保育と遊びのプラットフォーム[ほいくる]by 小学館

『想い』〜みんなが心地よい保育って?〜

野村直子
掲載日:2013/04/25

「あなたの想いは何ですか?」



私の想いは、多くの子どもたちがありのままを認められ、自然に育つこと。



子どもたちはもともと自分の意見を持っています。



「おなかすいた〜」

「これがやりたい!」

「これがすき」「あれがきらい」・・・



でもいつしかそれを言わない、言えない、わからない・・ようになることも。



もしも、子ども一人ひとりの意見や考えを尊重されたら、どんなに個性的に育つでしょう。

その自分の個性を生かし、自分で考え、やりたい事に何でもチャレンジできるようになったら、どんな大人になるのでしょう。

自分を受け入れてもらう(認めてもらう)と、他人のことも受け入れられるようになります。

すると、みんなが心地よく過ごせるようになるのではないでしょうか?



でも、保育の現場はそんなに甘くはありませんね・・

大勢の子どもをまとめるのに必死な人もいるでしょう。

保育の行事に追われている人もいるでしょう。

そこに、その「想い」を取り込むだなんて、とんでもない!と思うかもしれません。だって、子どもたち一人ひとりを尊重して、自由にしていたらクラスが破綻しますよね。



でもそれは、考え方、やり方ひとつなのです。



『森のようちえん』では、毎日自然の中で子どもたちが主体となって自由に過ごします。子どもたち一人ひとりが自分のやりたい遊びし、また友だちがやりたいことを認めながら過ごすのです。



今の保育園では無理だよ・・という声が聞こえてきそうですが、

子どもたちが主体に保育をすることは、実は保育士にとって、とても楽しいことで、子どもたちにとっても、楽しいことなのです。



例えば、“右を向いている子どもを無理矢理左に向ける”ということ程大変で、エネルギーが必要なことはありません。

子どもたちが左に向きたくなる様な、投げ掛けや言葉掛けをすることの方が楽で、何と言っても楽しいのです!



「なんで言うこと聞かないの?!」「どうしたらちゃんとしてくれるの?!」というような、子どもたちへネガティブなエネルギーを投げること無く、

「今、子どもたちは何に興味をもっているのかな?」

「今、子どもたちにどんな投げかけをしたら、次のことに移るかな?」



など、子どもたちを真ん中において考えられるのです。

自分たちの“想い”を真正面から受け止めてくれる・・そんな人が側にいるって幸せなことですよね。



“子どもの想い”を正面から受け止めるのが、大変な時もあります。

そんな時、保育を支えてくれるのが、“あなたの想い”なのです。



新学期がスタートし、落ち着くか落ち着かないかのこの頃に考えてみてください。「どんなことを子どもたちに伝えたいですか?」「どんな大人になってほしいですか?」・・・



「あなたの想いはなんですか?」



野原で遊ぶ子どもの写真