チラシから広がる遊びの世界〜コドモガラクタラボ レポート 2019年9月〜
子どもたちの世界をのぞいてみたい…!
そんな思いから始まったコドモガラクタラボは、ほいくるを運営するキッズカラーのオフィスで定期的に開催している、ガラクタのようなもの(廃材など)をつかって、子どもたちが自由に遊びを探究できる場所。
私たち大人自身が、子どもたち自身からあふれる“やってみたい”の先に広がる遊びの世界に触れたり、その世界を共に楽しむための関わり方などを探求していく“ラボ”の場でもあります。
9月のテーマは「チョキチョキびりびりチラシあそび!」。
今回、子どもたちのどんな「やってみたい」が飛び出したかというと…
みんなで持ち寄ったチラシ。
たとえばつなげて…洋服に!
可愛いワンピースを作る予定だったそうですが…あれ(笑)?
男の子(5歳)はチラシに切り込みを入れて、腰にクルッと巻いて。
「うしろでくっつけて!」とのリクエストで、大人がテープで止めるフォローを。
はい、おすもうさん!
キャンプだ!パン屋さんだ!
「そうだ!いいことおもいついた!キャンプしようよ!」
一人の男の子が、提案しました。
キャンプ!いいねぇ、やろう!
…でも、ペラペラのチラシ、どうやってテントにする?
キャンプ好きの大人、しばらく考えてアドバイス。
「テントを立たせるのにポールが必要だね。チラシをくるくる巻いて、つくってみる?」
意外と強度がある、くるくるポール。テープでしっかりと床にとめて立たせ、それにチラシを貼っていきました。
テントみたいに、なってきたぞ…!
わーい、完成!
…と思ったら、テントでキャンプの予定は、パン屋さんに。
男の子は、テントのポールとしてつくったチラシの棒を折り曲げ、パンをトレーにのせるトングに変身させていました(なるほど〜!)。
チラシをおそうじ、チラシでおそうじ?
一人のお母さんが、チラシでほうきをつくっていました。
それを見ていた女の子がひとこと。
「ちりとりも、つくって!」
あちらこちらに散らばったチラシ。
チラシのゴミを、チラシでおそうじ、が始まりました。
「あつめたゴミは、ゴミしゅうしゃに、はこんでもらうんだよ!」
そんな男の子のひとこえで、今度はゴミ収集車づくりがスタート。
チラシを箱型にして1こ、2こ、3こ…と連結させたら、長〜い収集車の完成です。
「ゴミしゅうしゅうしゃでーす、ゴミをあつめまーす!」
収集車を引きながら子どもたちが練り歩きます。
あんなにあったチラシが、さいごは自然と集まってきたのでした。
コドモガラクタラボ スタッフの振り返り
・チラシでテント→手裏剣づくり→お店屋さん→ほうきとちりとりで掃除→ゴミ収集車→スイカ割り→ボール投げ→チラシ破り…と、もっとあったなぁと思い出すほどに、子どもたちの間で、どんどん遊びが広がっていった。
紙だからこそ、広げたり、やぶったり、折ったりしながら形の変化により色々な楽しみ方ができて、子どもたちの発想もまた一段と広がっていった気がした。
・今回は参加者があまり多くなかったが、少ない人数だからこそ、おもいっきり遊び込める環境ができた(これもまた、遊びの展開につながっているかも…?)。
・「こども主体」ということを意識して、あまりこちらから遊びを誘導したり提案したりしないように、こどもがやることを観察しよう、と心がけているものの、同じ空間にいて、何も言わず何もせずただ見てる、という状況がどうも不自然で逆にプレッシャーを与えてしまうような気がして、関わり方に悩む…
ときに、大人の何気ない一言や作ったものがこどもの発想を広げて、遊びがさらに展開していくこともあるので、どこまでが「こども主体」ということなんだろう、と考えた。
***
次回は、どんな“やってみたい”や遊びの世界が広がるのでしょう…
12月のコドモガラクタラボは、14日(土)に開催します!
【12月のガラクタラボのテーマ】
あつまれ!ツリー飾り隊!〜コドモガラクタラボvol.67〜
日時:2019年12月14日(土) 10時〜15時
場所:こども法人キッズカラーオフィス
詳しくは、Facebookページを見てくださいね。
▶Facebookページ
▶いこーよ|子どもとおでかけ情報 「ガラクタラボ」紹介ページ
「コドモガラクタラボ」とは…?
“コドモガラクタラボ”とは、その名のとおり…