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『子ども主体』〜みんなが心地よい保育って?〜

野村直子
子どもたちには、
「自ら育つ力」「感じるココロ」「チャレンジする力」「想像力と創造力」
などが備わっているということをこのコラムを通して伝えてきました。

これらの力は、子どもが主体的に活動する場を提供することで引き出されます。

欧米では、子どもたちが主体的である保育というのは当たり前です。
日本ならではの「丁寧な保育」は良くもありますが、子どもたちの本来の力を引き出すことが難しくなることもあります。

子どもたち一人ひとりが自分の意志を尊重され、自分で意思決定し、行動していく・・という「子ども主体」であることは、私たちが思っているより遥かに大きな力を持っている子どもから、その力を引き出す事ができるのです。

では、実際にはどうやって普段の保育に取り入れていくのでしょう?
今回のコラムでは、どのように普段の保育に「子ども主体」の要素を取り入れていくか、掘り下げて考えてみたいと思います。

様々な事情や約束事は、園によって違います。
だから、「出来ない」とあきらめてしまうのではなく、子どもたちへの声の掛け方を少し変えるだけで、いつもの活動が違って感じます。

例えばお散歩。

子どもたちと行き先を決めたり、目的を決めたりすることで、「ただ手を繋いで歩く」という行為に留まらず、もっとたくさんの楽しみが
感じられるようになります。

行き先やゴールを決めず、面白そうな場所があったら立ち止まり、不思議なものがあったら観察して・・みんなで遊びながら時間まで過ごすお散歩もあり。
今日は色水を作る為のお花を集めよう・・とお花があるところを探して歩くもよし。
少し遠い公園まで歩くというチャレンジをするのもあり。
ポイントは、“子どもたちと一緒に話し合って決めること”です。

子どもたちが自然の中で歩いている写真


子どもたちは、自分が決めたことにはとっても意欲的です。
子どもたちの意見を引き出し、気持ちを引き出しながら、その日の活動を進めていくというように、子ども主体で進めると保育者にとってもストレスが少ないのです。

子どもたちとのやり取りを遊び心を持ちながら楽しむことで、今までと違う関係が子どもたちと築けるでしょう。

また、そんな子どもたちの気持ちを大切にしながら、子どもたちが自ら作るものを、普段保育で“やらなければならないこと”に取り込んでしまうのも一つの方法です(例えば、『この色水を紙染めにして展覧会で飾る用にしよう』とか『壁面の飾りをついでに作っちゃおう』とか・・)。

集めた落ち葉の写真

そして、もう一つ。
初めにやってほしくないことなどは話しておくことも大切です。
「ダメ」を極力言わない工夫をしてみましょう。
「ダメ」と言われない環境は、子どもたちにとって安心して自分を表現できる場となります。

こうして、子どもたち一緒に保育を作り上げていくということは、ある程度の遠回りや苦労もあるでしょう。
でも、保育者にとっても充実感や達成感が生まれ、何よりも「楽しかった!」という想いが残ると思います。

子どもたちにゆだねた方が、上手くいくこともたくさんあります。
その中で、「子どもの力ってすごい!」と感じたり、「子どもの発想って面白い!」と感じたりながら保育をしていくということは、日々の活力の源にもなります。
こんな風に保育者が楽しんで保育をしている事は、きっと子どもにも良い影響を与えるでしょう。

『おしいれのぼうけん』という絵本を知っていますか?
読んだ事がない方は読んでみてください。
そこに出て来る、怒っている保育者の姿に「私だ・・・」と思った日もありました。そして、そこに出て来る子どもたちの「先生が笑顔だとほっとする」という姿は本当にそうだな・・と反省した覚えもあります。

保育者がいつも楽しんで保育をしている…それは必要以上に子どもたちをコントロールしない保育でもあると思います。

「子ども主体」の保育で、子どもも保育者も「楽しい保育」を実践してみてくださいね。

子どもたちの写真



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