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【保健コラム】子どもが急に発熱したときの対処法

神谷知子
掲載日:2016/12/20
【保健コラム】子どもが急に発熱したときの対処法

急な発熱!?

熱があるのに元気な時と、ぐったりしている時…どう対応する?

お迎えを待つ間に保育者ができる、その子の状態に合わせた対応をご紹介。


起きて遊ぶことができる場合

・寒気がない場合は、体を冷やしましょう(クーリング)。
・水分補給はこまめにおこないます。
・感染症の可能性もあるので、できるだけ保育室ではない場所で静かに遊べる工夫を。

遊びながらクーリングできる簡単ワザ


材料の写真


使うもの

・保冷剤
・バンダナなどの大きい布

方法

1、保冷剤を布の真ん中におき、くるくる丸める
バンダナを細く巻いた写真


2、わきの下を冷やす場合、たすき掛けにして肩のところで結ぶ。
(保冷剤は二つ使用してもOK!)

3、首を冷やす場合、首の後に保冷剤が当たるようにおく。
布を体の前からわきの下に通し、背中側で結ぶかゴムとボタンをに縫い付けたものでとめる。
体に巻いたイラスト

※結ぶ場合は、布のサイズによって肩の動きが制限されることがあります。

※布の端にそれぞれボタンとゴムを縫い付けてひっかけられるようにするアイテムを作っておくのも一つ。
しかしその場合、横になるとボタンが当たる、ボタンが取れるというリスクもあるので注意。
ボダンとゴムをつけた写真


※冷却ジェルシートについては噛みつきの回でもご紹介していますが、気化熱を利用したもので、貼ったところが気持ちよくなる商品です。
わきの下など皮膚が弱いところに貼ると皮膚トラブルを起こすことも。
クーリングはアイスノンや保冷剤がお手軽で使いやすいかと思います。


活気がなく、ごろごろしている 眠りたがる場合

・寒気、震えがない場合は、体を冷やし(クーリング)、水分補給を行い、安静にしましょう。
・高熱が出て元気がない時は、なるべく静かな場所で横になれるようにしましょう。
・寒気があり、震えあがる場合は、服や掛けもので寒さをやわらげてあげましょう。


保育に活かせる豆知識

保育園での高熱は感染症や熱性けいれんのリスクがあります。
ぐったりしているとき、様子が違うとき、これ、熱性けいれん?と思ったときに、相談できる人がいなかったり判断に迷ったりしたときは、園医や救急相談、救急車の要請を視野に入れて行動しましょう。

厚生労働省が行っている小児救急でんわ相談

http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

東京都では東京消防庁救急相談センターもあります

http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/kyuu-adv/soudan-center.htm

熱性けいれんがおきたときにどうすればいいのか…
経験のない保育士さんもいるでしょう。
高熱や熱性けいれん時はどうしたらよいか、特に早朝や夕方以降の時間の対応についても日ごろから話し合っておくと、もしもの時に安心ですね。