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第11回「信じよう子どもの力、あなたの力」

関戸博樹
みなさん、こんにちは。今回でいよいよ最終回です。

「信じよう子どもの力、あなたの力」として、これまでのコラムを振り返りながら、保育の中で遊びを保証していく取り組みが子どもやみなさんの力を引き出していくということについてお話をさせてもらいます。

第1回のコラムで私は連載の主題として捉えていたエンパワメント(Empowerment)という概念について紹介しました。その時、「その人自身の持つ力を最大限引き出すこと」として、この言葉を持ち出したのですが、最終回の今回も、このエンパワメントという言葉について改めてみなさんにお伝えしたいと思っています。

さて、人がエンパワメントされたことによって引き出される「力」とは一体どのようなものなのでしょうか?

「○○ができるようになった」といった、具体的な能力の話をイメージされる方もいるかもしれません。たとえば「縄跳びができるようになった!」や「木登りができるようになった!」などでしょうか。

エンパワメントされたことによって確かにこういった表層的な変化としてできるようになることは出てくると思います。これも力を引き出されたことには違いはありません。


しかし、私がこのエンパワメントの話をした時にみなさんに一番伝えたかった「力」とは、少し意味合いが違います。

第3回のなぜ「自由」に遊ぶことがいいんだろう?という回のコラムを振り返ってみましょう。
その回で紹介した内容ですが、私は『やってみたい気持ちを開放しながら自由に遊ぶということの積み重ねが、自分で自分にOKが出せるようになり、「根拠のない自信」を育んでいくことになるからです。』と書いています。

つまり、保育士の専門性をもって子どもたちが自由に遊べる環境をつくることで、
“子どもたちが自由に遊べるようになり、自由に遊べるようになった子どもたちは、「根拠のない自信」に満ちているため、何事に対しても積極的に挑戦するようになる”。
この状態こそがエンパワメントされた状態であり、子ども自身が「自分には力がある!」、「自分が環境を変化させることができる」といった実感を信じているという状態なのです。


そして、子どもたちがエンパワメントされて「自分には力がある!」という状態になるためには、実は保育士のみなさん自身もエンパワメントされた状態であることが大切です。

みなさんは、自分の保育士という仕事や立場、専門性が、子どもや社会を良い方向に導くことができると感じていますか。

今、日本の大人は、生活の中で困ったことは行政サービスでの対処や、対価を支払っての消費で解決する場面が多く、「暮らしを自身の手でつくりあげていく」感覚に乏しい人が多いのではないかと思います。

しかし、本来は一人ひとりの生活者の中に「力」があり、何か困った時、問題が起きた時には、誰かに「任せて文句を言う」のではなく、「引き受けて考える」ことができるはずだと私は考えます。

少し話が飛躍しましたが、保育の仕事においても同じです。
私が伝えたいことは、エンパワメントされていない(本来持っているそれぞれの力が十分に引き出されていない)人が多い社会環境ではありますが、みなさんはそれぞれにちゃんと「力」を持っているということです。

一人ひとりの保育士の立場や声は小さなものかもしれませんが、この素晴らしい可能性を秘めた仕事をより良くしていくために、みなさん自身が持つ「力」を信じて下さい。あなたの日々の子どもや親への関わりが、人や環境を変えていく力があることを。

「信じよう子どもの力、あなたの力」これからも子どもの遊びに関わる同志として、ともに歩み続けましょう。みなさんとの出会いに感謝して、コラムの結びとしたいと思います。どうもありがとうございました!!

渋谷はるのおがわプレーパークにて。子どもの命が輝く瞬間!おもしろがる気持ちこそが成長の原動力です。
渋谷はるのおがわプレーパークにて。




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