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「保育士と保育園の橋渡しがしたい」横浜市港北区のこども家庭支援課が始めた取り組みとは

ほいくる編集部
掲載日:2015/06/28
「保育士と保育園の橋渡しがしたい」横浜市港北区のこども家庭支援課が始めた取り組みとは


横浜市港北区が、保育園を見学できる職場体験ツアー「OPEN!港北の保育園!」を開催するということで、こども家庭支援課のみなさんにお話を聞いて来ました!

保育士養成校の学生や保育園の就職を検討中の保育士さんと、人材を必要としている保育園の橋渡しとして生まれたこのイベントの背景とは?



今回のイベントが生まれた背景について教えてください

横浜市は、平成22年度まで待機児童数が全国でも特に多い地域の一つでした。

しかし、平成21年に林文子市長が就任し、“待機児童0(ゼロ)”を目指し、積極的に保育所整備を進めたことで、平成22年に1,500人を超えていた待機児童数を平成25年には0人にすることができました。

ここ10年で保育所数も保育所利用児童数も倍以上になっているんですよ。(以下、待機児童数等の推移参照)

待機児童数等の推移のグラフ

横浜市こども青少年局記者発表資料出典:横浜市こども青少年局記者発表資料
「平成27年4月1日現在の保育所等利用待機児童数について」より抜粋



港北区は、東急東横線の日吉駅・菊名駅、東海道新幹線の停車駅である新横浜駅を有するなど、交通の利便性と緑の多い環境から子育て家庭が大変多く、就学前児童数が横浜市18区の中で最も多い地域です。

そのため、保育所入所のニーズも大変高く、利用希望者も年々増えています。
区ではこうした声に応え、毎年4~5施設ずつ新しい保育所を建設していて、それに伴って、子どもたちを見守る保育士さんの確保が急務となっているのです。

イベントでは、実際にどんなことをするのですか?

1コースにつき半日で3園訪問し、園長先生にお話を伺いながら園内を見学します。

この3園は立地の近さだけでなく、認可保育所と横浜保育室(※1)、社会福祉法人と株式会社など、保育園の形態や、保育園を運営する母体(法人)が異なる園を組み合わせることで、個性の違う園を一度で回れるようにしています。

(※1)… 横浜保育室とは、横浜市が独自に設けた基準を満たしており、市が認定して助成している認可外保育施設のことです。

このイベントに込められた想いとは?

港北区には100以上の保育所施設があり、地域性、法人の保育理念等により、保育に対する考え方や保育手法等はさまざまです。

色々な園の中から自分に合った職場を見つけて欲しい、その想いからこの企画が生まれました。

こども家庭支援課のみなさんが考える、地域の子育てで大切だと思うこと、大切にしていきたいこととは?

子育て世帯の孤立化が進み、おじいちゃんおばあちゃんなど近くに頼る人のいない子育て家庭が増えています。

そんな地域の親子を支援し、見守るためには、区役所だけでなく、保育園、保健師、子育て広場など、さまざまな立場の人々が協力、連携し、地域の子どもたちを地域全体で見守る姿勢が大切だと思っています。


体験ツアーレポート

後日掲載した、体験ツアーのレポートはこちら