日、さらに緊急事態宣言を延長する意向も発表されました。

すでに多くの保育園、幼稚園、そこで働く一人ひとりの保育者のみなさんや、保護者のみなさんは、どうしたら目の前にいる子どもを守ることができるのか、日々考え、過ごしていることと思います。
特に保育者のみなさんの中には、この状況下で子どもたちが充分に遊べる環境や時間を保つことの難しさを感じたり、どうしたら子どもたちの遊びも守ることができるのか悩まれている方も多いのではないでしょうか。

そんななか、IPA子どもの遊ぶ権利のための国際協会)が、コロナウイルス感染の世界的な拡大に対して子どもが遊ぶことの重要性を改めて訴え、世界各地の人々の遊びに関する実践をサポートするためのガイド 「Play in Crisis: Support for Parents and Carers(危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド)」を発表しました。

IPA 代表理事 ロビン‧モンロー‧ミラー氏は、ガイドのはじまりにこう綴っています。

International Play Association(子どもの遊ぶ権利のための国際協会)は、遊ぶことは生きることの基本であり、子ども時代の歓びの重要な部分として認識しています。また、私たちは遊ぶことがすべての子どもの発達において不可欠だと考えています。そして、遊びには、危機的状況の中、子どもが平常心や楽しむ心を取り戻すのを助ける重要な治癒的な役割があります。

IPA のミッションは、子どもの遊ぶ権利を基本的人権として守り、維持し、促進することです。私たちは、この資料が私たちのミッションを果たす助けとなることを願っています。ぜひ、みなさんのネットワークを通じて広めてください。

共に、子どもたちの成⻑に欠かせない遊びの機会を保障していきましょう。


私たちほいくるもIPAの思いに共感し、この「危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド」を紹介をさせてもらうことにしました。

この記事では、園の中での子どもの過ごし方や、保護者とのやりとり、子育て支援を考えるにあたり、大きなヒントになりそうな「危機的状況における遊ぶことの重要性」の内容をお届けします。


危機的状況における遊ぶことの重要性

そもそも子どもたちは、「遊ぶ権利」を保障されています。


遊ぶ権利」 より

そして「危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド」には、今回のような危機的状況でもその権利は保障されるべきであり、遊ぶことが子ども自身の健康を守るためにつながると書かれています。

ー 遊ぶことは、子どものからだとこころの健康を保つのに役立ちます。そして、健康で幸せな子ども時代の毎日の一部となります。遊ぶことは、現在のコロナウイルスのパンデミックのような危機的状況の際にも重要になります。
遊ぶことは、子どもが自分のこころとうまく付き合い、すべてのことは心配することなく、大丈夫になっていくという感覚を保つことにつながります。危機的状況の中、子どもにとって遊ぶことは次のことにつながります。

・こころの健康を保つ。
・からだを動かす。
・リラックスをして心配ごとを忘れる。
・世界で起きている新しい経験や変化を理解する。
・困難または恐怖の気持ちとうまく付き合う。

さらに遊ぶことはこの危機的状況がもたらす可能性のあるマイナスの影響からも、子どもを守ることができる、と続きます。

・遊ぶことは、創造性と強く結びつき、想像力や問題解決能力につながっています。

・幼児は、遊びの中で何かをしたり、話したりすることで、自らの発達を促します。子どもたちは、そのようにして「考える」ということも学んでいきます。

・子どもは、遊びの中でさまざまなできごとを演じたり、繰り返したりします。子どもたちは、そのようにして、自分に何が起きているのかを理解しようとします。

・子どもが感情を表すことは、自分の感情と折り合いをつけ、コントロールできていると感じるのに役立ちます。

・遊ぶことで、子どもは他の人に害を与えることなく、または自分自身を傷つけることなく、怒りや不満を安全に表現できるようになります。

・遊ぶことで、子どもは自分の強みやものごとに対処する力を伸ばすことができるようになります。

ー ⻑い時間家にいたことや、友達や家族、ふだんの生活、大切な場所から物理的に離れるということは、たいていの人にとって今までになかった状況です。そのようなとき、遊ぶということは、自然なかたちで、活動的に私たちを助けてくれるプロセスとなります。



危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド

「危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド」はここで紹介した「危機的状況における遊ぶことの重要性」も含め、以下のような10の項目で構成されています。

・危機的状況における遊ぶことの重要性
・危機的状況の間の子どもの遊びをサポートする
・子どもの遊びについて考えてみよう
・喪失、病気、そして死といったつらいテーマを含む遊び
・家でのうるさい、または破壊的に見える遊びに対応する
・家での「はちゃめちゃ遊び」
・家まわりで見つかる遊びの素材
・外で過ごす時間を最大限に活かそう
・スクリーンタイムと遊び よりよいバランスを見つけるには
・家の外で遊べないときの遊び


どの項目も、一つひとつじっくりと読むべき内容です。


私たちにできることはなんだろう

子どものこころとからだの健康のために、私たちができることはなんなのか。

このガイドを読んで、まず「遊びがなぜ子どもにとって重要なのか」を理解することだと感じました。そこから、どうやってこの状況下で遊びの自由を保つことができるのかを、一人ひとりが考えていけるといいのではないでしょうか。

たとえば、遊びの環境を構成することもそのひとつだと思いますし、同僚や保護者、地域の人たちへ遊びの重要性を伝えることも子どもと子どもの遊びを守ることにもつながっていくと思います。

「危機的状況における遊び 子どものくらしに関わる人のガイド」は、こちらからダウンロードできます。ぜひ読んでみてください。

日本語訳:
危機的状況における遊び:子どものくらしに関わる人のガイド

原文:
For Parents and Carers: Play in Crisis



文:テレサ‧キャシー デザイン:ヴォテペドロ
日本語版発行:IPA 日本支部
翻訳:嶋村 仁志、堀田 奈都希
レイアウト:矢野 真利那

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