保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

あつまれ!ツリー飾り隊〜コドモガラクタラボ レポート 2019年12月〜

竹原 雅子
掲載日:2019/12/24
あつまれ!ツリー飾り隊〜コドモガラクタラボ レポート 2019年12月〜

子どもたちの“やってみたい!”を共に楽しむ場として、毎月、ほいくるのオフィスで開いているコドモガラクタラボ

12月のテーマは「あつまれ!ツリー飾り隊!」。
参加者それぞれがクリスマスやサンタクロースへの思いを込めてつくったオーナメントで、ほいくるオフィスのツリーを彩ります。


最初はまっさら。これから、どんなクリスマスツリーに変身するのでしょうか…!


ラボが始まってすぐに感じたのは、いつもとは違う雰囲気。

「クリスマス」「みんなでツリーを飾る」というテーマと目的がはっきりとわかりやすかったので、いつもより、みんなでいっしょに製作を楽しんでいる空間と時間を感じました。
参加したお父さんお母さんも、子どもをフォローする、ではなく自身が楽しんでいる様子が印象的でした。


オーナメントに、一人ひとりのストーリーが

5歳の女の子は、最初、カラフルなモールとストローを組み合わせてかわいいキャンディのオーナメントを作りました。

ツリーに飾って…「そうだ!」。

そのまま、たくさんのキャンディのオーナメントを作りはじめました。
ガチャガチャのケースに入れて閉じ、ひもをつけると…

「これをサンタさんが引っ張ると、キャンディがいっぱい降ってくるんだよ!」

くす玉のように、キャンディがスムーズに降ってくるようなしかけをつくるのは、なかなか難しい…
だけど試行錯誤して、サンタクロースへのプレゼントにもなるオーナメントができた!


筒状のお菓子の廃材をトナカイに見立てたのは、男の子(5歳)。

トナカイにはサンタクロースが乗って…

プレゼントも持たなくちゃ!

オフィスに飾ってあった小さな箱をのせたら、サンタクロース&トナカイのオーナメントができあがり!


ほかにも、恐竜の絵を描いたり大好きなみかんを形にしたりした、個性あふれるオーナメントが次々と生まれました。


サンタクロースが住む家は…

小学生の男子2人が脇目も振らず夢中になってつくっていたのは、サンタクロースのおうち。

8歳の男の子は、数ある中から見つけたこだわりの素材でドーム型の家を。
煙突の色合いも、赤と緑のクリスマスカラーを使うさりげないこだわりを見せていました。

ちょっと見づらいのですが、家の中には、サンタクロースがつかう暖炉まであるんです!


7歳の男の子は、角状に波打っているお菓子の廃材を階段に見立てて使いました。

完成した2つのおうちは、なんとも立体的で構造的、そして独創的!

サンタクロースへの手紙

一人の男の子が、サンタクロースへの手紙を書き始めました。

ーサンタさんへ、いつもありがとうございます…

手紙をしたためるペンの音が静かに響く空間。

ふと気づくと、女の子の一人が、床に横になりおんなじスタイルで、サンタクロースへの手紙を書き始めて…

ーさんたさんへ ぴあのを ください

子どもたちの間に、不思議とサンタに思いを馳せる時間が生まれていました。


サンタクロースへのプレゼントをつくる子も。
こちらは、リボンを飾り見た目は素敵なプレゼント。

開けてみると…ぽよーん!

びっくり箱プレゼント、だそうです(笑)。
女の子は、できあがったプレゼントを、みんなで飾りつけをしたツリーの下に置いて帰りました。
「きっとサンタクロースは、持って帰ってくれるから」と言って。



最後は、あたたかく味わい深いクリスマスツリーになりました!


スタッフの振り返り

・年齢にもよるのかもしれないが、子どもによって、廃材から出来上がりをイメージしてつくり始める子と(白い果物ネットをみて"うどん"をつくろう!など)、作りたいものがあってそのための材料を探す子("家"をつくりたいから階段に見える材料を探そう!など)がいて、おもしろいなと思った。

・子どもが集中してそれぞれに遊び込んでいたこともあってか、大人が子どもに声をかける場面がいつもより少なく感じて、良いなぁと思った。「子どもに話しかけない=ちゃんと関わっていない」ではなくて、「子どもに話しかけない=子どものやってみたいを見守ってる、観察してる」みたいな、そんな雰囲気を作っていきたいなぁと思う。

・小学生ぐらいの子どもは、自分がやりたいことと、周りがやっていることの違いを感じて、気持ちを引っ込めてしまうこともあるんだろうと思う。無理にではなく、自然に気持ちを引き立たせてあげる言葉がけや対応が大切だな(成長にあわせてで難しいとは思うけれど…)と感じた。

・女の子の一人が、果物の緩衝材を思いきりちぎりながら「あーーーー!ちぎるって楽しい〜〜〜っ!!」とすばらしい笑顔で声に出していた。製作遊びはこういう体感的な「楽しい」も刺激するのだなぁと改めて思う。


***

次回は、どんな“やってみたい”や遊びの世界が広がるのでしょう…

2020年1月のコドモガラクタラボは、25日(土)に開催します。
お楽しみに!

【2020年1月のガラクタラボのテーマ】
毛糸から広がるあそびの世界!〜コドモガラクタラボ vol.68〜

日時:2020年1月25日(土) 10時〜15時
場所:こども法人キッズカラーオフィス
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「コドモガラクタラボ」とは…?

 

\スタッフトーク/子どもたちの世界をのぞかせてもらう場、“コドモガラクタラボ”

ヒミツキチのように小さくて、ごたごたしたHoiClueのオフィスで開催している、“コドモガラクタラボ”という場についてご紹介したいと思います。

“コドモガラクタラボ”とは、その名のとおり…