保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]by 小学館

【アンケート結果】「避難時」にまつわるみんなのギモン。他の園ではどうしてる?

雨宮みなみ
更新日:2026/09/02 掲載日:2026/09/01
【アンケート結果】「避難時」にまつわるみんなのギモン。他の園ではどうしてる?

「わざわざ用意してもらってもすぐにサイズアウトしてしまう乳児さんの避難靴。みんなの園ではどうしてる?」
「素早く靴を履かせる方法ってある?」

以前、みなさんから寄せられた避難時にまつわる小さなギモン。
今回はそのギモンについて、みなさんの園の実践例や、子どもたちを守るためのアイデア・工夫を聞いてみました。

アンケートの結果をご紹介します。

【保育者さんアンケート】
「避難時」にまつわるみんなのギモン。他の園ではどうしてる?


実施期間:2026年6月30日〜7月21日
回答数:72件

このアンケートの目次

1)用意していてもすぐにサイズアウトしてしまう避難靴。どうしている?

2)避難靴を用意していない園では、避難する際どうしている?

3)靴を履かせるのに時間がかってしまう…素早く履けるための工夫は?

4)うだるような暑さのなかでの避難(訓練)、水分補給はどうする?

5)震える寒さのなかでの避難(訓練)、防寒はどうする?

6)海が近い園の場合、ライフジャケットは持っていく?ライフジャケットが使えない小さい子の場合はどうしてる?

7)アンケート回答者の属性について

1)用意していてもすぐにサイズアウトしてしまう避難靴。どうしている?

「用意していない」という回答が半数以上、という結果でした。避難靴を用意していない園では、避難時にどうしているのでしょう?

2)避難靴を用意していない園では、避難する際どうしている?

1の設問で「用意していない」を選択された方回答を紹介します。

乳児の避難にまつわる回答

  • 乳児は靴下のみ。一歳児は登園用の靴。
  • 乳児は靴下を履き、外にある靴箱から靴を保育士が取り、安全な場所で履かせています。
  • 乳児は靴箱にある靴を袋にまとめて、保育者が持つ。
  • 未満児は裸足のままとにかくカート(5、6人乗り)へ乗せ、職員の人数的に余裕があれば登園時に履いてきた靴をカートにぶち込みます!
  • 0歳児は、おんぶや抱っこ。1歳児は避難車に乗り、2歳児は上靴を持って避難し落ち着いた場所で上靴を履くことになっています。避難靴箱は玄関にあります。
  • 未満児はカートに乗せた後に保育士で手の空いている人が靴を取りに行っている。

幼児の避難にまつわる回答

  • 上靴を履いているのでそれで避難。
  • 3歳以上児は上靴で避難する。(上靴も持ち運びができる手作りシューズボックス使用)
  • 上靴のままで避難します(公立幼稚園)。
  • 園内では日常的に上靴を履いているので上靴で避難します。 その為、日頃から上靴をきちんと履く(かかとを踏まない等)履く大事さを伝えています。
  • 室内にいたら、上靴のまま避難しています。裸足の子は外靴を履いています。
  • 各部屋の前の靴箱にあるので靴を引っ掛けてもいいからとりあえず履いて出るように、また一人で座らず履く練習もしています。

登降園の靴や、散歩用の靴の活用

  • 園用(散歩に使用)の靴を各クラス出たところに置いている。避難専用靴ではない。 避難リュックに人数分靴下が入っているので、靴が履けない場合はそれを履く。
  • 避難用の靴ではなく、毎日履いてくる靴を部屋の入り口に置いている。
  • お散歩用の靴として常時お部屋の外(各クラスの園庭側の出入り口)に置いています。普段はお散歩用、避難するときはそれを靴箱ごと持って行き、安全なところで履いています。 お家の方にとってもお散歩で汚れて帰りに困る事もないですし、園としてもサイズアウトも日頃から確認できる&今日お散歩なのになんで長靴!?なんてこともなくwin-winです。
  • 散歩靴と兼用、室内に置いている。
  • 上靴はお部屋、外靴は玄関に置いています。避難の時は上靴を履かせます。(冬は雪国なので外靴を履かせます)
  • 靴箱から自分で取って履く。
  • すぐ外に出られるように子ども達の靴箱は園庭の一番近くにあります。
  • 室内テラスにくつばこがあり、すぐに取り出せます。
  • すぐ持ち出せるように、靴箱ではなく、専用のカゴに入れている。

3)靴を履かせるのに時間がかってしまう…素早く履けるための工夫は?

以前のアンケートにて「みんなに聞いてみたいこと」として読者の保育者さんから寄せられた質問の一つ。みなさんの園ではどんな工夫をしているのでしょう・・・?

誰の靴かわかりやすくするための工夫

  • 誰の靴か分かるように、分かりやすいところに名前を書いてもらうように呼びかけています。
  • 靴を止めるゴム紐に個人マークをつけておき、誰のものかすぐにわかるようにしている。
  • 誰が対応してもあわてないように、名前を書く場所を決めている。名前が目立つのがイヤな保護者もいるので、足の甲にあたる部分(前のペラっとめくったところ)に書いてもらっている。

履きやすくするための工夫

  • かかと部分に紐をつける。
  • かかとの部分に小さなリングをつけて子どもが引っ張りやすいようになってある子もいますね。
  • かかとに引っかけるタイプのサンダルにしています。
  • 出来るだけバレエシューズにして頂き、かかとのつまみにリングを付けたりして上へ引っ張りやすくする。
  • うちの園では、避難靴は普段はいている靴の1サイズ上の靴を推奨しています。そのため、素足でも素早く履くことができます。普段の靴がサイズアウトしたら、避難靴をおろしてまた1サイズ上を用意する。そのサイクルで行っています。1サイズ上でも避難するときの歩行に支障はないです。
  • 保護者などから、お子さんのサイズアウトした靴を寄付していただき、大きめの靴をクラスの人数分避難靴として置いておく。

履き慣れておくための工夫

  • 着脱の練習をする。
  • 年齢が上がるにつれ、立って履けるように日常の生活の中で繰り返しています。
  • ひたすら靴の脱ぎ履きの練習!自分でスムーズに履くことが一番の時短だと思うので…。 上履きに持ち手を付けたり、一人ひとりに合ったサイズを徹底しています。 自分で履くにも履かせるのにも、マジックテープ式が一番楽な気がします。

その他

  • 人数のわりに職員が多くいることと、災害時(訓練時)は調理の方や事務の方も一緒に参加するためみんなで協力して履かせている。

4)うだるような暑さのなかでの避難(訓練)、水分補給はどうする?

2025年の夏、カムチャツカ半島付近を震源とする地震に伴う津波について津波警報が発令されたのがまだ記憶に新しいところ。
揺れを感じないなかでの突然の警報や避難指示に、状況を掴みきれないまま念のため避難したものの、水分補給が課題だったという情報を耳にしました。

そこで今回、暑い日に災害が起きた時を想定して、みなさんがどのような備えをしているのかを聞いてみました。

避難リュックなどへの準備

  • カバンの中に非常用水を入れている。
  • 避難リュックに、各クラスのペットボトル、紙コップが入っている。
  • 避難用のバッグの中にペットボトルとコップを入れています。(使い捨てのコップ)
  • 災害時は避難用バックの中の水をみんなで分けて飲むようになることを想定している。
  • 避難用リュックには2リットルの避難用水が2本と紙コップを入れている。訓練時でも使用して、新しいものを補充している。
  • 火災は別ですが、地震や土砂などの訓練でも、避難先に飲み物を持参してそこで水分を摂るようにしています。いざという時も、必ず身の回りの荷物持つようにして、コップやお箸セットなど自分のものを使えるようにしています。
  • 訓練内容によるが火事の場合は逃げるが先 地震や津波洪水の際は水を準備し玄関近くに園児のコップも巾着に入った状態でまとめてあるため持ち出し可能で水分補給も可能にしている。
  • 避難リュックに水を入れていますが、職員の人数に余裕があればベビーカートに各クラスの水筒を入れて一緒に避難します。 なので水筒は各クラスのカゴに入れて、ひとまとめにしています。

水筒など

  • 各自の水筒を持って避難している。
  • 幼児は水筒を持って避難。乳児は避難リュックにペットボトルを数本入れている。
  • 以上児は水筒を持っていくが未満児は想定したことがないです…
  • 水筒はクラスごとにカゴに入れてあるため、バギー等で運ぶ。
  • 各クラスでかごに水筒をいれているのでそのかごを持って移動する。
  • 水筒を持ってきている以上児は常に籠に入れて保管しているので、そのまま持ち出してカートに乗せて避難している。

避難訓練の際には、「訓練の前後に小まめに水分補給する」「短時間で終わらせる」などの配慮にまつわる回答が寄せられました。

5)震える寒さのなかでの避難(訓練)、防寒はどうする?

自然災害はいつ起きるか分からないからこそ、震えるような寒さのなかで避難をする可能性もあると思います。
寒さのなかでの避難を想定して、どんな備えをしているのか聞いてみました。

避難リュックへの準備など

  • アルミシートを避難リュックに入れている。
  • 避難用のカバンにアルミシートを入れてあるのでそれで対応する。
  • 避難リュックには避難用アルミシートを人数分入れてあります。
  • 避難リュックに圧縮毛布など入れています。
  • 避難セットの中には毛布がある。また、外の避難倉庫にも毛布が入れてある。
  • 特に用意できてません。しかし、一旦裸足で逃げて足を安全に置く位置を確保できるように大きめ毛布1枚リュックに入れてます。
  • カイロを準備。
  • 防寒レベルは低いが、常備している「避難着(上下トレーナー程度、サイズ、季節で変える保護者もいる。年2回サイズ確認している)」。
  • 布を持っていく。(物が落ちてくるかもしれないための布を使う)
  • 毛布を掛けました(東日本大震災の時)

散歩用の上着など

  • 散歩用の上着持っていく。
  • 避難する際に担当の職員が全員分の上着を避難車に乗せる。
  • 上着は保育士が集めて避難し、落ち着いてから着せる。
  • 登園時に着てきた防寒具は各クラスでカゴや袋にまとめて、それをもって避難しています。
  • 上着は、日頃からバスケットなどに全員まとめて収納をし、避難の時は保育士がバスケットごと持って避難をして、避難場所で着せる。
  • 幼児は着ていく。 乳児は、とりあえず職員が安全な場所まで持って行き、落ち着いたら着せている。
  • 防寒具をカゴに入れてるので、避難時に保育者が持つようにし、落ちついてから着せる。
  • 訓練の時はやはり上着を着せておきます。実際の時には玄関にある上着を避難車に放り投げます。またカイロ等準備してます。
  • 火災の場合は別ですが、その他の訓練では雪国ですので必ず防寒着、防寒靴は着せます。
  • 防寒着を入れるかごに大きな袋をかけてあり、そこに上着を入れてもらってるため、まとめての持ち出しを可能にしている。
  • 上着は園庭に近いところに置いているので持ち出す。また倉庫に毛布等入れている。
  • とりあえずそのまま出て、大きな袋に防寒具を入れ避難先で着ている。

6)海が近い園の場合、ライフジャケットは持っていく?ライフジャケットが使えない小さい子の場合はどうしてる?

こちらも、以前のアンケートにて「みんなに聞いてみたいこと」として読者の保育者さんから寄せられた質問です。
海の近くで保育をしている方が少なかったため回答数は少なかったのですが、下記ご紹介します。

  • ライフジャケット着用の練習をしています。1歳児から。
  • 高台が近いのでそっちの方に逃げるように練習してます。
  • ペットボトルを代用する。

今後編集部でもう少し情報を集められたらと思っています。

その時の状況やそれぞれの園の環境により、優先すべきことや判断は変わると思いますが、こうしてみんなの工夫を持ち寄り他の園の取り組みに触れることで、自園の備えのアップデートにつながればと思います。

7)アンケート回答者の属性について

園の形態

お立場

***

ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。
HoiClueでは今後も様々なテーマでアンケートを実施し、みなさんの声を共有していく予定です。

関連アンケート

【アンケート結果】「避難時」にまつわるみんなのギモン。他の園ではどうしてる?

子どもたちを守るための意識や考えをみんなでアップデートできたら…と実施したアンケート。

地域や園、子どもたちの特性にあわせて試行錯誤や検討を重ねていること。
新たに取り入れたこと、反対にやめたこと。
まさかのタイミングや状況を想定しての訓練、避難後を考慮した取り組みなど。

みなさんから寄せられた、それぞれの園の「防災」に関するあれこれについて紹介します。

災害から、子どもを守る。

災害から、子どもを守る。

「もしも」の時、子どもたちを守るために私たちができることは何か。 備えについて、日頃の工夫や取り組みについて、“もしも”のその先のことについて。 さまざまな観点から『災害から、子どもを守る』ということについて考えていく企画です。

その他の連載

美育文化ポケット『おすすめぞうけい』
造形・美術教育雑誌 『美育文化ポケット』よりお届けしている『おすすめぞうけい』。 子どもに寄り添いながら“つくる”という一つの表…
子どもを聞く、見つめる、感じる。
子どもと触れ合ったり、子どもにまつわる仕事をしている人たち。 どんなふうに、その世界を一緒にのぞいたり、近づいてみたりしているの…
連載一覧を見る