「リズムとゆとりのある生活を」ー葉山シュタイナー子どもの家 うみのこびと(神奈川県 葉山町)
今回訪れたのは、神奈川県葉山町でシュタイナー教育を実践している「葉山シュタイナー子どもの家 うみのこびと」。
海から徒歩5分という自然に囲まれた環境で、少人数制の温かな保育を行っています。
お話を伺ったのは、代表の中村美輪さん。
公立の保育園で保育士として働いたのち、シュタイナー教育を学び、8年前からうみのこびとの代表となった中村さんに、保育や子どもに対する想いをたっぷりお伺いしてきました!
保育のようす
生活のリズムを大切にしている、うみのこびと。
曜日ごとに主となる活動が決まっています。
月曜日:水彩(にじみ絵)
火曜日:お散歩
水曜日:スープ作り
木曜日: お誕生会などの行事
金曜日:オイリュトミー(シュタイナーによって創造された運動を主体とする芸術)
私がお伺いしたのは火曜日、「お散歩」の日でした。
うみのこびとの園舎は、海から5分の場所にあるおうち
「わたし、お母さんね。」
そんな女の子の一声から、おままごとが始まります。
器にいっぱい。溢れんばかりの毛糸ごはん!
わたしにも、ごはんを作ってくれました。
木の実でできたトマトのスープ(左)と丸太の焼きたてパン(右)。
先生は、子どもの姿を横目に見ながら、手仕事。
「ぼくも、お手伝いしたい。」
先生がおやつの準備をしていると、子どもたちが自然と集まります。
お散歩に出発。
手を繋ぎたいひとと手を繋いだら、5人も繋がった。
なんだかそれだけで楽しいね。
目的地は「海」。
まずはおやつタイムにしよう。
「ヤドカリのおうち作ろうよ。」
「なんか変なお魚がいる!」
海には様々な出会いが待っています。
「これ知っているよ!タコでしょ!!」
「うわぁ、くっついてくるね!」
うみのこびとの皆さんと一日一緒に過ごす中で印象的だったのは、「独特な時間の流れかた」。
まるで、そこだけ時間がとまっているかのような穏やかな空気のなかで、子どもたちはのびのびと自分らしく過ごしていました。
なぜそのような空気を作れるのか。
そこには、うみのこびとが大切にしている何かが隠されているのか。
お話を伺う中で、その理由がみえてきました。