子どもの気づきから（東京都豊島区ーこどもの王国保育園）

ー 子どもたちとの日々の暮らしのなかにある“モノ” や “場（空間）”に焦点をあてて、そのひと場面をめぐっていく企画より。

子どもの気づきから

3.4.5歳児縦割りの幼児クラスにて。
昨年度、人形劇で使用した子どもたち手作りの桜の背景をリメイクし、みんなで少しずつ花を咲かせて満開にした壁面が、卒園式を見守ってくれました。

そして新年度、散歩中に「お花がなくなって葉桜になってきたね」と話す中で「お部屋の桜も葉っぱにしようよ」と子どもが提案。そこから4,5歳児さんを中心に、季節に合わせて緑やオレンジの葉をつける姿が見られるようになりました。

外へ出られない日が多かった今年の夏、室内で折り紙をしていた3歳児さんが、大人に教わりながら何とか「セミ」を折りました。そして、本当に嬉しそうに室内の桜の木を指さして「あそこに貼る！」
そのために一生懸命折っていたんだとわかり、子どもの感性の豊かさと可愛らしい姿が印象的でした。

やりたいと思った時に少しずつ取り組む子どもたちの姿は、いつも生き生きとしていて、自然の移ろいを感じながら環境に関わる喜びが伝わってきます。今では3歳児も参加して、葉っぱのリメイクを楽しみ、室内でも季節を感じながら過ごしています。

（西池袋園 探究者チーム　梅沢）

テーマ：散歩を通した、子どもたちの出会いや発見