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「何もできないパパに、娘が笑いかけてくれた」絵本ナビが誕生したきっかけ<前編>

ほいくる編集部
掲載日:2015/01/28

絵本の口コミサイト「絵本ナビ」を運営する株式会社絵本ナビ代表の金柿秀幸さん。大手企業のITエンジニアとしてバリバリ働いていた金柿さんが、全く異なる分野で起業した理由とは…?

絵本と子ども、子育てについて、HoiClue♪を運営するキッズカラー代表の雨宮が色々とお話を聞いてきました。

雨宮と金柿さん。絵本ナビのオフィスにて。
雨宮と金柿さん。絵本ナビのオフィスにて。

絵本ナビについて

絵本ナビは、インターネットで絵本の紹介と販売をするサイトです。


実際にその絵本を愛読している方の口コミを参考に、お子さんの年齢や用途、季節に合わせた最適な絵本を見つける事ができます。


市販の絵本が1冊まるごと無料で1回試し読みできる「全ページためしよみ」が人気で、年間800万人以上のママたちが利用してくれています。

絵本ナビを始めようと思ったきっかけは何ですか?

娘が生まれたとき、何かしてあげたかったけど赤ちゃんのお世話はあまり上手にできなくて。


絵本を読むくらいなら俺にもできる!と思って読んでみたら、娘が笑ったような気がしたんです。


それがすごく嬉しくて、自分で絵本を探しに本屋さんや図書館へ行ったんですが、種類が多過ぎてどんな絵本を選べばいいのか全く分からなくて。


妻のママ友にどうやって絵本を選んでいるのか聞いてみたら、ママ同士の口コミだったんですね。


そこで、その口コミをwebサイトでやってみたらどうかと話したら、ママ友たちが大いに盛り上がって。


一人の父親として感じた「こんなサービスあったらいいな」という想いをママたちが共感してくれた時に、絵本ナビを作ろうと決めました。

会社を辞めてしまって、奥さまはどんな反応でした?

かなり驚いていましたが、娘が幼稚園に入るまでにはきちんと形にする約束で応援してくれました。新規事業の開発をしていた父の影響もあり、学生時代からいつか起業したいと思っていました。


子どもが生まれると人生守りに入る気がして、娘の誕生に合わせて仕事は辞めて、しばらく育児に専念した後に起業しました。14年ほど前の事なので、当時は珍しい父親だったと思います。