保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]

「リズムとゆとりのある生活を」ー葉山シュタイナー子どもの家 うみのこびと(神奈川県 葉山町)

三輪ひかり
掲載日:2016/08/16
「リズムとゆとりのある生活を」ー葉山シュタイナー子どもの家 うみのこびと(神奈川県 葉山町)


今回訪れたのは、神奈川県葉山町でシュタイナー教育を実践している「葉山シュタイナー子どもの家 うみのこびと」。

海から徒歩5分という自然に囲まれた環境で、少人数制の温かな保育を行っています。



お話を伺ったのは、代表の中村美輪さん。

公立の保育園で保育士として働いたのち、シュタイナー教育を学び、8年前からうみのこびとの代表となった中村さんに、保育や子どもに対する想いをたっぷりお伺いしてきました!



保育のようす

生活のリズムを大切にしている、うみのこびと。
曜日ごとに主となる活動が決まっています。

月曜日:水彩(にじみ絵)
火曜日:お散歩
水曜日:スープ作り
木曜日: お誕生会などの行事
金曜日:オイリュトミー(シュタイナーによって創造された運動を主体とする芸術)

私がお伺いしたのは火曜日、「お散歩」の日でした。


うみのこびとの園舎は、海から5分の場所にあるおうち


「わたし、お母さんね。」
そんな女の子の一声から、おままごとが始まります。


器にいっぱい。溢れんばかりの毛糸ごはん!


わたしにも、ごはんを作ってくれました。
木の実でできたトマトのスープ(左)と丸太の焼きたてパン(右)。


先生は、子どもの姿を横目に見ながら、手仕事。


「ぼくも、お手伝いしたい。」
先生がおやつの準備をしていると、子どもたちが自然と集まります。


お散歩に出発。
手を繋ぎたいひとと手を繋いだら、5人も繋がった。
なんだかそれだけで楽しいね。


目的地は「海」。
まずはおやつタイムにしよう。


「ヤドカリのおうち作ろうよ。」


「なんか変なお魚がいる!」
海には様々な出会いが待っています。


「これ知っているよ!タコでしょ!!」
「うわぁ、くっついてくるね!」



うみのこびとの皆さんと一日一緒に過ごす中で印象的だったのは、「独特な時間の流れかた」。

まるで、そこだけ時間がとまっているかのような穏やかな空気のなかで、子どもたちはのびのびと自分らしく過ごしていました。

なぜそのような空気を作れるのか。
そこには、うみのこびとが大切にしている何かが隠されているのか。

お話を伺う中で、その理由がみえてきました。