「ミーティング」って保育にどう取り入れる?りんごの木・夏期セミナー2015!!〈イベントレポート〉
第2部「子どもっておもしろい!保育っていい仕事」
「おもしろいっていう感じで、わたしずっと動いてきたような気がするの…」と語り始める愛子さんに、これまたグイグイ惹きこまれるようにして始まった2つめのプログラム。
おもしろいって案外大事なことなんじゃないか。
おもしろがれるって、保育においてポイントなんじゃないか…
前半は、りんごの木代表の柴田愛子さんの、保育に対する想いや子どもたちとの関わりを通したこれまでのエピソードからスタートしました。
子どもっておもしろい。
そこから幼稚園の先生になった愛子さんも、保育者としてどう生きるかどう立派な保育をするのか。どういい先生になるか。と、自分のことでいっぱいになってしまい、いつの間にか子どもをおもしろがれる余裕をなくしてしまった時期があったのだそう。
そんな中で出会った様々な子どもたちとの出会いや関わりの中で感じた、
・「どうあるべき」をなくすと、子どもはこんなにもおもしろい。
・子どもの“やりたい”を見ていると、大人の常識が覆される。
・子どものことを知りたいために子どもに寄り添ってみた。
・子どもは子どもを生きている。
といった話を、たくさんのエピソードを通して聞きました。
時に笑い、頷き、ジーンと涙しながら聞いている保育士さんたちの姿が印象的だった前半に続いて、後半は、かつて一緒に保育をしていたというシンガーソングライターの新沢としひこさんとの対談。
自分の中の子ども性を大事にしている新沢さんと、保育を極めたいのではなくて子どもを極めたいという愛子さん。
約2年間一緒に保育していたという2人のエピソードは、「えー!」とびっくりするものからゲラゲラ笑えるものまで盛りだくさん。
・みんな自分の中に子ども性を持っているけれど、そこにフタをしてしまいがちだという話。
・子どもと接することで、自分の中の子ども性を発掘して育てていくことで共感できることがたくさんあるという話。
・これまでりんごの木に携わった人たちを見ていると、凸凹のある人間が、「凸凹でいいんだよ」というところに安住すると凸凹を極めたくなるんじゃないかという話。
・自分が自分であることを良しと思えた時に、どっち向いたらいいかが自ずと見えてくる。そしてそれは子どもも同じで、ありのままを引き受けていくことで、子ども自身が自分を作っていくのではないか、という話。
など。
りんごの木では、子どもちが卒業する時にそれぞれ一人ひとりに詩と曲を作ってプレゼントするのだそうで、最後は、過去にりんごの木で子どものために作られた(贈られた)歌で温かい締めくくり。
新沢さんの、感情こもったピアノと優しく響く声に、会場の空気もグーッと惹きこまれ、最後まで盛りだくさんのプログラムでした。
今回レポートしたのは、セミナーの中でも2つのプログラムの内容、それもほんの一部だけでしたが、興味があるという方はぜひ、来年参加してみてくださいね。
りんごの木のミーティングの様子を知りたいという方は、ぜひこちらもご覧ください。
⇒りんごの木 子どもクラブ(神奈川県横浜市都筑区)〜保育の様子編〜
⇒りんごの木 子どもクラブ(神奈川県横浜市都筑区)〜インタビュー編〜