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『チカラ』〜みんなが心地よい保育って?〜

野村直子
2才になりたてで、少し身体が小さなはなこちゃん。
他の子どもたちと一緒に滑りやすい土の坂を登ろうとしています。
その子は少し月齢が上のお友だちについて行きたいのです。
でも、自分一人では登れなくて、何度も滑っては転び、四つん這いでも登れない・・・

こんな時、あなたならどうしますか?

“手を差し延べる”“違う道へ誘導する”“抱っこして連れて行く”“行かせない”・・・などなど、おそらく様々な意見が出るでしょう。
どれが正解という訳ではありません。どのような対応でも構いません。
ただその対応にどのような意図があるのか?を、ちょっと考えてみてください。
その時「どうするか?」にその子を「どう育てたいか?」が出てきます。

子どもたちは「育つチカラ」を生まれながらにして持っています。
私たち大人がそのチカラを信じる事で、子どもたちが自ら考えてやってみるという体験をするチャンスが生まれます。
大人が優っていて、子どもは何もわからない存在である訳ではないのです。
子どもへ教える事はありません。
子ども自身が様々な体験を通して、自ら気づき、自ら学んでいきます。

はいはいしている写真

先ほどのはなこちゃん。
何度も滑って、その日は登れませんでした。
でもまた別の日、同じ土の坂に挑戦!
お友だちが一番上から「がんばれ!」と応援してくれています。
「つかまって!」と手を差し延べる子も出て来ました。
それでも、その坂を自分のチカラで登りたいはなこちゃん。
なんとか歯を食いしばって・・近くに生えている木の根っこを掴みながら・・
やっと上まで登れました!
そして小さな声でつぶやいたのは
「のぼれた・・」
その時のはなこちゃんの眼には静かな喜びと自信が浮かんでいました。

これは、実際にあった出来事です。
もし側についていた大人が手を貸していたら、このはなこちゃんの達成感や自信はなかったでしょう。
一生懸命チャレンジその姿に、他の子どもも、私たち保育者も自然と見守り、応援する気持ちが生まれ、その場は一体になっていました。
これは、1〜2歳児の姿です。すごいでしょう!

子どもにはこうした「育つチカラ」がもともと備わって生まれて来ると信じています。

そして、このような体験を引き出してくれるのが「自然のチカラ」です。
たかが土の坂で、こんなにドラマチックな体験ができてしまうのです。
公園の滑り台ではなかなか出来ない体験だと思います。

子どもたちが自然の中で遊ぶという事は、全て自分で遊びを創り出すことが必要になってきます。そしてその事こそが子どもたちの得意分野なのです。
子どもは大人が思いもよらない事をして私たちを驚かせますよね?
大人の発想なんて本当に小さくて狭いものだと、感じています。
子どもたちにゆだねると、木の枝は釣りの棒になり、杖になり、帽子を吊るす棒になるのです。

日々の保育、子どもたちに“やらせること”で追われていませんか?
たまに、子どもたちの「チカラ」を信じて、ゆだねるという保育をしてみてはいかがでしょうか?
自分で考えて、行動できる子に育てるために・・・

子どもが自然の中に二人でいる写真




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