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防災の日とは?(9月1日)〜子どもに伝えやすい行事の意味や由来、過ごし方アイデア〜

ほいくる編集部
更新日:2024/08/21 掲載日:2013/07/29
防災の日とは?(9月1日)〜子どもに伝えやすい行事の意味や由来、過ごし方アイデア〜
避難訓練を重ねていても、予期しないことが起こるのが災害。
園では子どもたちと、保護者と、そして保育者間でどう考えどんな備えや連携をとっていますか?

それぞれが知識や意識をしっかりと持てるよう、災害や防災について確認し合う大切な「防災の日」について説明します。

防災の日(9月1日)とは

9月1日を防災の日といいます。
自然災害に備えることの大切さを考える日です。

防災の日はどうしてできたの?

みんなが生まれるずっと前(1923年)の9月1日に、“関東大震災”というとても大きな地震がありました。
この地震では、たくさんの家が壊れ、多くの人が怪我をしたり亡くなってしまいました。
そんな恐しい大地震のことを忘れずに、いつ来るか分からない地震に備えて、安全に避難したり助け合えるよう練習し、みんなで災害や避難訓練について確認し合おう、ということから“防災の日”ができたのだそうです。

また、8月30日から9月5日までの期間は「防災週間」とされています。

災害ってなぁに?

火災や地震、台風、風水害(洪水、土砂災害、高潮など)、火山や雪崩などの自然災害など、いろいろな災害があります。
例えば…

地震

地震は、地面がグラグラと揺れて起こります。
地面が大きく揺れると、地面の上に建っているみんなの家や保育園、お店、会社、いろいろなものもグラグラと揺れます。
時には建物が壊れてしまったり、潰れてしまうこともあるのでとても危険です。

台風

台風が来ると、たくさんの雨が降り、強い風が吹きます。
雨がたくさん降って海や川の水が溢れてしまったり、山が崩れてしまったり、風が強くていろいろな物が飛ばされてしまったり、雷が落ちると停電して電気が使えなくなってしまったりすることがあります。

どうやって過ごす?

防災の日(9月1日)、どんな過ごし方があるでしょう…?

災害について考えてみよう

地震、台風、それらによって起こる土砂災害や洪水、火事…この地球には、いろいろな災害があります。

ちょっと恐いけれど、いざという時自分の身を守るためにも知っておきましょう。
知っていることを話し合ったり、「どんな災害があるか」「その災害が起きるとどうなってしまうか」など、子どもたちにも分かりやすく伝えましょう。

避難方法について考えよう

地震の時、火事の時、台風の時、それぞれ避難の仕方が違いますね。
どのように避難したら良いか、またどうしてその避難の仕方をするのかを考え、練習しておくことが大切です。

例えば…

地震

机の下にもぐるのはなぜ?

地震で建物が揺れると、周りにある色々なものが倒れてきたり落ちてきたりするかもしれません。
窓や電気の蛍光灯が割れて、尖ったガラスが落ちてくることも。その時に、いつものように部屋で遊んでいたらどうなる…?
硬くて大きな机の下に潜れば、みんなの大切な体を守ることができます。

防災頭巾をかぶるのはなぜ?

みんなの頭を守るために防災頭巾があります。頭には、考えたり体を動かしたりするためのたくさんの情報が入っています。もし、その頭に物が落ちてきたり倒れてきてぶつかってしまうと、動けなくなって逃げられなくなってしまうかもしれません。
だから、防災頭巾はとても大切なのです。

上履きを履いて避難するのはなぜ?

地震が起きると、床にはいろいろな物が落ちています。
その中には、ガラスなど危ないものも落ちているかもしれません。逃げる時に、もしそのガラスを踏んで足を怪我してしまったら?みんなは逃げられますか…?しっかり避難できるようにするためにも、怪我をしないようにしっかりと上履きや靴を履いて足を守りましょう。

火事

ハンカチを口に当てるのはなぜ?

火事が起きると、壁や床など、いろいろなものがどんどん燃えてしまいます。
燃えた時にでる煙には、体に良くないガスが入っています。そのガスを吸ってしまったら大変!気分が悪くなったり倒れてしまい、逃げられなくなって、火にまかれてしまいますね。
だから、火からきちんと逃げるためには、悪いガスを吸わないように口をハンカチで抑えることが大切なのです。
もしもハンカチがなかったら、洋服の袖をひっぱって口に当てましょう。

避難訓練について

保護者との避難訓練

・保護者への連絡伝達の練習
・実際に職場から園までの災害時に予想される交通手段でのお迎え
・園での避難訓練への参加

など、できる範囲で保護者と連携をとって練習をすることも大切ですね。

保育者間の確認

・災害時、その場に応じての優先順位や保育者の動き等、保育士同士で話し合っているか
・消化器の設置場所、使い方の確認
・火災時や怪我人が出た場合の通報の仕方

など、自分だけでなく子どもに関わる全ての人が認識し、動けるように備えられているか確認し合うことも大切ですね。

※上記の避難訓練については、あくまで参考資料です。
各園のマニュアルや訓練の仕方を見直し、それぞれのやり方を踏まえて行ってください。

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皆さんから寄せられたアンケート結果と声をご紹介します。

参考資料

わたしの防災サバイバル手帳(総務省消防庁)
防災教育チャレンジプラン

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